イベントインフォevents

イベントレポートreport

George & Norikoバスキング直後 独占インタビュー!!

Australia's Got Talentで話題☆ライブ予告有

2012年6月25日掲載

 

人気オーディション番組「Australia's Got Talent 2012」(チャンネル7)でオーストラリア全土から応募のあったおよそ6000組のミュージシャンやダンサー、コメディアンなどのエンターテイナーの中からファイナリストの16組に残っているブルースシンガーのジョージ上川さんと津軽三味線奏者・只野徳子さんのユニット「George & Noriko」のバスキング(路上ライブ)がこの週末に(6月23日)行われました。

 

冷たい風の吹くなか買い物客で賑わうBourke Streetには、多くの人だかりができ、その真ん中にはカウボーイハットをかぶったジョージ上川さんと鮮やかな黄色い着物を羽織った只野徳子さんが。
ジョージさんがはじめに自己紹介を簡単にすませると早速演奏は始まりました。

ジョージさんのハーモニカ、ギター、ドラムと全身を使って奏でる厚みのあるサウンドと伸びやか歌声。それに軽やかにステップを踏みながら弾く徳子さんの力強く歯切れの良い津軽三味線が路上に響き渡りました。

 

すると一気に会場は盛り上がり集まった見物人は音にあわせて体を揺らし踊ったりしながら、いまオーストラリアで注目の2人の演奏を楽しんでいました。また、演奏の休憩中には子供から大人までたくさんの人からサインや記念撮影を求められ2人の人気ぶりがうかがえました。

 

 

GO豪メルボルンでは注目の2人、ジョージ上川さんと只野徳子さんにインタビューを行いました。(以下G:ジョージ上川さん、N:只野徳子さん)

―今日はどうしてバスキングをしたのですか?
G:ときどきNorikoさんといっしょにやってるんですけど、場所が取れたので。土曜日だし。

 

―TV番組「Australia’s Got Talent」のファイナルまで勝ち進んでどんなお気持ちですか?
G:ここまで行けると思っていなかったもんで、うれしいですね。びっくりしてます。
N:目標がファイナルだったので行けたらいいなというところまで行けたので満足はしていますが、この後もベストを尽くしていきたいです。目標は達成できました。

―テレビに出てから周りの人の反応はどうですか?
G:路上でやってると気づいてくれて、テレビ観たって言ってくれます。たぶん電話で投票もしてくれてると思うのですごくうれしいですね。

―2人の演奏のどういったところがオーストラリアの人たちに受けていると思いますか?
N:ジョージさんの西洋の音楽と私の奏でる三味線の東洋の音楽がいっしょに重なっているっていうのが受けてるんだと思います。それが珍しいとか見たことないというコメントはよく聞きます。
G:自分もこういったスタイルは見たことがなかったもので、三味線とロックやポップスはよく日本でもあると思うんだけどブルースは聴いたことがないのでこれは一回やってみようと思いました。

―いま自分たちのやってきたことが評価されていることについてどうですか?
N:すごくうれしいです。特に日本をはなれたところでこうしてサポートを受けるんで。もちろん日本人の方もそうですがオーストラリアの方からもがんばってと声をかけられるのでうれしいです。

 

―バスキングは2人にとってどういったものですか?
G:オレの場合は収入源なんで、これにほとんど頼っている状態で。もちろんライブとかもあるんですが、そういうのは毎日入ってくるもんじゃないんでね。生活していく糧ですね。あとすごく楽しいんで。10年から15年ぐらい前からやってるんで、(バスキングで)楽しく音楽で食べていけるっていうことですね。
N:私も楽しくっていうのもありますけど、なんと言うか「一石四鳥」。練習もできるし、見た人に「今度イベントにどうですか?」っていうコネクションもできるし、あと自分のコンフィデンスですかね。自信がつきます。すごくいいですね。お天気さえよければ。

―きょうのバスキングはどうでしたか?
G:すごい良いんじゃないですかね。やっぱりテレビを見た人の影響だと思います。徳子さんとやると人がけっこう集まるのが早いもんで。1人でやるときより2人のほうがみんな喜んでくれますしね。

―今後の目標は?
G:ファイナルでがんばってグランドファイナルに行ければうれしい。いまうまく行ってるんで、このままもうちょっと新しいCDを作ってオリジナルの曲を徳子さんと一緒に作って広めたいし、日本に行ったり海外やオーストラリアをライブでまわりたいですね。
N:誇れる文化を私たち日本人は持ってると思うので、それをTVを通してもっと多くのオーストラリアの人たちに広めたい。いまYouTubeが便利で世界の人たちからもコメントをもらったりしているので、「こういうことができる」といういろんな可能性をみんなに見せていきたいと思います。日本人パワーで元気よくいきたいです。

―ファンの人たちにメッセージはありますか?
G:TVを見てくれて投票してくれた人にはもちろん「ありがとうございます」というのと。また投票してください。あとTVだけじゃなくてライブもやりますんで見に来てくださいと言いたいですね。やっぱり、テレビはあくまでやってみようかという感じでやって。やってよかったけど徳子さんが誘ってくれたんで。
N:TVだけだと会話もないですから、ライブだとお客さんとのコネクションがありますんで。ジョージさんの話し面白いんですよ。

G:TVでしゃべるのは緊張して変なふうになるから、パブとかライブに来てもらえればもっと楽しいと思います。
N:これからメルボルンもそうですけど各地で演奏をしていこうと思いますので機会があればみなさん是非来てみてください。投票してください!

 
          

次のバスキングは来る6月27日(水)、場所と時間は同じくBourke Strettの某所、12:30頃と決定!魂の演奏をどうぞ生で観に行ってください。
(雨天などの場合、不決行となることもありますので予めご了承ください)。

 


George Kamikawa / ジョージ上川
三重県出身
日本やニュージーランドでの活動を経て2001にオーストラリアに。
メルボルンのパブや路上を中心にライブを行っている。
2004年にはオーストラリア・カントリーミュージック・バスキング・チャンピョンシップで優勝。

 


Noriko / 只野徳子
千葉県出身
6歳から三味線を習い始める。日本語教師のアシスタント・プログラムの一環でメルボルンへ。日本の文化を知ってもらおうと三味線のパフォーマンスを路上や様々なフェスティバルで行っている。

 

Photographed by Takako Drew
Written by Masatoshi Sato

関連記事

最新記事