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ワーホリ就職・成功術―準備編・その弐―

ワーホリ就職・成功術
―準備編・その弐―

さて、今回は就職を目指したワーキングホリデーの準備編の後半になります。

前回のコラムでは現状ということで、以下について触れましたが、具体的にご説明します。



1) 日本の経験なくして、海外(オーストラリア)就職なし。

2) 英語力と海外就労経験の同時習得は不可。

3) 「現地に行ったら何とかなる!」はただの運任せ。

4) 準備なくしての成功はありえない。





日本の経験なくして、海外(オーストラリア)就職なし

これはまさに文字通りです。
日本で全く経験の無い人が海外で就職できるほど、海外は甘くありません。
ましてや、「日本で就職出来なかったから・・・」なんていうのであれば、以ての外です。

日本で通じないものが、海外で通じるハズがありません。

ビザも「就労条件付き」ときて、不利になることはあっても、アドバンテージとなるようなものは残念ですが、何一つありません。
武器もなく、手ぶらで戦場に立つようなものです。
海外で仕事に就こうと思ったら、社会人としての一般常識と「自分の武器」と呼べるような経験を日本で身に付けてから、というのが鉄則です。
さらに踏み込んだお話をすると、オーストラリアで需要が高く、比較的、仕事が見つけ易い職種というのもあります。

例えば、貿易事務や歯科技工士、IT技術者、寿司職人などです。

ご自身の日本での経験が豪州での需要に一致するようであれば、可能性はぐっと高まります。
逆に日本人の通訳や翻訳などはオーストラリアに余るほどいます。それだけの高度な英語力が武器となり、高く評価されるのはむしろ日本でしょう。
まずは、あなたの今のお仕事が海外で需要があるのか、需要があるのであれば、あとは具体的にどんな技術や知識、経験を身に付けたら海外で通用するのか、というように具体性を持って実現に向けて、掘り下げていくだけです。
「需要が無さそうだなぁ・・・」というお仕事に就いている場合は、実現に向けて動き出さなければなりません。
そのまま、思い切って来てみても、きっと結果は変わりませんよ。



英語力と海外就労経験の同時習得は不可

面接で「英語力を高めつつ、海外で就労経験を積みたい」というフレーズを頻繁に耳にします。厳しいようですが、企業側からしてみたら「迷惑な話」です。
企業が欲しいのは既に英語力と即戦力となる実務経験を持った人材であり、そういった人材だからこそ、お給料を支払います。
学校やインターンとは違います。
応募の時点で、その企業が求めている実務経験、語学レベルを有していない限り、完全に対象外となってしまいます。
こちらに来てから、そんな場面に直面しないように、その両方は日本でしっかりと身に付けてきてください。
「ワーキングホリデーでオーストラリアに行って、英語力を身につけながら・・・」と思っている限り、こちらでの就職は諦めてください。時間的にどう頑張っても間に合いません。


「現地に行ったら何とかなる!」はただの運任せ

就職を見据えた人であれば、こんな考えで来る人は多くないかもしれませんが、よほどの幸運に恵まれない限り、この発想で就職できるケースはいません。
あたりまえですが、日本を離れても、夢の世界へ行けるわけではありません。

「生きていく」ということは世界中の何処に居ても同じです。

良いところだけを見て周る海外旅行とは違います。

食べる為にはお金を稼がなければならないですし、海外ではその土地の言語が話せなければ、仕事に就くことすら出来ません。
オーストラリアの家賃や物価は恐らく日本よりも1.5~2.0倍ぐらい高いと思います。
シェアハウスであっても週で$100を切るところを見つけるのは困難ですし、ビールを2~3本飲んで、ご飯を食べれば$50~60ぐらいはあっという間に飛んでいってしまいます。
ワーキングホリデーで来たけれども、外出するお金がなくなって、家から一歩も出ないという話も聞いたことがあります。
極端な例かもしれませんが、実話です。
また、頻繁に耳にするのは、その日暮らしの生活に追われ、日本食レストランでのアルバイトで目先の生活費を稼いでいるうちに1年が終了という話です。
海外体験を目的に来たのであれば、それは貴重な経験になると思いますが、就職を目指して来たのであれば、完全に時間とビザの無駄遣いです。
これは世界中どこでも同じですが、就職活動にはそれ相応の時間とお金が掛かります。
ちゃんと計画を立てて来なければ、すぐに資金が底を尽き、目先のことだけに追われることになってしまいます。


準備なくして、成功はありえない。

これまでのコラムの成功談でも述べてきましたが、実際にワーキングホリデーでオーストラリア就職を果たした人は大勢います。共通するのが、準備に時間を掛け、計画性を持って行動してきた人たちだということです。準備は幾らやっても、し過ぎることはありません。

1日も早く「オーストラリアに行きたい」という強い気持ちは良くわかります。

ですが、「お金を貯める」「実務経験を積む」「英語力を伸ばす」
少なくとも、この3つを日本で準備してこない限り、オーストラリアでは就職どころか生活すらままなりません。それぞれの目安を下記に簡単にまとめましたので、ご参考にしていただければと思います。


◆ お金を貯める
少なくとも6ヶ月位は働かなくても暮らしていけるだけの資金があると精神的にも楽だと思います。そう考えた場合、最低ラインとして100万円は準備したいところです。

◆ 実務経験を積む
実務の内容や業界にもよりますが、「1年目は人から教えてもらう」、「2年目は自分で遂行する」、「3年目はそれを人に教える」というサイクルを完了して1人前と考えると、やはり経験として見なされるのは3年以上です。それも出来れば正社員としての経験が理想です。

◆ 英語力を伸ばす
就きたい業務によっても求められる英語力は異なりますが、理想としては今の業務を全て英語で出来るレベルです。このレベルであれば、まさに即戦力になり得ます。
ですが、このレベルはあくまでも理想ですので、現実的には今の業務のうち、6割程度なら英語だけでこなせれば、可能性は十分にあると思います。TOEICであれば800点以上、語学学校のレベルであれば、1番上のクラスの上位数名に入っておいてほしいところです。



以上、長く、厳しい内容となってしまいましたが、現実はこの何倍も厳しいのです。

でも、現実に目を背けて、夢だけを追いかけていても、海外就職は実現しません。本気で海外就職を目指すなら、まずは日本で「いま」出来ることから、着実に始めていただくことを本当に強く、強くお薦めします。

最後となりますが、オーストラリア就職を目指す人に向けて、日本で説明会を実施します。
現地情報を収集していただく、良い機会になると思いますので、お気軽にご参加下さい。
(詳しくはこちらをご覧ください↓)

http://www.ssamelbourne.com/mel_ryugaku/seminar2011.htm

次回は準備を終えて、実際にワーキングホリデーで渡航した後のお話をしたいと思います。






スタッフソリューション・オーストラリア メルボルン支店
「語学留学」から将来のキャリアを見据えた「大学(院)やTAFE留学」、卒業後の「ビザコンサルティング」、オーストラリアでの「就職・転職」までの総合キャリアコンサルティングをメルボルンをはじめ、シドニー、ブリスベン、パース、アデレード、ゴールドコースト、ケアンズの全豪7都市で展開しています。


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