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2007年カジノ外伝④


2007/7/11

「ビッグタイム」 
勝ち負けに翻弄されている。自分が試されている。カジノでは細心にして大胆であることが望ましいのに、悲しいかな私は未だに小心にして大雑把。しかし、私は好んでこの場にいるのだから一切の言い訳は無用である。カジノで過ごす時をビッグタイムというが、それは私が試される時。

カジノ歴は長いが、マホガニーにデビューしたのは去年。怖々ミニマム100ドルのBJテーブルに座ってみたが、わずか数分で席を立った。大変な所に来てしまったと泡沫ギャンブラーは、あたふたと場慣れた一般フロアーに逃げ帰った。しかし、こちらでもこの年のBJはまったく目が出ない。

こうなると八方塞がり、腹を据えて再度マホガニーに駆け上がるが、やはり「BJの神様」と反りが合わない。それならばとBJに見切りをつけてバカラに起死回生を期す。見よう見まね、時に失笑を買いながら絞りの初体験。そして、13回連続でバンカーを引き絞ったときは周りからやんやの喝采。それは泡沫ギャンブラーの新たなビッグタイムの始まりだった。

2007/7/13
「苦い洗礼」  
初めてのマホガニーで浮足立っていた。プレートの文字がよく見えないまま席に着いたらミニマム100ドルだった。端から100ドルのBJなどするつもりはなかったが、泡沫にも見栄があって、今更逃げ出す訳にいかなかった。

千ドルのバウチャーをチップに代えるのにピットボスが不慣れで手間取った。すべてが初めての経験の私にとって彼らは最悪だった。もっと最悪だったのは待たされた時間より実際にプレイした時間の方が短かったこと。あっさり転がされて私は席を立った。

苦い洗礼だった。私は望んで此処にいるのだから甘んじて受けた。

2007/7/18
「普通の人々」  
カジノはボランティアではないからルール上、胴元が儲かるようになっている。だから客は勝ったり負けたり負けたりするのが普通。しかし自分だけは普通にならないと客はカジノに通う。

客は普通にならないためにいろんな事を考える。それを必勝法と言うらしいが、なるほどそれが嵌まって大儲けということが良くある。だけどそれを繰り返すと負けはじめる。気がつくと、いつしか勝ったり負けたり負けたり。

それを判ってしまった私は普通で良いと思ってカジノに行く。これまで一杯負けたりをしたから、次は勝ったりになると思いつつ。


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