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旅支度2007 寝るところ

第三話:2007年1月27日


これまで8回のメルボルン訪問。不思議なことにいまだに常宿というところがなく、旅ごとに宿泊先を変えている。それは回を重ねるごとに旅のスタイルが多少変わってきたことにもよるが、経済力の衰えにも一因があるから大変。それでも今年もいそいそ旅支度。

1997年夏、シドニーに滞在後メルボルンに飛んだ。初めてのメルボルンはカーちゃんと二人旅で目的はグランドオープンしたばかりのクラウンカジノ。知人の手配で1泊195ドルのクラウンカジノホテルに宿泊。いまでは一泊200ドル近い宿泊費なんてとても払えないが、4泊という短い滞在だっこともあって、当時はそれほど高いとは思わずいた。

翌1998年、ホバートから再びメルボルンへ。これは会社の旅行でスタンフォードプラザホテルに宿泊。ここは四つ星のコンドミニアムホテル。カーちゃんが部屋のキッチンを利用してカレーやうどんを作ってみんなに振る舞って喜ばれた。

2001年、メルボルン~オークランドという行程の中で、見つけたのは一泊83ドルのエンタープライズという安ホテル。スペンサー通りに面していてカジノにも徒歩圏内ということで決めた。高いホテルに泊まってもその施設を活用する訳でもないし、ただ寝るだけならどこでも同じではないかと思うようになった。

2002年、オークランド~クライストチャーチ~メルボルン、このときはキッチン付きのアパートメントが必要だということになって、見つけたのがGeorge Powlett Apartments。Studioタイプのアパートメントで一泊89ドル。ここではマッドクラブを茹でて食べたり、自炊することでこれまでとはひと味違う旅になった。

2003年、ロンセストン~メルボルン~キャンベラ。Short Stay Apartmentsという高層アパートメントの1ベットルームが大幅な割引で一泊109ドルだということで5泊。ここは何よりもカジノへ徒歩5分というのが嬉しかった。さらにキャンベラから戻ってきて同系列の別のアパートメントに3泊したが、こちらは一泊135ドル。

2004年、アデレード~メルボルン。Darling Towers on Collins、1ベットルーム一泊110ドル14泊。この頃より旅は滞在型になってくる。シティのど真ん中でカジノからはちょっと遠く、深夜に歩いてアパートメントに戻ったときはちょっと恐かった。

2005年、アデレード~メルボルン。Aston Apartments South Yarra、1ベットルーム一泊83ドル16泊。キッチンがあればそれでいいと、とにかく安いところを探した。カジノへはトラムで通う。乗換えがあっても30分もあれば到着するので問題はなし。

2006年、メルボルン。Darling Towers South Yarra、1ベットルーム一泊73ドル20泊。前年より10ドルも安くなった上に部屋のグレードの方は少し上がっていたのだ。なによりも洗濯機が室内にあることがカーちゃんを喜ばせた。前年には洗濯機が部屋になくてカーちゃんはすごくガッカリしていたのだった。すべてネットで予約するのだが、現地に行ってみるまではその様子はわからないもの。

2007年、去年と同じところに同じ期間泊まろうとすると何故か一泊89ドルとなってしまう。これはちょっと悔しい。それにサウスヤラのロケーションにもちょっと飽きてきた。ということで今年もやはり新たなアコモを探すことになる。もう目星はついていて、カジノへはトラムで乗換えなしに14分。これはなかなかよい。家賃も一泊86ドルとこちらもなかなか。ただ、部屋には洗濯機がないようで、このことをカーちゃんに話すと烈火の如く怒る。去年より部屋のグレードは上がっているはずだよ、といっても聞かない。カーちゃんには洗濯機が部屋にあるかないかが最重要事項。結局、私が洗濯を率先して手伝うということで、納得したようなしないような状態が続いていたが、人間いつまでも文句を言い続けていられないもの、もう観念した頃だろう。

ということで、移動なし20泊キッチン付きアパートメント最寄りにカジノ、これが私たちの旅のトレンド。今年もまた旅先でよい夢がみられると好いねえ。

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鬼のように・・・

第二話:4月19日(火)


朝食、炒飯、豆腐と白菜のスープ、ビール1本。

一夜明けて、霍乱の鬼もちゃんと息をしている。それではとこちらも早起きして炒飯などを作ってみる。やがて、バスタオルを首に巻き付けて、鬼のような形相してカーちゃんが起き出してきた。ところが鬼も笑顔とはいかず食欲もなく本調子にはまだまだの様子。

食欲がないなら食欲増進料理の定番カレーを作ろう。ジャガイモ、ニンジン、ニンニク、さてタマネギを剥いては鬼の目にも涙。下準備が出来たところで豚肉のお出まし、となるはずが冷蔵庫の中を探してもどこにもない。確かシティのスーパーで買ってきたはずなんだが。あの時いろいろ迷っていて一度は手にしたものの、棚に戻してしまったのかも知れない。ここにないということはそれしか考えられない。しかしそれもこれもあとの祭り、ここまで準備をして中断するわけにも行かず、肉の代用にソーセージを使うことにした。そのソーセージを炒めるときにまた問題が起こった。なんと胡椒がひと瓶丸ごとフライパンの中に。キャップを取ったまでは良いのだが、さらに中蓋まで何気に外してしまい、ひと振りするという大失態。こんなてんやわんやのあげく、日本から一枚だけ持ち込んだカレールーを半分だけ入れてとにもかくにもカレーは出来た。

問題はまだあった。鍋でカレールーを作ってしまうと、他には小鍋しかなく、ご飯を炊くことが出来ない。これはもちろん想定内だから、鍋を調達しに出かけることになる。どこへ行けばよいのかと迷ったが、とりあえず去年行ったことがあるサウスメルボルンのスーパーマーケットに行ってみよう。なぜそう思ったかというとその途中にカジノがあったから。当然カジノで鬼の居ぬ間の洗濯と3時間ほど道草食ってから、スーパーに行って見るもキャンプ用の貧弱な鍋しか見つからない。はて、どうしたものか、そうだデパートに行けばよいのだ。カジノに行きたい一心が先に立つとそんな簡単なこともなかなか思いつかないもの。体調のよくないカーちゃんを家に置いたまま、カジノにのめり込んでしまう鬼のような奴。我ながら呆れてしまう。

コリンズStとスワンストンStの交差点でトラムを降り、メイヤーを目指すも途中でターゲットが目に入ったので、カジノのせいで時間も押していたのでここで済ましてしまおうと入店。結構いろいろ迷ったけど、21ドルもするなかなか立派な鍋を買って、やっと帰宅。

するとカーちゃんがマカロニサラダを作って待っておった。さっそくご飯を炊いてみると、鍋底が厚いせいか焦げ目もあまり付かずふっくら炊ける優れもの。ということでカレーを作り始めてから、7時間後にできあがったカレーライス。これがまた鬼のように美味いんだ。ということにしておこう。

昼食は抜いて4時頃から早めの夕食、マカロニサラダ、ピータン、ブルーチーズ、サラミ、カレーライス、ビール1本、ワイン酔うほど。カレーはルーを半分しか使えずちょっとコクがなかったけど、意外といけたかも。作った本人の評だから当てにはならない。

カジノから帰ってからの夜食はサラミ、マカロニサラダ、トマト、ビール1本、ワインほどほど。カーちゃんは回復に向かっているようだけど、まだ万全というわけにいかなくて、私の方も気にかけてはいるのだがカジノだけは休まないのだった。

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