AAMI Kooyong Classic 2014開幕
明暗分かれた錦織の2日間
[ 9/Jan/2014 ]
いよいよAustralian Openを翌週に控え、メルボルンではエキシビジョン大会のAAMI Kooyong Classic 2014が開催された。
2年連続出場の日本のエース錦織圭の初戦は、ブルガリアの22歳のDimitrov。
未来のチャンピオン候補に挙げられる2人の好カードだ。昨年の上海マスターズで初めて顔合わせた2人、この時は錦織が6-3、6−4で快勝している。この日も昨年の顔合わせの時同様、錦織は波に乗っていた。ストロークの調子が良く、ミスが少ないテニスを展開、要所でしっかりポイントし、Dimitrovにストレートで勝利した。
試合後の記者会見では、
「今日はサービスゲームでブレークされなかった、確率はもう少し上げたいが、1stサーブでエースも取れたのが良かった。風が強い中でアンフォースドエラーも少なく、フォアが良くて満足している。」
と答えた。また、2012年に準々決勝に進出した時より今のテニスは良くなっているかと聞かれると、
「今はトップ20にいて成績も残している。昨年は4回戦で負けたがAustralian Openは好きな大会。昨年はこの時点で怪我があったが、今年は今のところ大丈夫。今回は準々決勝以上に残れるようにしたい。」
また、昨年のオフシーズンからMichael Changが陣営に加わったが、
「彼はトップ10に長いこといて、世界ランキングも2位まで上り詰めた。また(今の自分のような)トップ10に入りたくても中々入れなかった時期があったそうで、今年はトップ10に入るのが目標だから、彼のアドバイスや経験から色々学びたい。また、技術的な面でもアドバイスを貰えるのが驚きだった。まだ自分でもこれだけ変えられるというのがあったし、もっと進歩できると感じたので、いい感じになっていると思う。」
このように語り新チームの始動は好感触のようだ。
Australian Openに向けて仕上がりが万全に見えた初日だが、2日目は真逆の結果となった。過去3勝1敗と相性の良いBerdychに4-6、1-6で敗れた。
錦織曰く、
「Berdychのテニスは良かったが、今日は自分の出来が悪く昨日よりミスが多かった。特にフォアが多くて簡単に負けてしまった。もう1試合出来ると思うので、ここをしっかり修正していきたい。サーブは良くなっているので、安定したゲームが出来ている。まだブリズベンの1大会のみで、試合勘がしっかりしていないので、早く慣れていきたい。フィジカル的には問題はない。」
また、今シーズンは例年と違ったスケジューリングを考えているようで、
「例年は基本的には他の選手より大会は少ないと思う。今年は2,3大会増やしていければ、もう少しポイントも稼げると思う。ただしっかり中盤や終わりの方で戦えるようにトレーニング期間は作りたいと思う。」
例年は500シリーズを主戦場にしていた錦織だが、今年は1つ下の250のカテゴリを増やすつもりのようだ。昨年後半はポイントを稼げるチャンスでトップ10入りも見えていたが、肉体的にも精神的にも戦い抜けなかったため、ランキングを落としてしまった。ここが充実すれば、トップ10は十分に狙えるだろう。
錦織本人曰くもう1試合あるそうなので、大会3日目にはスケジュールされていないため、恐らく4日目の土曜日に組み込まれるだろう。Australian Open開幕前に錦織を見るのは最後のチャンス、今季自身初のトップ10に向け始動する彼の活躍をしっかり目に焼き付けよう。
最後に写真を何枚か載せるので、こちらも楽しんで頂きたい。
写真・文:Raito Hino
コメント- Raito (2014-01-11)
- marico様、写真の評価有難うございます。まだまだAustralian Openも有りますから、いくらでもチャンスは有りますよ!!
- marico (2014-01-11)
- 躍動感のあるいい写真撮れていますね!
土曜日も行けたら良かった。。
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