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メル校デー 2015

開校30周年を迎えた日本人学校のオープンデー

2015年9月30日掲載

 

9月20日、メルボルン日本人学校において「メル校デー」が開催されました。  この催しは学校を一般の人々にも開放し、日本人学校のことをもっと良く知ってもらう機会になっています。毎年多くの人が訪れ、生徒たちとの触れ合いを楽しんでいます。

 

特に今年は開校30周年という記念の節目。  生徒たち、先生方、職員の皆さんがイベントを盛り上げるために、入念に準備をし、来訪者たちに「思いをこめておもてなし」をいたしました。

 

体験参加型授業の小学部では、「心・技・体」をテーマとした体験学習。

「心」では書道を紹介しました。 日本の文字が、芸術として成り立っていることを、生徒が訪ずれた地元の人に説明します。 体験者は、墨をすることから始め、心を静めて集中して書を仕上げる。  書き上げた作品に思わず見入ってしまいました。

 

「技」では、マープリング液をつけた和紙を使い、封筒や箸置きを作りました。生徒が、時には日本語で、時には英語で作り方を説明する姿は可愛らしく、また、頼もしく感じました。

 

「体」は運動場で、普段授業で行っている跳び箱とダンス。よく晴れた青空の下で、跳び箱の高さと跳び方の美しさを競いました。 

 

中学部のテーマは「総合的な学習」。  8学年、9学年の全生徒が「私の伝えたいこと」というタイトルで英語で発表を行ないました。 また 7学年は昔話「浦島太郎」を英語劇に仕立てました。

 

ステージでは外部パフォーマーとして、和太鼓りんどうの演奏もありました。

演奏以外にも、特にちびっ子達を対象に、和太鼓の基本を指導する太鼓ワークショップ。 「右手を上げて」「リズムに合わせて」ドンドン、ドンドン。 元気に力強く。 上手にできたかな。

 

子供たちの「おかあさーん」の呼び声に姿を現わした有志による「ママさんコーラス」。  子供たちにとっては何度も聞いている歌でも、お母さんが歌ってくれて格別だったことでしょう。  保護者の方には協力をいただいたというより、準備から出演、後片付けまで一緒にメル校デーを作り上げてくださったレベルとのことです。

 

30年を迎えて、地元に根付いたメルボルン日本人学校。 メル校デーとして、訪れた人々に日本の文化を知ってもらう役割もしっかりとはたしました。 子どもたちの満足そうな笑顔とともに、また新たな一歩を踏み出してゆきました。

 

文・写真:矢部勝義

 

●メルボルン日本人学校(The Japanese School of Melbourne)
●住所:6 Ellington Street, Caulfield South, VIC 3162
●TEL:(03) 9528 1978
●FAX:(03) 9528 6150
●Web: http://www.jsm.vic.edu.au/

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