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「カジノ2007 恋の片道切符」 

 第五話:2007年4月28日(土)


日程も詰まってきてこの頃はカジノ中心の日々。旅の楽しみのひとつである自炊にも段々身が入らなくなってくる。昼にカジノに入って一般フロアーのBJで何とか400ドル浮かせたが、マホガニーでは2時間半ほどバカラをプレイしたが勝ち負けなし。たまには日本酒でも飲みたいなとチャイニーズ街に行き、日本食もどきを食べて帰宅する。

部屋で読書などして十分休養を取ってから土曜の夜はもうひと勝負。夜も遅くなるとトラムはカジノウエストまでは20分程度で着いてしまう。マホガニーに直行してバカラをはじめるが午前1時になったときは1,000ドル溶けていた。このまますごすご帰る気にもなれず徹夜を覚悟してBJテーブルに向かった。

カジノはロマンティック。易々と大金をせしめてはのぼせあがり、有り金をスってしまえばハートブレイク、やめろと言われてもやめる訳にはいかない恋の片道切符。

先客が二人いたが了解を得てサードボックスに座った。二人ともかなり大きなベットをしている。特にファーストボックスのアジア系の男は五百~千ドル単位のベット、さらにサイドベットに百ドル賭けたりする。隣には私の身体の二倍はある白人の男が2~5百ドル単位のベットでやはりサイドベットもする。それに比して私はミニマムベット50ドルを細々とベットして、サイドベットは絶対にしない。先客の二人はこれまで調子が良いようだった。

何度目かのシャッフルタイムにアジア系の男がトイレに立った。しかし、戻ってきた彼は自分の席が判らなくなってしまって、あちこちのテーブルをふらふらさまよい歩くのだった。私たちが手を振って合図をしてもまったく気がつかない。そのうちなんと外に出て行ってしまった。彼の席には数百ドルのチップが残されたままで、一同唖然としながらもプレイ再開。ところが一時間ほどすると彼が戻ってきた。多分カジノ側がホテルに連絡したのだろう。そのまましばらくプレイしてやがて今度は本当に帰っていった。深夜の椿事、面白いことも起こるものだ。

二人になると私の身体の二倍はある白人の男の調子が落ちてきた。チップはみるみる減っていき、何度も追い銭をするがとうとう兵糧が尽きたのか午前4時頃彼も席を立った。これでディーラーとサシである。それを機に、ミニマムベットを飽きもせず深夜中続けていた泡沫ギャンブラーにも少しずつ目が出てきて、朝6時、800ドルの浮きで終了。

もう日曜である。メルボルンのトラムは日曜は始発の時間が遅い。しかし、カジノからはタクシーに乗る気になれず、クールダウンをかねてコリンズ通りまでぶらぶら歩いて、そこからタクシーをひろって帰宅した

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