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2007年カジノ外伝⑤

2007/7/22
「まだまだ」

私は必勝法もどき(=投資法)などはやらないから賭け方は大雑把である。私が望むのはカジノにデボジットした虎の子を滞在する20日間に渡って維持しつつ楽しむこと。そのためにバイインした金額が溶けたら追い銭はしないと固く誓ったりする。

さて、メルボルンのクラウンカジノで私は5日間勝ち続けた。特別なことは何もしていないので、持っていった元郷氷川神社のお守りのお陰だと思った。しかし、続く4日間私は負け続けた。負けはじめるとしないはずの追い銭もするようになり、すっかり自分を見失った。

カジノは恐い所だから人には勧めないが、カジノの面白味はそのこわさの所以を知ってこそ味わえるものだと、私は思っている。勝ち負けだけに一喜一憂するのは浅い盥で幼児がする水遊びみたいなもの。己を抑え最も良き決定を成すことこそカジノでのよろこび。私はまだまだなのだ。


2007/7/24
「誰もやらないのだから」

マホガニーで投資法を試みる客を見かけたことはない。一般フロアーでも見かけない。カジノ好きがそれを知らない訳なく、誰もやらないのはそれが有効ではないからだ。

カジノはプレッシャーがかかるところだから、投資法のようなオートマチックな賭け方にも一理はあるが、あからさまに実行するのには相当抵抗がある。増してそれが有効でないとなると恥の上塗りである。

アスリートがプレッシャーを楽しみたいとよく口にするが、ギャンブラーもそれを楽しむのが本筋、自分の胆力を試し、運気にすべてを託すのが潔ぎよいと泡沫は思う。


2007/7/27
「カジノ利用法」 

カジノは面白いところだが一概に楽しいところとは言えない。カジノで大やけどをしたらとても楽しいなどとは言っていられないのは当然のこと。それはそれでカジノはカジノ好きの旅行者にとっては便利な面もある。私たちはゲーム資金、滞在費用を合わせて日本円で全額カジノにデボジットした。これによってすべてがオーストラリアドルとなる。レートはほぼ100円だった。随分AUドルも高くなったものだ。カジノはレートがよいとゲームをしない人も両替だけはするほどだが、それでも手数料は取られる。

しかし、カジノに預けた場合の日本円は全額手数料なしにAUドルで買い戻すことが出来る。もちろん運がよければの話。今年の私たちはたまたま運がよかった。

以前はシティバンクのキャッシュカードでその都度AUドルを引き落とししていた。これは便利だったが、ものすごくレートが悪い。さらにカジノで頻繁にATMに通っていると敗北感がひしひしと押し寄せてくる。それにキャッシュカードで引き出したドルは、その後いくらカジノで増やしても再度手数料を支払って日本円にするしかなく、二重に手数料を払うなんて勿体ないので以前はAUドルのまま日本に持ち帰った。

とまあ、私たちの旅にはいつもそこにカジノはあったが、もちろんカジノばかりしていたわけではない。いろんなものを求めて私たちは旅に出た。旅をすることでいろんな景色を見ることになったが、最近になってどうしても見たい景色があるわけではないことに気がついた。一年に一度きりのバカンスである。何を見てもすべてが新鮮で私たちを楽しませてくれるのである。

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