
文化の違うオーストラリアでの子育て
英語環境の中で日本人の子どもを育てるということ
2010年2月22日掲載
前回に引き続き、来豪7年目、13歳と10歳の2人の子どものお母さんから
「オーストラリアで子育てをする中で感じる文化の違い」をお話いただきました。
常に子どもを見てないといけない文化 
オーストラリアでは、子どもに対する親の責任がはっきりとしています。日本では6年生がリーダーになって子どもだけの登校風景などもよくみかけますが、こちらでは基本的には親が迎えにいくことが多いそうです。
また、公園で子どもが遊んでいても母親たちは常に注意を払っています。お母さん同士で話しに花を咲かせることは日本と同じですが、常に子どもの安否を確認する時間が挟まれ、会話がたびたび中断されることがあり、初めはびっくりされたそうです。
バースデーパーティー 
オーストラリアでは、子どものバースデーパーティーが豪華に行われます。Lunaパーク、プール、ボーリングなどの施設を借り切って行うものから、家に芸人(スーパーマン、ピエロなど)を呼んだりするものまで、お母さんたちは子どものバースデーパーティーの準備には手間とお金をかけます。
費用は、主催側もちで、一人につき20ドル~40ドルかかるので、全部で300ドル程度が平均的な費用とのことです。
彼女のお子さんのパーティーでは、ゴーカード、ミニボーリング、パターゴルフ、レーザーボックスなどができる場所を借り切って行ったそうです。こちらの誕生日ケーキはアイスケーキが一般的で、10ドル程度のお土産も用意するものだそうです。外の施設を借りて行う場合は、バースデーパーティーパックとしてすべて必要なものが用意されたサービスになっているようです。
以前、招待されたので面白いパーティーがあったと教えてくれました。それは、美容院を借り切って、髪をセットして、化粧をする。最後は、その格好で子どもたちがファッションショーをするというものでした。金額的には高いものだと思いますが、子どもたちは大喜びだったそうです。
もう1つの慣わしとして、誕生日の当日は、誕生日の子どもが学校にケーキを持参します。オーストラリアではフードアレルギーの子どもが非常に多いため、職員室などでは、アレルギーがある子どものリスト、何に対してアレルギーなのか、そしてその対処法が張り出されています。そのため、学校に持っていくケーキも必ず何が入っているかを詳細に書くことが求められます。日本では、絶対に有り得ないことですね。
英語環境で子どもを育てることについて 
「どちらかの言葉で自分の意思を伝えられたらいい」
日本語、英語のバイリンガルにお子さんを育てることに対してどう思うかと質問したところ、このような答えが返ってきました。
もちろん日本語が完璧になれば嬉しいとのことですが、滞在が長くなるにつれて、子どもの中で英語が占める割合は必然的に多くなります。両方とも中途半端になるのが一番かわいそうだという気持ちがより強いそうです。
彼女のお子さんは、土曜日だけの日本語学校(通称土曜校)に通っていますが、これも子どもにとっては負担になることもあるそうです。日本の学校並みの宿題をこなすこと、貴重な土曜日まで勉強をしなければいけないこと、特に、オージーの旦那さまがいる方には理解を得るのが大変な時が多いようです。

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【インタビューを終えて】 日本という国で、日本語という1つの言語で育った私には、英語環境で育ちながら日本人として生きることで子どもたちがどのようなアイデンティティを形成していくのかがとても興味がありました。実際にお話をお伺いして、答えは簡単でした。日本語という言葉も大切にしながらも、本当に大事なのは子どもが自分の意思をちゃんと伝えられるように育つこと。オーストラリアというフランクな国で生きるには、彼女のようにフランクな姿勢、これが子育てのヒントのような気もします。 貴重なお話、ありがとうございました。 |
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