ライフスタイルlife

メルボルンで習い事lesson

こどもの自由な発想を 最大限に 引き出したい

絵本作家ハンダトシヒト こどもアート教室開講!

2012年7月11日掲載

 

絵本作家・ハンダトシヒトさんが、工作と絵本の創作を中心とした、4歳から6歳までのこどもアート教室を今月18日より開講する。
小さい時から本物の手触りを体験してもらい、物に対する自分との距離感や質感を大事にしてほしいと考えたからだ。

「4歳から6歳のこどもは、1番伸びて行く時期なんですね。世の中のデジタル化が進み、子ども達が手を使って何かを作るという作業が少なくなってきています。手で触る感覚は、すべて頭脳に直結しているんです。それを使わないと個性が乏しくなり、すべて均一化してしまうんです。だからアート教室では、たくさんの紙やクレヨンを使って、手で触る感覚を大事にしたいと思っています」

 
ぼくギター: ぼくが作ったぼくだけのギター。輪ゴムの弦の下にコップなどを置くと、音が変わる実験もできちゃう

「子どもには可能性がすごくあって、ちょっとした才能をうまく引き出してあげると驚くほど伸びるんです。よく見てあげて、その子のペースに合わせて、最後まで完成させる環境を大事にしています。だからアート教室では、目の届く15人まで。子どもたちが創り上げたものから、満足感や達成感を味わってほしいですね」

ハンダさん自身も幼いころ、色や素材、様々なものがいっぱいに囲まれた環境で育ってきた。小学生の時の先生に、描いた絵をすごくほめられ、やる気がでたそう。その時の気持ちがずっと続いて、今までやってきているという。

 
夢ダント: 好きなこと、名前や写真を入れて、お願いごとを描いてみよう。ずっと持ち続けていれば、夢はかなうはず。空も飛べて、男前に?!


じぶんテレビ: 自分の思っていることを表現してみよう。今日あったこと、やってみたいことを生中継。持ち運んでみんなに見せよう。


「こどものためのクラフト教室は、新しい分野のチャレンジです。ワクワク感がすごく大きいですね。サンプル作品を作っている間も、自分が楽しくなっちゃって。モノをつくる楽しみ、基本に戻った感じですね。子どもの反応は正直ですから、どんなことを言われるのか楽しみですね。私自身のこれからの作品にも影響しそうです。子どもから逆に私が教えてもらうことを期待しています」


ハンダさんの作品は、とても色彩豊か。色、形が入りまじりあい、それぞれの個性を活かして、より大きなエネルギーを発している。

「日本の絵本の質ってとても高いんですよ。大人も楽しめるし、ストーリーも奥が深い。日本からたくさんの絵本作家をよんで、メルボルンの人たちと触れ合って、創作意欲を還元したいですね」

子供は社会の予備軍。個性があってバラバラでいいし、それを認め合える社会になってほしいと話すハンダさん。ゆっくりと話す姿からは、優しさがにじみ出ている。

7歳以上のクラス、10歳からのデザイン・レッスン、大人向けのクラスもある。お子さんの未知なる可能性、ハンダさんのアート教室で見つけ出してみませんか。

 

文:久里類、写真:髙阪 竜馬


<ハンダ トシヒトさん・プロフィール>

大阪生まれ。デザイン、アニメーション、絵本から書籍の挿画、ファッション雑誌のイラストやキュレーターなども手がける。展覧会に滋賀県立近代美術館、NSW州立デザインミュージアム・オブジェクト、アジア国際ゲームなど多数。シンガポール国立美術館、ジュネーブの赤十字国際本部などにも作品が所蔵されている。
(ウェブサイトhttp://toshihanda0358.wix.com/artclassより)

 

ハンダトシヒト・こどもアート教室 問い合わせ先
TEL: 0423 227 369 (Toshi)
Email: kodomoonart@gmail.com
WEB: http://toshihanda0358.wix.com/artclass

関連記事

最新記事

アクセスランキング

  1. もう一つのテニス、強豪国は日本
  2. クリケット日本チーム、総領事館・日本人学校を訪問
  3. 企業インタビュー 「JAPAN Electronics」
  4. Sakura Flowers フラワーアレンジメント・レッスン
  5. 震災復興支援 チャリティカレンダー 2017 販売中!!

トップ20リストへ

人気の記事