観光・楽しむentertain

メルボルンを楽しもうmelfun

オーストラリアで乗馬体験!

乗ってみないとわからない、この達成感

 

乗馬というとお金持ちの人がやるものというイメージが強く、私も今まで縁のない生活を送ってきた一人(幼稚園の遠足でポニーに乗った経験は有り)。そんな日本では敷居の高い感じの乗馬だけれど、ここオーストラリアでは気軽に楽しむことができる。

今回、乗馬体験したのは、シティから北へ約60kmのUpper Plentyにある『Uncle Nev's Trail Rides』。隣接する草原や州有林を通るので、自然を満喫しながら乗馬を楽しめる。
いくつかあるコースの中から3時間コースに参加。途中、州有林の丘の上にあるスクールが所有する家でティータイムがある。料金は$70(お茶代込み。団体割引有り。)

まず、受付で書類を記入。ヘルメットとブーツはここで借りることができる。ブーツじゃなくてもトレッキングシューズのように底がフラットでない靴ならばOK。装備が完了したら、いよいよ自分の乗る馬選びへ。

60頭以上の馬から、スタッフの方がそれぞれの乗馬経験にあった馬を選んでくれる。乗馬初体験なので小さい牝馬が良いなぁと仲間内で話していたのに、スタッフさんが選んでくれたのは、まさかの大きな牡馬!ステップを使って馬の背に乗る時も身長157cmの私には一苦労な大きさ。あまりにも不安になったので、乗せてくれたスタッフさんに「もっと小さい馬が良いんですけど…」と言ったら、「大丈夫!この馬はメルボルンまで走って行ける良い馬だよ。」と。いや、走って行かれたら私は困るんだけど…。馬に乗せてもらった後、ストップとバックの合図を教えてもらう。スタッフさんが手綱を離したら、後は自分で馬を操らなければならない。

コース参加者が全員馬に乗り終わるまでサークル内で待機。といっても、乗っているのは馬。当然生き物なのでじっと待っている訳には行かず、突然首を左右に振ったり、頭を下げて草を食べたり、トイレをしたりと上に乗っている私の存在は気にもせずマイペースに動く。馬が勝手に動く度にテンパって泣きそうになる乗馬初心者の私。果たして3時間も乗りこなすことができるのかすごく不安。


全員が乗馬完了し、ついに出発!みんなで列になって進んで行く。まずは、最初の難関の道路を横断し、州有林に入って行く。前がつかえていたり、少しでも立ち止まることがあると道端の草を食べ始める私の相棒。私の合図の仕方が悪いせいかGOサインを出しても言うことを聞かず食べ続ける。体が大きい分すぐにお腹が空くのは分かるけれど、彼のマイペースさにどんどんナーバスになる。そんなナーバスになっていた私を、近くにいたスタッフさんが気遣ってくれて励ましてくれた。たぶん、参加者の中で私が一番乗りこなせていなかったせいか、この乗馬体験中、常に近くにいてくれたのでとても心強かった。

 

州有林に入ると、馬に乗って走ることができるチャレンジタイムがあった。希望者のみなので、もちろん私はパス。この馬が本気を出して走ったら競走馬みたいな速さで走っちゃいそうだし。州有林はMt. Disappointment(標高800m)の一部なので、急勾配の坂もある。人が歩いて登るには難しいような険しい道なき道も馬は難なく登って行く。昔の人は馬に乗って旅をしたり、武士は馬に乗って崖を駆け上ったりしたのは話には知っていたけれど、実際に馬に乗って登ってみて、馬の能力の高さに改めて感心した。

そして、何とか休憩所に到着。馬から降りると身体のあちこちが痛い。ただ乗っているだけなのに、いろいろな筋肉が使われているようだ。用意されていたお茶とお菓子を頂く。とても見晴らしが良く、遠くにシティのビル群が見えた。しばしの休息で、心と身体の疲れが癒された。

 

さて、乗馬も残り半分。馬に乗るということにはだいぶ慣れてきた。帰り道の途中の草原に大きな池があり、そこで馬たちの水分補給休憩を取った際も、水を飲む時に手綱をぐいぐい引っ張られたけれど、落ちついて対処できた。林の中でカンガルーを見つけたり、少しずつ乗馬を楽しむ余裕ができたと思っていたら、馬一頭が何とか通れる位の木々の隙間を進むので(他の馬はちゃんと広い道を選んでいた)木にぶつかりそうになったりと、マイペースな相棒のおかげでスリルを味わわされた。

州有林を抜けてスクール近くの草原まで戻ってきた。ここでも希望者は草原を駆け抜ける体験ができる。小心者の私はまたもやパス。体験した人達が、すごく楽しかったと言っていたので、自信のある人はぜひチャレンジすると良いだろう。

あとは道路を渡ればスクールに到着。ここで、奇跡が起きた。前日の雨の影響で草原と道路の間に川のような水たまりができていた。他の馬はそのままジャブジャブと進んで行ったので、乗っていた人たちは泥水がかかってしまった。基本的には前の馬たちと同じルートを通るので私も汚れる覚悟ができていたのだが、何と相棒が方向を変え、水たまりを避けて通ってくれたのだ。あんなに言うことを聞かずにマイペースで、この馬のどこが良い馬なんだろうとずっと疑問符が付いていたのだけれど、最後にやればできるところを見せてくれた。感激して泣きそうになってしまった。


乗馬体験終了。初めはすごく不安だったけれど、親切なスタッフさんのおかげもあり、初心者でも無事に乗ることができた。しかも険しい山道まで。乗り終えた後、達成感と自信が得られた。今度、馬に乗る時は始めから楽しむことができそうだ。本格的なコースなので、初心者じゃなくても充分楽しめる。
日本のスクールで初心者の乗馬体験というと講義の時間が半分もしくはそれ以上で、実際に馬に乗っている時間が少ないこともある。今回体験したコースは、休憩時間以外2時間以上馬に乗っていた。頭では理解できても、相手は馬なのでなかなか思うようにいかない。習うより慣れろ。乗馬に興味があったら、自然の豊かなオーストラリアでぜひ体験してみよう。

 

 

『Uncle Nev's Trail Rides』

住所:1115 Wallan-Whittlesea Road, Upper Plenty, 3756
URL:http://www.unclenevs.com.au
地図
 

loading Google Map ...

コメント

以前のコメント

HIROKO   (2016-09-04)
こんにちは、私も何度かオーストラリアで外乗を体験したのがきっかけで、日本に帰国して習うことになったのですが、今は自分の馬を持って乗っています。 馬が最後、水たまりをよけてくれたことに感激されたこと、ほんとにそうなんですよね、馬は乗ってる人の気持ちが解るって実感しています。

関連記事

最新記事

アクセスランキング

  1. 木曜島の潜水夫(32)
  2. 木曜島の潜水夫(39)
  3. 木曜島の潜水夫(最終回)
  4. 木曜島の潜水夫(38)
  5. 木曜島の潜水夫(41)

トップ20リストへ

人気の記事