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第1回「はだか」

夜風が火照った頬に当たり、心地よい。春の宵である。「今夜はちょっと飲みすぎたかなぁ…」元来、酒を好んで飲む。気の置けない友人と飲むと饒舌になり、酒がすすむ。しかし前後不覚になるほどの量ではない。男は少し酔いを醒ますため歩くことにした。家まではたいした距離ではない。ふと、立ち止まり、夜空を見上げた。超高層のビルやマンションの隙間から見える区切られた空である。「あれ?星…?」夜空に小さな光が一つ瞬いていた。「へぇ~。星だ。星が出てる。」男は得した気分になった。他に星が見えないか、目を凝らして夜空を見続けていた。すると、その小さな光が明るく、大きさを増してきた。「えっ?なに…」男は思わずたじろいだ。その光は急激に男に向かって降ってきた。閃光!「うわぁ!」男は眩しさのあまり、手で光を遮りながら、強く目を閉じた…。恐る恐る目を開ける。夜空を見る。いつもの闇だけの空がそこにある。男は何事もなかったように、また歩き始めた。角を曲がると青い空と海が見えた。男は駆け出して波打ち際に行った。親しい友人が泳いでいた。男は彼の名を叫んだ。彼は男に気づくと笑いながら手招きした。男は海に入るために服を脱ぎ始めた…。海に入ろうとした瞬間、数人の男たちに身体を押さえられた。「お前、こんな所で裸になって何をするつもりだ!」男は必死に抵抗した。「(ここは海だ。)裸になってなにが悪い!」

大分県中津江村のキャンプ場。男が4人、テントの中で酒を飲んでいる。生憎の雨。作業は中止。酒を飲むしかない。広場にはステージが組み立てられている。照明のスタッフがテストを行っている。明日はここで24時間の野外コンサートがある。男たちは、そのステージの仕込みに来ていた。照明のテストを眺めながら一人の男がポツリと言った。「あのステージで裸にならん?」2人の男が何も答えず、いきなり服を脱ぎだした。「えっ?えっ?」言いだしっぺの男はその反応の速さに驚きながらも服を脱ぎだした。3人に見つめられた最後の男は首を横に振った。1人を残し3人の男たちは雨の中を全裸でステージに向かった…。3人の男たちがステージに上がった瞬間、照明が消えた。テストが終わったのだ。最後の男が照明のスタッフにかけあって、再び照明が点いた。3人の男たちは全裸でステージを駆け回り、踊り狂った。ああ、この開放感(解放感?)裸になるって心地よいのだ…。

初めての登場で、こういうテーマはどうかと思いながら書いてしまいました。上がフィクションで下は私のノン・フィクション。私はこのほかにあと一度、あるパーティ会場で全裸になりました。30代で自分の身体に自信があったのでしょうかね。だからと言ってはなんですが、裸になる気持ちというのがよくわかる。他愛ない遊びですから、逮捕ってのは大人気ないですね。おまけに家宅捜査、あり得ないです。昔はトラ箱というのがあったそうで(ヨッパライを大トラと言ってたんです)一晩保護する留置場です。ここで酔いを醒まさせて、朝、トラから猫になった時「以後、気をつけろ」と説教して終わったらしいのですが…。警察も人情味がなくなったというか…ですね。

「妙安寺ファミリーバンド」 http://www.myoanji.com/

<どんたく レストラン>
住所:526 City Road, South Melbourne VIC 3205
TEL: (03) 9696 6794

マイカテゴリー: 一般
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