ニッカウヰスキー、オーストラリア新登場！
スペシャルインタビューKelvin Lowさん-Heirloom
[ 8/July/2013 ]
オーストラリアマーケットに新たに登場したニッカウヰスキー。日本でもお馴染みの銘柄が満を持して新たな一歩を踏み出したことを記念してニッカウヰスキーの豊富なコレクションを誇るHeirloomのジェネラル・マネージャー兼バーテンダーのKelvin Low氏にインタビューを敢行。
-- ニッカウヰスキーとの出会い、その時の印象などをお聞かせください。
ニッカウヰスキーに初めて出会ったのは5年前です。その時飲んだのは「フロム・ザ・バレル」でした。その当時のメルボルンはニッカウヰスキーのことはほとんど知られていなかったのもあって、教えてくれた人は「これは余市って言うんだよ。」と教えてくれたんです。もちろん僕自身もあまりよく解っていなかったですね。
当時は日本のウイスキーと言えば別ブランドの物が有名でしたが、ニッカウイスキーを飲んだ時は本当に美味しいと思いました。飲むことも楽しめたし、香り高くスムースで飲みやすいという印象でした。とても気に入ったのですが、まだこのウイスキーが何かは全然解りませんでした。
ラベルに「フロム・ザ・バレル」と書いてあるだけで、特に意味があると思っていなかったんです。他のウイスキーにはこういった感じのラベルは見当たりませんので。それが5年前です。
そして約1年前から本格的にニッカウヰスキーを認識し始め、リサーチを始めました。ゆっくりですが、お店にボトルをコレクションするようになって、現時点でニッカウヰスキーのみのコレクションで23、24種類を取り揃えています。Heirloom はおそらく日本のウイスキーをオーストラリアで一番多く取り揃えていると思いますよ。余談ですが別の銘柄を含むと日本のウイスキーだけでも63種類はあります。
-- ニッカウヰスキー、特に『シングルモルト余市15年』、『シングルモルト宮城峡12年』、『フロム・ザ・バレル』の特徴や優れている点、気に入っているところを教えてください。
ニッカウヰスキーの興味深いところは蒸留所が余市と宮城峡の2ヶ所あるところです。
1930年代に余市に蒸留所を創業した竹鶴（政孝）氏は、ウイスキーに対して何がしたいかというビジョンを確固として持っていた方で、もちろん日本人で初めてスコットランドへ行きウイスキーを学んだ方です。スコッチウイスキーの味と技術や製法をそのまま日本へ持ち込んだ人でもありました。スコッチウイスキーをスコットランド外で作りたかったんですね。日本中を回って理想のウイスキー製造場所を探し、北海道の余市に決まりました。天候がスコットランドと似ていたこと、ピート、質の高い水が手に入ることから、余市で蒸留所を開設することになりました。
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シングルモルト余市15年
余市シリーズは力強い、重厚といった男らしい印象があります。少しスモーキーでコクがあり、香ばしいですね。スコッチと似たスタイルなので、男性ならみんな好きだと思いますよ。余市は日本ではとても人気ですよね。日本でニッカウイスキーと言えば余市を指すぐらいですから。 |
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シングルモルト宮城峡12年 宮城峡シリーズは、1969年設立操業の仙台・宮城峡蒸留所で作られています。緑豊かな森の中から溢れる素晴らしい水を使用しているのが特徴です。蒸留するポットスチルのネックの角度（樽の形）により、口当たりが軽く優しい、とても女性らしさを感じさせる味に仕上がります。フローラルの香り、柔らかな味わいがします。ウイスキーを始めて試すのであれば、宮城峡が特にお勧めです。 私はこの2本の違いがとても好きです。香りをかぐだけで余市は“男”で、宮城峡は“女”だと判ると思いますよ。強めでスモーキーなのが好きなら余市をお勧めしますし、飲みやすさを求めるのであれば宮城峡をお勧めします。 |
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フロム・ザ・バレル 「フロム・ザ・バレル」はブレンデッドウイスキーです。モルト原酒とグレーン原酒をブレンドし、樽に詰めて再貯蔵（マリッジ）されたものです。このウ イスキーはグレーンによって、コクが出てバランスが良くなっています。香りはココナッツやシナモン、サンダルウッド（白檀）、とても良いスパイスの香りがします。 「フロム・ザ・バレル」は私自身、今のところ一番お気に入りのウイスキーです。カクテルを作るのにも使いやすく、バーテンダーにとっても利用しやすいウイスキーです。 |
◆ Heirloom ニッカウヰスキー・カクテル
Miyagikyo no Sumire 宮城峡のすみれ | $18.00
宮城峡はフローラルで香り高いウイスキー。すみれのリキュールとチョコレートリキュールに少しのオレンジジュースを合わせた、ちょっとクリーミーなカクテルで、女性におすすめ。
My Sweet Rita | $16.00
竹鶴氏のパートナーであるリタさんに捧げる「フロム・ザ・バレル」を使用したカクテル。リタさんはスコットランドから日本へ嫁ぎ、一度も戻ったことがないそう。スパイス・アップル・シロップ、Falernum*を加え、柚子リキュールで日本らしさをプラス。甘いだけでなく、スパイシーさも残るカクテル。
* Falernum
トロピカルカクテルを作る際に頻繁に使用されるシロップ。アーモンド、ショウガ、クローブやライムなどのフレーバーが特徴。
Smoky Yuzu Old Fashioned | $20.00
余市を使用したカクテル。作るのに時間がかかるけれど、バーテンダーが好んで作るオールド・ファッション。余市のスモーキーさに柚子の酸味が合わさった爽やかな味わい。
◆ ニッカウヰスキーを使用したデザート
Houji Tea Sticky Date Pudding with Nikka Whisky ‘From the Barrel’ sauce | $13.00
クリスマス時期にヨーロッパで好んで食べられるプディングに、フロム・ザ・バレルを使用。焙じ茶の香ばしさ、ウイスキーが持つ香りやコクも楽しめる。多少強めの味わいなので、男性にも気に入ってもらえるはず。
-- オーストラリアでのニッカウヰスキーの可能性は？
これからとても人気を増すと思いますよ。以前より業界内では注目を集めていたので、どこのバーにも並ぶようになると思いますし、レストランでの取り扱いも増えると思います。Heirloomに業界関係者の方が来て「どうやって手に入れたんだ？」や、「ここで買えないのか？」と聞かれることも多かったですしね。
ニッカウヰスキーは今、全世界でブームになっています。ヨーロッパを始め、もちろんここオーストラリアでもです。それはニッカウヰスキーのクオリティが高く、また同じメーカーなのに、各銘柄によってフレーバーが全く異なるところや、作り手のウイスキーに対する配慮は素晴らしいですね。
-- ニッカウヰスキーを楽しむ方へメッセージ
>> 初めてニッカウヰスキーを飲む方、特に女性の方へ
まずはあまり強くないカクテルで味わってみてください。宮城峡を使用したものがおすすめです。
>> ウイスキー好きの方へ
Heirloomへ是非お越しください（笑）！ オーストラリアでも最多を誇るニッカウヰスキーのボトルがご来店をお待ちしております。
>> お家で楽しむ方へ
シンプルにロックやストレートで飲むことをお勧めします。もし強いと感じるのであれば、数滴水を入れて味わってください。そうすることで、化学反応により香りがさらに際立ちます。
飲む前にはウイスキーの香りも楽しんでください。そして口に含んでから飲むと良いですよ。アルコール度数は高いですが、少しずつ飲んで味わって下さい。
レストランではニッカウヰスキーのテイスティング・メニュー「Heirloom’s Japanese Whisky Tasting Flights*」もご用意しています。3種類のウイスキー（ハーフショット）とテイスティング・ノートをご提供しています。見た目の違いや香りと併せて、味も楽しんでくださいね。
* Heirloom’s Japanese Whisky Tasting Flights
• Nikka The Purest Malts | $21.00
• Nikka Tribute: Tribute to Masataka Taketsuru “ Father of Japanese Whisky” | $24.00
• Nikka “From Malts & Grains to the Barrel” | $18.00
HEIRLOOM
131 Bourke Street, Melbourne VIC 3000
TEL: 03 9639 1296
Bookings: bookings@heirloom.com.au
Open Hours
BREAKFAST | Mon to Fri 6:30AM – 11:00AM, Sat & Sun 7:00AM - 11:30AM
LUNCH | Mon to Fri 12:00PM - 3:00 PM
BAR MENU | Mon to Fri 3:00PM - 6:00PM
DINNER | Sun 6:00PM - 10:00PM, Mon to Sat 6:00PM - 10:30PM
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