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”花は咲く” 東日本大震災5周年チャリティイベント

復興への願いを込めて

2016年4月9日掲載

東日本大震災から5年、この日オーストラリアのニュースでも東北の情報が流された。現在も復興、再生への道を必死で歩んでいる方が大勢いる。
3月11日「花は咲く」をテーマに、ドックランドにあるLibrary at The Dockにてチャリティコンサートが行われた。

会場にはアーティストAusten Kosasihさんによる震災復興のシンボル、奇跡の一本松を模して創られた盆栽や、メルボルンの書道家・荒木美帆さんの書、くみクレイトンさんによる小さく切った布をつまんで花や鳥を作るつまみ細工、アーティスト伊香賀典子さんによる折り鶴が飾られていた。 また、日本の様々な文化をメルボルンの方に伝えていく活動をしている日本語学校 Japaneasy の切り紙や、くみクレイトンさんのつまみ細工のワークショップも行われており、小学生によって作られた作品も繊細で見事な出来だった。

 

このたびのイベントの収益金は、被災地の中学生をメルボルンに招待するプロジェクト「日豪ジュニアプロジェクト」へ全額寄付される。 ステージパフォーマンスに先立ち、メルボルン現地代表 秋元みどり氏、現地支援 内田真弓氏により、当プロジェクトの活動内容が報告された。

 

ステージ出演はユーカリエコー、Brandon Lee、池田裕子、只野徳子和太鼓りんどうゆみうみうまれA,YAいちまでぃん。メルボルンのイベント、フェスティバル、ワークショップなどたくさんの場で活躍される方々だ。


独特なスタイルをもって他分野に活動されるダンサー、ゆみうみうまれさんは、震えをテーマにしたダンスを披露し、震災時の恐怖から再生の厳しさ、復興への歩みを全身で表現していた。豊かな表情、指先まで力のこめられたパフォーマンスに会場は飲まれた。

メルボルンで長年活躍されている女性コーラス隊、ユーカリエコーを中心に、会場全員で震災復興のチャリティソング「花は咲く」を歌う。日本語の歌詞、英語の歌詞のどちらも歌われ、心のこもった大きな歌声が会場に響き渡った。
ステージの最後は、出演者全員による「シンタラポン」が披露された。A.YAの藤井あやこさんによって作詞、作曲されたこの歌はしっとりとした曲調に前向きな歌詞がのせられている。会場のお客様は、音楽に合わせ体を揺らしたり、手を振ったり、静かに手を合わせたりしていた。

当日の会場には用意していた席以上のお客様が集まった。
復興支援の願いが被災地の皆様へ届くよう祈っている。

 

文:鎌形香織
写真提供:伊集院利彦氏

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