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久石譲とスタジオジブリーMSOコンサート

日本語学習者が鑑たジブリコンサート

2018年5月14日掲載

誰でも聞いたか見たことのある「スタジオジブリ」。

なんと、その世界中で知らわれて愛されているジブリ映画の作曲家、久石譲本人がメルボルンに訪れたのです。

4月26〜28日の三日間、現地のシンフォニーと一緒に演奏を行われました。毎晩満席だったとのことです。

私も、数か月前既に売れ切りとなった久石譲のコンサートに行ってきました。

 

大学生の私は奨学生として招待されましたが、当日のレセプションでは総領事館の職員や日本の大手企業の社長など、地位のある方々が沢山いらっしゃいました。

VIP扱いでの出席です!

さておき、コンサートの経緯を。

 

先ほど述べたように、久石譲のスタジオジブリ作曲家と、メルボルンの交響楽団。

Hamer Hallと称する大きなホールで行われ、立地条件が良くて最寄り駅が徒歩五分ほどか反対側のトラムからワンストップ。

その大広間に約2,500席。ステージの奥には、時々映像が流れました。

 

 

コンサートの内容は…

「前後半」ナウシカ→魔法の宅急便→もののけ姫→風立ちぬ→ポニョ

「休憩」

「後半」ラピュタ→紅の豚→ハウルの動く城→千と千尋の神隠し→となりのトトロ

…という順番で。

 

一緒に演奏した合唱団は、多国籍でスクリーンで映した時には、虹のように見えました。

私個人の音楽知識では全種類の楽器が揃えてられてありました。

例えばもののけ姫の曲で、太鼓も叩きソプラノ歌手が堂々と歌いあげます。

真剣に演奏しながらも、時々笑顔がこぼれ、それが快い音楽となりました。

 

 

最後に、誰でも可愛く思って好むが隣のトトロ。今まで出演した人全員で。

「夏の日」は久石譲のピアノソロで。

久石譲の表情は特に気になり、ピアノを弾いている間は遠くから眺めても情熱を感じ取れ、

指揮中の顔も時に真面目、時にはリラックしているようで、何よりずっと音楽に集中していました。

このコンサートで特徴的と思ったのは、久石譲がオーケストラ指揮からピアノ上演と両方をこなしていたことでした。

 

 

私は以前、何回かシンフォニーやミュージカルに行きましたが、今回が最も感動しました。

生演奏だけでなく、同時にジブリのアニメの映像が上映されたからです。

またそれは小さい頃から頻繁に見ていた映画でもあり、ピアノで弾いてきた曲だからこそ、

困難な時に支えてくれたストーリーがこの現場で蘇ったのです。

正に久石譲の手で生まれ変わりました。

 

やはり言葉を超えられる音楽の伝える力は凄いですね。

世代や国籍といった相違を問わず、皆の心に届けられた久石譲の音楽。

紅の豚を懐かしむ高齢からポニョが大好きな若僧まで届ける、後世まで残る名作達。

 

私は遠慮せず涙を流しながら、きちんと耳を傾け目を見張っていました。
美容には良くないと思いましたが、心を開け、感動する方が大切と思いました。

ピアノを弾きからすると非常に共感出来て、深い感動にみちボロボロに。

最後から最後までコンサートに没頭していました。

 

私だけでなく隣に座った方や一緒に行った友人も。

コンサートについて話し合えたら涙腺崩壊や涙腺やられっぱなしとかのコメントが多く、

振り返る都度、やはり本当に素敵で上のない贅沢だなと。目の前に居たなんて。

 

小さいときからずっと、久石譲本人を拝見する事を望んでいたのですが、まさか自分の母国、しかも住んでいる都市で出来るとは想像すらできなかったのです。

 

不遇な時を乗り換えられたのも久石譲の音楽のお陰であるし、コンサートからの余韻はしばらく残っていました。

久石譲と過した二時間は、ほんの一瞬に感じました。

 

音楽が綺麗過ぎて、大変興奮してしまったコンサートでした。

久石さん、また是非メルボルンにお越しください。

 

文・写真: Eleanor Frances Minnie Gray

 

 

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