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いまどき大衆文化


Vol.1 Sushi Rolls

『寿司ロール』

  ”日本食=寿司”という図式が成り立っている昨今、ここオーストラリアも類に漏れず、寿司ロール(いわゆる巻き寿司)は大流行り。

 シティの中で通りを歩いていると、100mの間に3、4件は見かけるのではないだろうか…。よくよく考えると、本当に膨大な数の寿司ショップが存在する事になる。そして、そのお店のほとんどが、日本人以外のオーナーだという事実。もちろん作っている人達も日本人ではない場合が多い。しかし、板前の格好で店頭に立ち、ガラスケースの中に並べられた寿司達を売っている姿は、まさしく”日本の寿司”なのである。特に、日本を良く知らない人達の目にはそう映っているに違いない。

 そのガラスケースを覗いてみると、種類も様々。日本人の固定観念の中からは決して生まれてこないであろう種類も見受けられる。

 

 海外の人に向けて作られたカリフォルニア巻きが典型的な例であろう。アボガドを使用する等、工夫を凝らして寿司に対する抵抗を少なくした結果、今では日本でも愛される定番メニューとなった。

 そして今となっては、更に面白いメニューも出現しているのだ。韓国では同じ形状をした寿司ロールの事を”キムバップ”と呼び、これは韓国でも大人気らしい。キムチや牛肉が入っていてかなりの美味なのだが、私達の考える”寿司”とは違う感覚である。ここオーストラリアでも定番メニューとして売られている。

 それからやはり人気なのが、サーモン&アボガドやツナ、エビ&アボガド等といった西洋風メニュー。今では日本人でも何の抵抗もなく食べるメニューであろう。カリフォルニア巻きの出現から寿司の世界も変わったものだ…。

 それから、照り焼きチキンやエビ天といった、まさに日本風のメニュー。”TERIYAKI”も、寿司と同様日本を代表する大人気メニューである。その照り焼きと寿司がミックスされてるのだから、さぞかし人気で品薄であろうと思いきや、それが意外や意外、飛び抜けた人気でもないようである。やはり海外のヘルシー志向は高いのか、目に見えてヘルシーそうなシーフードやベジタブル系が人気の様子。

 何に対しても日本の固定観念とは違うという事である。

 それにしても、一昔前の”日本=SUKIYAKI”という図式はどこへ行ったのやら…今ではすっかり”SUSHI”の一人勝ちである。もちろん、日本食の人気は凄いもので、特にアジアの人々には”お好み焼き”や”たこ焼き”、”うどん”といったメニューも既に浸透している。しかし西洋の人々にとってはまだまだ馴染みが浅いようで、手の平サイズで片手に持って手軽に食べることができる”寿司ロール”がお気に入りらしい。

 左手にコーヒー、右手に寿司ロール…なんて姿が定番となる日も近い…?!