Nagano Soba Showcase Dinner
長野県の蕎麦の魅力を伝える
2022年12月29日 公開
日差しが夏めく11月30日、長野県の蕎麦の魅力を伝えるNagano Soba Showcase Dinnerが開催されました。
主催は、長野県信州そば協同組合・味香り戦略研究所と、日本とオーストラリアの架け橋となり、世界に誇れる日本の食べ物・酒・製品・文化をオーストラリアで流通、浸透させるお手伝いをしている会社 Tryber Pty Ltd。
会場は「Crux&Co」というカフェレストラン。毎年3月にF1開幕戦が開催されるアルバートパークの眼と鼻の先に位置しています。こちらでは、北原亮シェフが手掛けるアジアンテイストを加えたフュージョン料理が地元の人達に大人気で、ベーカリーも併設されており、重なり合った層が美しいクロワッサンやペストリー、丁寧に淹れたコーヒーを目当てに、毎朝通うお客さんもいます。
クリスマスが近づき、オージーたちは買い物や忘年会、長期休暇の前の仕事の整理など大忙しの時期ですが「Ryoシェフの蕎麦ディナー」は注目度が高く、飲食業界のプロたちやシェフなど、そうそうたるゲストが集まりました。
まずは開会の挨拶。TRYBER社長谷川社長から「長野の蕎麦」に関する説明があります。
本日のメニューは
Soba Cracker - Salmon Tartare, Truffle Ravigotte
蕎麦クラッカー サーモンタルタル、ラビゴットソース
カリカリの蕎麦クラッカーにトロッとしたサーモン、スポイトに入ったお客様は興味津々です
Soba Salad – Smoked Duck Breast, Black Sesame Dressing, Yuzu Eggplant, Soba Crisp
蕎麦サラダ スモークした鴨胸肉、黒胡麻ドレッシング、ユズ 茄子、蕎麦クリスプ
目にも鮮やかな蕎麦サラダ。こってり濃厚な黒胡麻ドレッシングをゆずが引き締めます。
Soba Galette – Confit Duck Leg, spiced Balsamic & Orange Jam
蕎麦ガレット 鴨肉コンフィ、スパイス入りバルサミコ酢とオレンジのジャム
蕎麦粉で造ったクレープに鴨肉コンフィ、スパイスのきいたバルサミコ酢とオレンジのジャム。
Soba Tradition – Chilled Dashi Broth, Wasabi, Julienne Legume
トラディッショナルな蕎麦 冷たいつゆ、ワサビを添えて
「のど越しがとても良い」「今まで食べた蕎麦と違う」と驚きの声が。「鼻に抜ける蕎麦の香りに感動した!」という方もいらっしゃいました。
Soba Genoise – Soba Sponge & Crisp, sudachi Curd, Matcha Ice Cream, Cacao Pop, Mochi Daifuku
蕎麦ジェノワーズ 蕎麦スポンジ&クリスプ、スダチカード、抹茶アイスクリーム、カカオポップ、大福
見た目も可愛らしく、Wow!の声があちこちで上がります。
本日のお酒は「米澤酒造の今錦 純米吟醸 美山」「発酵長寿研究所のYeast Alps Special 2021」「遠藤酒造場の渓流朝絞り出品貯蔵酒」。すべて長野の日本酒です。メニューには日本酒情報のQRコードがあり、さっそくそれをスキャンする方もいました。
複数のメディアの取材も入り、注目度の高さがうかがえます。
北原亮シェフにお話を伺ったところ
「信州そばは小麦粉とのバランスも良く、滑らかですね。もともと蕎麦は癖の強い食材ではないので、今回鴨やサーモンを合わせたりしているんですが、どんな食材とも合うと思います。前菜では、そばの実を湯がいて乾燥させたものでチップスを作りました。そういった感じで、今までと違ったレシピを作っていきたいと思っています。オーストラリアではグルテンフリー食材の需要が高いので、今まで蕎麦粉や蕎麦をよく使ってはいたんですが、今回信州の蕎麦を使って、普通の蕎麦とは香りと質が全く違うことに驚きました。それに、信州の蕎麦粉は、こちらの蕎麦粉と違って、粉がとても細かいので、クレープを作るとすごく滑らかで腰が出るんです。クオリティの違いですね。」
お客様も、美しいプレゼンテーションや珍しい組み合わせに興奮気味で「革新的な食材の組み合わせだと思う」「今まで食べた蕎麦とフレーバーが全く違う」とおっしゃっていました。また、ゲストのシェフたちからは「北原シェフの創造性に刺激を受けた」「蕎麦粉のクレープを作ってみたい」と言う声も聞かれました。
イベント終了後に長谷川社長にお話を伺ったところ
「長野の食材に対する評価も高く、手ごたえを感じました。これが『長野』の底力だと思います。今日は、生でお客様の反応が見られて本当に良かったです。こうしてお客様のエネルギーを直に受け取って、さらに自分の中で火が付いた感覚があります。次なる戦略としては『シンプルイズベスト』で長野の食材の良さをきっちり出した上で、オーストラリアの食材とコラボレーションしたいと思います。今日のお客様みなさんが長野蕎麦のアンバサダーになってくれたらいいなという意気込みで、長野と蕎麦を結び付けブランディングしていくようにしかけていきたいです。」と話してくださいました。
主催: 長野県信州そば協同組合・味香り戦略研究所・Tryber Pty Ltd
Tryber Pty Ltd は、日本とオーストラリアの架け橋となり、世界に誇れる日本の食べ物・酒・製品・文化をオーストラリアで流通、浸透させるお手伝いをしている会社です。
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文:丸山千英
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