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キーワード5 「面接の心得」

メルボルンの就職市場も知って、履歴書も送って、次はいよいよ面接ですね。
オーストラリアでの面接を受けたことが無い、という人も多いと思いますが、面接が英語に変わるという点を除けば、基本的に面接官が見る点はそれほど大きな違いはありません。


今回は面接の事前準備から、面接で注意して頂きたいことまでを面接の心得と称してお伝えします。


面接の心得  
                                           
<その1> 事前準備(企業研究)を怠らない
当たり前ですが、面接に臨む前にこれから面接を受ける企業がどんな事業を展開していて、あなたが受けるポジションはどんな業務に携わることになるのか、会社はどんな将来像を描いているのか、あなたの描くキャリアとの共通性はどんな点があるのか、などの企業研究を事前に徹底しておきましょう。
企業研究もせずに面接に臨んで採用されることはまずありえません。

それから、会社がどこにあって自宅からはどのようなルートでどれだけ時間が掛かるのかをしっかりと頭に入れ、早めの行動を心がけましょう。メルボルンの公共交通機関はご存知の通り、定刻通りに運行されることは極めて稀です。電車が遅れて、面接に平常心で臨むのは難しいですよね。


<その2> 会社の周辺にいる時でも身だしなみを整える
誰でも会社に入る前に身だしなみを整えますが、ひょっとしたらあなたが受けようとしている会社の人は既にビルの入口やトラムストップなどであなたを見かけているかもしれません。基本中の基本ですが、面接の時だけキチンと振舞うのではなく、当日は家を出て、家に帰ってくるまで、いつ何処で、誰と会っても好感を持ってもらえるよう、身だしなみを整えておきましょう。


<その3> 明るく、積極的な印象を与える
いざ面接となり、面接官が最も敬遠するのは、消極的で暗く、覇気の感じられない候補者です。
この会社で働きたいという積極性が伝えられなければ、どれだけの経験や技術を持っていたとしても、その面接は上手くいきません。

もちろん、言葉でそれを伝えるのは難しいという人もいるかも知れませんが、積極性は言葉だけではなく、機敏な動作や身ぶりによっても表現することができます。明るい表情、ハキハキとした応対は「何を語るか」以前に最低限求められる要素です。いつもより少しだけ大きな声で、一言一言ハッキリ話すよう、心掛けてください。


<その4> ポジティブに
面接ではネガティブな考えや姿勢は厳禁です。前の会社や上司の悪口などはもっての外です。どんな質問に対してもポジティブに回答できるよう、意識する必要があります。
特に転職の場合は前の会社の不満など、転職理由そのものがネガティブな要素から発生することもありえますが、それを前向きに分析し、今後はその経験を活かして、どのように取組んでいきたいのかを事前に考えておいてください。
面接官が期待しているのは、あなたの過去ではなく未来です。この点を念頭に入れて、過去の経験や実績が、その会社の将来にどんなふうに役立つ可能性があるのか伝えて下さい。


<その5> 知ったかぶりをしない
これまでの経験や知識が測られていると思うと、ついつい背伸びをしてしまいがちですが、相手は幾多の選考を行ってきた採用のプロです。無理して背伸びしたところで、すぐに見抜かれてしまいます。
特に面接官が日本人であれば、分からないことは分からないと素直に伝える方が、誠実な印象を与え、結果としてプラスになります。
ただ、ここで気をつけなければならないのは、面接官がオージーの場合です。
上記のように「分からない」と答えた場合、「自信が無い」と見なされることもしばしばあります。とはいえ、出来もしないことを出来ると言ってしまう、というのもダメです。(オージーはこれを良くやり、人事を困らせますが・・・)

万が一、それで面接を通過してしまうようなことがあっても、入社後の自分自身に跳ね返ってきます。
この場合、現時点では未経験だけれども、入社までに自己学習をする、入社後に人一倍の努力をして必ず
短時間で追いつくというような、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。


<その6> 具体的に
オーストラリアで頻繁に耳にするのは「日本とオーストラリアの架け橋になりたい」という志望理由です。それ以外にも、例えば、「頑張ります」「チャンレジします」といった言葉も良く聞きます。

とても前向きに聞こえますが、「じゃあ、架け橋って何?」「何をどのようにどんな目標で頑張るの?」という厳しいツッコミを返されることになります。発言に具体性が欠ける回答は面接では残念ながら評価されません。
そして、実はこれが苦手な人が多く、面接で苦戦する大きな原因となっています。数字や過去の実例などを挙げて、面接官にも出来る限り分かりやすいイメージを持ってもらうことを意識してください。


<その7> 適度な緊張感とリラックス
面接は日常でしょっちゅうあるものじゃありませんので、緊張するのは当たり前です。面接官もそれは十分に承知しています。それに適度な緊張は面接では総じて良い方向に働きます。
過度に緊張しないよう、または極端にリラックスし過ぎないよう、待合室などで深呼吸するなどしてみてください。
人生で緊張するのはこれが初めてではないと思います。過去の経験などを思い出して、自分なりに落ち着く方法を試みて下さい。それに、面接は「生きる」か「死ぬ」という選択を迫られるようなものではありません。万が一、失敗してしまったとしても、それで人生が終わりではありません。そう思って臨むと少しは楽になるのではないでしょうか。

ただし、「緊張」と準備不足による「動揺」は全然違います。準備不足に突っ込まれてアタマが真っ白・・・というのでは明らかに不合格です。きちんと準備をした上で、適度な緊張感を持って臨んでくださいね。


<その8> 自信を持って
面接に臨むという時点で書類選考(一定水準の資質/経験チェック)を通過して「会ってみる価値がある」という判断を受けたことになります。誠実・謙虚な姿勢は必要ですが、萎縮する必要は全くありません。熱意や意欲、あなた自身の価値をしっかりと伝えればきっとうまくいくはずです。しっかりとした事前準備が自信を生み、その自信が落ち着きや余裕を生み出すものです。面接に向けてしっかりと準備を行い、胸を張って堂々と面接に臨んで下さい。


<その9> 家に帰るまで気を抜かない
面接が終わって部屋から退出する時、会社を出る時はもちろん、来るときと同じように帰る時も何処で誰に見られているかわかりません。「家に無事に帰るまでが遠足」ではありませんが、家に着くまでは、あまり気を抜き過ぎたりしないように。



結局のところ、面接は人と人が接する場です。
「誠実さ」「清潔感」「明るさ」といった基本的な「印象」をしっかりと押さえた上で、等身大の自分を面接官に精一杯ぶつけてください。流暢にしゃべる必要はありません。ゆっくりであっても、自分の考えを相手に伝えようと努力する姿勢が、良い結果を生み出します。

頑張ってください!



スタッフソリューション・オーストラリア メルボルン支店
「語学留学」から将来のキャリアを見据えた「大学(院)やTAFE留学」、卒業後の「ビザコンサルティング」、オーストラリアでの「就職・転職」までの総合キャリアコンサルティングをメルボルンをはじめ、シドニー、ブリスベン、パース、アデレード、ゴールドコースト、ケアンズの全豪7都市で展開しています。





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