【ICHIBA JUNCTION】 What’s ワカメ?
ミネラルたっぷり。ダイエットに、健康増進に。
[ 14/Jan/2013 ]
食べる海藻と言えばワカメ。同じ海藻でもコンブに比べて値段も安く、栄養も豊富なので好んで食べられています。日本ではお味噌汁や酢のものなど幅広く利用されています。
現在市場に出回っているワカメの9割は養殖ワカメです。海中に張られたロープから下に向かって逆立ち状態で生えています。これは海藻類が海水中の養分を取りこんで成長する性質を利用しているためで、陸上の植物のように太陽の方向に育つ必要がないからです。海中であればどんな向きでも成長できます。
実はワカメは一年経てば枯れてしまう一年生の海藻です。つまり成長が早いため養殖期間も短く、収穫後に工場の機械で加工するため比較的手頃な値段で手に入れることができます。一方、同じ海藻類のコンブはお安いものから高級品までありますが、育てるのに最低2年はかかり、高級品になると手作業も加わるためです。
▲カットワカメ 中国産 500g(左)、カットワカメ 100g(右)
さてワカメにはアルギン酸という食物繊維が多く含まれ、その食感が好まれているようです。このアルギン酸が塩分を吸着し、体内で人間の持つ消化酵素では消化されず、そのまま体外へ排出する役目を持っています。つまりワカメには減塩効果があります。
◆ 健康効果
ヨウ素 |
基礎代謝を活発にして肥満を防止、甲状腺ホルモンと関係することで精神を安定させ, 心身ともに活性化する働きがある。 |
カルシウム | 歯や骨を丈夫にして骨粗鬆症防止。 |
カリウム | 体内に蓄積されたナトリウム(塩分)を排出する作用により、むくみを押さえ、高血圧を予防する。 |
フコダイン | 胃の炎症・潰瘍の予防・修復、肝機能向上、ガン病予防、免疫力向上、滋養強壮 |
ビタミンC、β-カロチン |
肌荒れ、風邪防止 |
◆ 上手な食べ方のコツ
► 栄養と味を生かす戻し方
乾燥わかめ(カットされたもの)は、たっぷりの水にワカメを入れて約5分。戻し過ぎるとアルギン酸などが溶け始め表面がヌルヌルしてきます。
► ミネラルの吸収力をアップ
ワカメの調理にお酢を使用するとカルシウムをはじめとするミネラル類の吸収率が上がります。ミネラル類がお酢に引き出されるため、汁ごと食べるのがおすすめです。塩分に注意して汁ごと食べられるように工夫してみてください。
またワカメの酢のものは、長時間おくとワカメの色が変わり、風味も失われるため、食べる直前に和えるようにして早目に消費しましょう。
► 油を使ってカロチン吸収
ワカメに含まれているカロチンは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に取ると吸収されやすくなります。サラダにしてドレッシングをかけるほか、炒めものなどにもしてみてください。
► 煮物に使う場合
煮すぎるとワカメの歯ごたえが無く、風味が消えるため気を付けてください。戻したワカメの場合はさっと熱を通すだけで綺麗な緑色が保たれます。お味噌汁など汁ものの場合は戻したワカメを、火を止める直前に入れる、あるいは直接お椀に入れても十分です。
◆ レシピ
► 豚しゃぶのピリ辛ねぎソース丼 (2人分)
<材料>
• 豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 80g
• 乾燥ワカメ 大3
• 長ネギ 30g
• 豆板醤 小1/2
• 醤油 大1
• 酒 大1
• 砂糖 小1
• ご飯 どんぶり2杯分
<作り方>
1.ワカメをたっぷりの水に約5分浸して戻しておく。
2.長ネギを斜め薄切り、豚肉は沸騰したお湯に少量の酒(分量外)を垂らした鍋で湯がいておく。
3.小鍋に豆板醤、醤油、砂糖、酒を入れて軽く火を通し、沸騰したらすぐ火を止める。
4. ご飯を盛りつけたどんぶりにワカメを盛り、その上に豚肉、長ネギをのせる。
5. 食べる直前にソースをかける。
▲UMAMI 中華わかめサラダ 2kg(左)、中華わかめ 100g(右)
ワカメは豊富な栄養成分を持ちながら、極めて低カロリーです。また乾燥ワカメは生ワカメと栄養価は同じです。ダイエットに、健康増進に毎日摂取したいですね。
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