2010年カジノ外伝⑥
更新日: 2011/09/24
2010/4/6
「それは私です」 カジノ
マホガニールームでは私はせこく小玉しか賭けない泡沫ギャンブラーである。しがない薄給のサラリーマン風情が背伸びしたり見栄を張ったりしても仕方ないからね。しかしカジノはすべて運次第だと思えば大玉が飛び交う中だろうが、泡沫ギャンブラーの私にも居場所がないわけではない。
ミニマムベット百ドルのバカラテーブルでまともな勝負をするつもりなら4千ドル程度のバイインが必要だという説がある。しかしそんなことは私の知ったことじゃない。こちらにはこちらの事情がある。3週間という長丁場を限られた資金で凌ぐのは大変なのだ。私は小玉しか賭けることができない。そしてほとんどがフラットベットとなる。フラットベットばかりしていると勝てないという説もあるが、これも知ったことじゃない。
そういうことだからたとえ百ドルでもおざなりに賭けたりしない。何がなんでも勝とうとも思わない。そして千ドル負けたらさっさと席を立つことにしている。
運があればどんなやり方でも勝てる。運がなければどんなやり方をしたって負ける。だから私のようにあまり利口でない奴にもチャンスがある。私のように度胸がない奴にも運は平等に訪れる。
あと数日するとリアルマネーが飛び交う中に身を置くことになる。カジノは頭の良い奴や金のある奴が勝つとは限らない。ただ運の良い奴が勝つのだ。
それはたぶん私だ。
そう思わずにいられない。
マホガニールームにデビューしてから5年目。今年初めてクラウンカジノが空港にリムジンを回してくれることになった。これまでは帰国のときしか送ってくれなかったのは、私が泡沫ギャンブラーだからだと思っていた。去年帰国の際に、中国人ホストに日本語でメールをしても大丈夫かと聞いたら、大丈夫だと言ったのでメールしてみたら、そのような手配をしてくれたのだ。これまで日本人ホストはメールしても一度もそのような手配をしてくれなかったのだが。
2010/4/8
「翼の折れた鳥」 メルボルン街めぐり
旅支度は何度やっても慣れなくて大変。周到に用意したつもりでも何かしら忘れているような気がする。
2月中に航空券とアパートメント予約は終わって、3月にはビザの申請、4月に入ったら旅行保険に加入して、1週間前には空港宅配の手配を済ました。もうやるべきことはないはずなのに何か忘れているような、さてなんだろう。
旅行鞄のパッキングは私の任じゃない。これはカーちゃんの仕事。私は命じられるままに鞄を持って体重計に乗って鞄の重さを量るだけ。以前は多少の超過重量でも何も言われなかったが、去年はいきなり超過重量分を支払えと言われて困ったので、今年はそのようなことがないようにきっちり計らなければならない。
その結果、焼酎の一升パック6本のところ一本減らして5本になった。まだ不十分ということで旅先での必需品「Melway」がやり玉にあがった。実のところこの本の重さは2kgもある。しかし旅先のカゼニフカレテ予定していないところに行きたくなったときに、これがなければナビゲートができない。
これでは旅の面白さも半減すると断固反対したのだが、現地で買ったら良いではないかとテキは宣う。
決して安いものでもないし、こんなものが2冊あっても仕様がないだろうと言ったら、また行くことになるかも知れないのだから今度は現地の友人に預かってもらったらと言う。私なんか着る物も持たずに、現地で買うつもりなのよとも言う。そ、それはアンタの勝手だろう?
Melwayがなければ私は翼の折れた鳥、何処にも行けやしない。仕方ない手荷物で持って行こうと思えばリュックサックにはすでに5kgの米。
なにか妙案はないものか?
2010/4/9
「パワーアップ?」
最近、鏡を見るたびに顔にむくみを感じていて、特に心当たりもないので寝不足のせいかなと思っていた。
スーツケースを体重計に載せても重さは上手く量れないので、スーツケースを持って体重計に乗り、あとで自分の体重を引くとよいが、
そしたら久しぶりに自分の体重を知って愕然としてしまった。
多機能体重計を買ったおりに量ったら実年齢と体年齢があまりにもかけ離れていたので、こんなものは当てにならんと以後体重計には乗っていなかったが、こんなことになっているとは知らなかった。
私には誰に言われたわけでもない自分で思っている理想的体重があるが、もう30年以上もその理想体重を5kg以上オーバーしていてもそのままほっておいた。そのオーバーした体重からさらに8kgも増えていたのだ。
寝不足のせいなんかじゃなかったのだ。
カーちゃんにむくんでいるなあと思っていたと話すと笑い転げる。アンタにも責任の一端はあるだろうに、まったくひどい女だ。
メルボルン方面の皆様、まもなく一年ぶりにお会いできることと思いますが、たぶん気がつかない程度に多少ふくよかになっております。しかし中身はまったく変わっていませんので、よろしく遊んでください。
むしろ、パワーアップしたと思ってくださればさいわいです。
※GO豪メルボルンでの「カゼノユクエ さすらいのギャンブラー日記」の連載は今回が最終回となります。
ご愛読ありがとうございました。
引き続き最新の「カゼノユクエ」はこちらからお楽しみ下さい。
「それは私です」 カジノ
マホガニールームでは私はせこく小玉しか賭けない泡沫ギャンブラーである。しがない薄給のサラリーマン風情が背伸びしたり見栄を張ったりしても仕方ないからね。しかしカジノはすべて運次第だと思えば大玉が飛び交う中だろうが、泡沫ギャンブラーの私にも居場所がないわけではない。
ミニマムベット百ドルのバカラテーブルでまともな勝負をするつもりなら4千ドル程度のバイインが必要だという説がある。しかしそんなことは私の知ったことじゃない。こちらにはこちらの事情がある。3週間という長丁場を限られた資金で凌ぐのは大変なのだ。私は小玉しか賭けることができない。そしてほとんどがフラットベットとなる。フラットベットばかりしていると勝てないという説もあるが、これも知ったことじゃない。
そういうことだからたとえ百ドルでもおざなりに賭けたりしない。何がなんでも勝とうとも思わない。そして千ドル負けたらさっさと席を立つことにしている。
運があればどんなやり方でも勝てる。運がなければどんなやり方をしたって負ける。だから私のようにあまり利口でない奴にもチャンスがある。私のように度胸がない奴にも運は平等に訪れる。
あと数日するとリアルマネーが飛び交う中に身を置くことになる。カジノは頭の良い奴や金のある奴が勝つとは限らない。ただ運の良い奴が勝つのだ。
それはたぶん私だ。
そう思わずにいられない。
マホガニールームにデビューしてから5年目。今年初めてクラウンカジノが空港にリムジンを回してくれることになった。これまでは帰国のときしか送ってくれなかったのは、私が泡沫ギャンブラーだからだと思っていた。去年帰国の際に、中国人ホストに日本語でメールをしても大丈夫かと聞いたら、大丈夫だと言ったのでメールしてみたら、そのような手配をしてくれたのだ。これまで日本人ホストはメールしても一度もそのような手配をしてくれなかったのだが。
2010/4/8
「翼の折れた鳥」 メルボルン街めぐり
旅支度は何度やっても慣れなくて大変。周到に用意したつもりでも何かしら忘れているような気がする。
2月中に航空券とアパートメント予約は終わって、3月にはビザの申請、4月に入ったら旅行保険に加入して、1週間前には空港宅配の手配を済ました。もうやるべきことはないはずなのに何か忘れているような、さてなんだろう。
旅行鞄のパッキングは私の任じゃない。これはカーちゃんの仕事。私は命じられるままに鞄を持って体重計に乗って鞄の重さを量るだけ。以前は多少の超過重量でも何も言われなかったが、去年はいきなり超過重量分を支払えと言われて困ったので、今年はそのようなことがないようにきっちり計らなければならない。
その結果、焼酎の一升パック6本のところ一本減らして5本になった。まだ不十分ということで旅先での必需品「Melway」がやり玉にあがった。実のところこの本の重さは2kgもある。しかし旅先のカゼニフカレテ予定していないところに行きたくなったときに、これがなければナビゲートができない。
これでは旅の面白さも半減すると断固反対したのだが、現地で買ったら良いではないかとテキは宣う。
決して安いものでもないし、こんなものが2冊あっても仕様がないだろうと言ったら、また行くことになるかも知れないのだから今度は現地の友人に預かってもらったらと言う。私なんか着る物も持たずに、現地で買うつもりなのよとも言う。そ、それはアンタの勝手だろう?
Melwayがなければ私は翼の折れた鳥、何処にも行けやしない。仕方ない手荷物で持って行こうと思えばリュックサックにはすでに5kgの米。
なにか妙案はないものか?
2010/4/9
「パワーアップ?」
最近、鏡を見るたびに顔にむくみを感じていて、特に心当たりもないので寝不足のせいかなと思っていた。
スーツケースを体重計に載せても重さは上手く量れないので、スーツケースを持って体重計に乗り、あとで自分の体重を引くとよいが、
そしたら久しぶりに自分の体重を知って愕然としてしまった。
多機能体重計を買ったおりに量ったら実年齢と体年齢があまりにもかけ離れていたので、こんなものは当てにならんと以後体重計には乗っていなかったが、こんなことになっているとは知らなかった。
私には誰に言われたわけでもない自分で思っている理想的体重があるが、もう30年以上もその理想体重を5kg以上オーバーしていてもそのままほっておいた。そのオーバーした体重からさらに8kgも増えていたのだ。
寝不足のせいなんかじゃなかったのだ。
カーちゃんにむくんでいるなあと思っていたと話すと笑い転げる。アンタにも責任の一端はあるだろうに、まったくひどい女だ。
メルボルン方面の皆様、まもなく一年ぶりにお会いできることと思いますが、たぶん気がつかない程度に多少ふくよかになっております。しかし中身はまったく変わっていませんので、よろしく遊んでください。
むしろ、パワーアップしたと思ってくださればさいわいです。
※GO豪メルボルンでの「カゼノユクエ さすらいのギャンブラー日記」の連載は今回が最終回となります。
ご愛読ありがとうございました。
引き続き最新の「カゼノユクエ」はこちらからお楽しみ下さい。
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