メルボルンの高校生ハシュラさんが、見事世界で2位に!
日本政府と国連共催【平和の詩】コンテスト
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2011年12月14日掲載
今年10月、日本政府と国連の共催にて行われた「平和の詩コンテスト」で、全世界から集まった741作品のうち、メルボルン西郊Keilor Downs Collegeの11年生、ハシュラ・クマラワンサさん(17歳)の作品が見事2 位に選ばれた。
12月14日(水)、在メルボルン日本国総領事館・広報文化センター内で授賞式が行われ、側嶋秀展在メルボルン日本国総領事はスピーチと祝辞を述べたあとハシュラさんに賞状とプレゼントを手渡した。
ハシュラさん(左)に賞状とプレゼントを手渡す側嶋総領事
「平和の詩コンテスト」とは、日本政府から非核特使に任命された被爆者の方々の証言を国連のウェブサイトなどで聞き、世界各地の人々が詩や俳句、短歌等を作成しFacebookに投稿、たくさんの「いいね!」があった作品から、1~3位を選んだもの。
10月25日にニューヨークの国連本部で受賞者が発表され、1位はオランダ在住者、2位がハシュラさんの作品『How can I forget?』、3位は英国在住者の作品がそれぞれ選ばれた。
(左の写真)左からKeilor Downs Collegeの英文学の先生kelly Mihaiさん、同校長先生のStuart Andrewsさん、ハシュラさん、側嶋総領事
(右の写真)ハシュラさんとそのご家族。ご家族はもともとスリランカの出身
(左の写真)ハシュラさんの小学校時代の日本語の先生で、現在は州政府外国語教育課日本語アドバイザーのジェニファー・スワントンさん(左)。このニュースを聞いて、受賞式に駆けつけた
(右の写真)ハシュラさんとご家族と歓談する側嶋総領事
側嶋総領事はスピーチの中で、歴史上唯一原子力爆弾が落とされた国である日本は核兵器廃絶に強い意思を示し続けていること、この12月2日国連総会の本会議で、日本が中心となって呼び掛けた核兵器廃絶決議案が採択されたこと、1994年には側嶋総領事自らもその草案第一稿の作成に関わっていることなどを述べてから、ハシュラさんの受賞が核廃絶と世界平和のメッセージを広めるのに役立つものであり、この受賞をぜひ誇りに思って欲しい、と祝辞を送った。
ハシュラさんによれば、今回のコンテストは、詩を書くのが好きなハシュラさんのことをよく知っている学校の先生に勧められて応募したとのこと。
国連のウェブサイト上に掲載されている被爆者の人々の証言を読んで、
「それまではまったく普通の日だったのに、原爆が落とされてからすべてが変わってしまった」
そのことに強い悲しみを抱いた、それが形となった作品だという。
(左の写真)スピーチする側嶋総領事 (右の写真)受賞作『How can I forget?』を朗読するハシュラさん
「今回の受賞には、とてもエキサイトしています」というハシュラさん。
将来はジャーナリストを目指したいと抱負を語ってくれた。
ハシュラさんの作品は、以下のとおり。
How can I forget?
How can I forget
That exploding sound
Which stole my family from me
Leaving me, with no one around?
How can I forget
Looking into mother's eyes?
Desperately, she called for my help
Hopelessly, I watched her die
How can I forget
The burnt bodies on the floor?
Whether my family was amongst them
Even today, I am unsure
How can I forget
Those piercing screams
Which haunt me daily
When appearing in my dreams?
How can I forget
How some are so unkind?
Peace on Earth is something
We urgently need to find
— Hashela Kumarawansa
国連主催『平和の詩コンテスト』詳細
http://www.un.org/disarmament/special/poetryforpeace/
コメント- Lunartemis (2011-12-18)
- ジェニファーさんってあんなに背が高かったっけ。。。?
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