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En Trance

ゆみ・うみうまれ ソロ公演

2009年09月10日掲載
 

En Trance @ MALTHOUSE THEATRE

                        Photo by GARTH ORIANDER
 
メルボルンをべースに活動している、舞踏ダンサー ゆみ・うみうまれさんの「En Trance」メルボルン公演を見に行った。

ゆみ・うみうまれさんを中心に、メルボルン在住のビジュアル・アーティスト、太田奈緒美さん、サウンドデザイナーのIAN KITNEYさん、シドニー在住のインドネシア人メディア・アーティストのBAMBANG NURCAHYADIさんなどのアーティスト達と、映像やライティング、舞台美術とゆみ・うみうまれさんの踊りを融合させたソロ公演である。会場の入り口への通路に太田奈緒美さんのインスタレーションが展示されている。

開演前は、舞台の内容を楽しみにしつつも、現地の人々がどのような反応をするのかにも興味があった。

会場は約100人前後が入る位の横に細長い形状で、客席からすぐ手が届く所でパフォーマンスをするような場所だが、工夫された舞台美術などで空間を最大限に活用していた。
音楽がない時は足音や息づかい、衣装が何かとこすれる、くちゃくちゃ、する音、などが聞こえてきて、そういった音すらも演出に思えた。

映像を使った舞台は、映像が舞台の背景になってしまう事が多いが、今回は舞台美術と絡ませた空間の演出がされており、いくつかのシーンでそれらの演出がアクセントとなっている。
詳細は伏せておくが、中盤では凄いことになっていた。とてもパンキッシュだった。

今回は6つのシーンで構成されていて、白いワンピースの様な衣装から始まり、何度か衣装と髪型が変わる。衣装と髪型のせいもあるかもしれないが
それらのシーンごとに(キャラクターごとに?)顔の表情が全く別人のように変わり、本当に一人の人が演じているのかと不思議な感じがだった。

パンフレットの中で、今回の作品のテーマとして生と死が挙げられていて、あちこちで日本的な要素がちりばめられていた。
日本で生まれ育ったから感じること、伝わってくる場面がいくつもあり、こちらの人たちにどのように受け取られているのか気になった。

前半から中盤は映像などを使った演出が目立つが後半にかけては踊りと語りでグイグイとオーディエンスを引き込んで行く。そして最後はトランス状態に。
今回の作品はトランスへのEn Tranceなのかもしれない。

客層は幅広かったが、終演後に小学生くらいの女の子が観劇していたのに気がついた。この子にとっては今日の事がどれくらい衝撃的だったか、ちょっと心配になった。個人的には見どころが多い収穫のある舞台であった。

チケットはほぼソールドアウトだが、キャンセルなどで当日に数枚チケットが出るそうなので、興味をもたれたら直接劇場へ問い合わせて頂きたい。

後日、インタビューを掲載予定なのでそちらもお楽しみに。

●En Trance

URL/ www.malthousetheatre.com.au/
          www.yumi.com.au


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