interview
キャリア・学ぶ

ホテルマン 部原 大祐さん インタビュー

5つ星ホテルのホテルマン!業界のトップへ上り詰めるまで。

2010年05月12日掲載
 

5つ星ホテル、ソフィテルで働くホテルマンの部原大祐(ヘバラ・ダイスケ)さんにホテル業界のトップクラスへ上り詰めるまでを語って頂いた。

 

【プロフィール】

部原 大祐さん Daisuke Hebara

ホテルマン。ソフィテル(Luxury Hotels Sofitel)メルボルン・オン・コリンズ(Melbourne on Collins)のジャパニーズ・ゲスト・リレーション主任。奈良県奈良市平松出身。 

インタビュアー:中村 紀子

 


--ホテルマンになったきっかけを教えて下さい。

 若い頃に日本を出て、英語の勉強をしにアメリカとカナダに行っていました。その関係で日本語と英語両方を使ってできる仕事はないかなと思い、初めは翻訳などの仕事を考えていました。しかし人と会うのが好きなので、仲のいい大学の先生と相談したところ「ホテル関係に入ったら?」と勧められました。


--では、オーストラリアに来たきっかけは何ですか。

 幼い頃から英会話を勉強していました。デトロイト出身の英語の先生が「遊びにくれば?」と誘ってくれたのがきっかけで、15歳の時にアメリカに遊びに行きました。初めての海外だったので1-2ヶ月、ホームステイさせてくれました。 デトロイトは危ない所に行けば危ないところです。映画『ロボコップ』の町です。
 日本に帰って来て高校を卒業しました。母が「他の国にチャレンジしたらどうかな?」と勧めてくれたので、イギリスなども考えていましたが、オーストラリアはサンタクロースがサーフィンをしてるなど楽しそうなイメージがあったので、結局そこに決めました。初めて来たのはシドニーでしたね。それが2001年です。オーストラリアに住んでみて、アメリカよりオーストラリアの方が自分にとって身近で愛着があります。

 

 

--ホテル業界で働くようになるまでの経緯を教えて下さい。

 シドニーで日本語教師の免許を取得しました。アメリカにいた頃に友達に日本語を教えるのが楽しかったからです。ディグリーではないんですけど、プライベート・スクールで教えられる免許をとりました。実際にシドニーの学校で教え始めましたが、そこではダイレクト・メソッドを使っていて英語を話せない。せっかく覚えた英語が使えないので、違う仕事を考えるようになった。まあ、日本語教師は歳をとっても戻ることができる仕事なので。それで親や先生と相談して、ホテルマネージメントを勉強することにしました。 
 それがRMITと系列しているウィリアム・アングリスというホテル学校で2年半勉強しました。勉強してるとホテルで働きたくなったので、学校に通う傍ら、ホテル・アイビスでバンクエット・アテンダントからスタートしました。それ、一番頑張ったころですね。大学の先生とアイビスの支配人が友達で紹介してもらったんです。午前中は学校で、午後はホテルで実際に働きました。それを2年位続けました。


 学校で成績のいい人が選ばれるGMT(Graduate Management Traineeship)に選ばれて、そのプログラムが銀座にありました。初めは日本に帰るのが嫌で断わりましたが、友人などに説得され、プログラムが終わってからでもメルボルンに帰って来れることが分かったので受けることにしました。初めての日本社会だったので戸惑いました。こっちみたいに先輩と後輩はフランクに喋れないし、そういう上下関係を勉強しなければならなかった。特に銀座という洗練された土地だったので、戸惑いがありました。でも、気が合う日本人の人とも出会えて良かったです。もちろん、気が合わない人もいましたけど。
 アコーという外資系系列のホテル・グループだったので、そこまで上下関係は厳しくなかった。ホテルは、メルキュールホテル銀座。4つ星ぐらいのホテルなんですけど、銀座にあるだけに洗練されている。オーストラリアのメルキュールと銀座のメルキュールを比べると全然違いますね。マーケット層、客層が違いますし、勉強になった13ヶ月間でしたね。GMTを終えて、レセプションデスク・マネージャーの肩書きをもらったんですけど、やっぱり僕の計画はオーストラリアに帰ってくることだったので、その肩書きを断ってメルボルンに帰ってきました。

 

--ソフィテルで働くようになったきっかけを教えて下さい。

  2006年に帰って来て、アイビスでお世話になった総支配人の方がソフィテルに移動になり、その方に呼んでいただいて働き始めました。 アイビス・メルボルンはソフィテルと同じ系列です。 僕は人との出会いに助けられた人生ですね。自分で頑張った所もありますけど。人といいタイミングで出会えたという、ラッキーさがありました。


 

--ソフィテルでの仕事内容を教えて下さい。

 通訳、翻訳もしますけど、やっぱり日本の有名企業のお客様のリクエストにお応えすることが忙しいですね。トヨタや三菱などの重役が仕事関係で滞在されます。あとゲストと食事に一緒に行くなどのエンターテイメントですね。
 世界のトップの方も滞在されます。日本の芸能人、ハリウッドスターや、F1の選手やスポーツ選手も泊まります。彼らの健康状態にも気を使います。ハネムーンなどのレジャーなどで遊びに来ているお客さんのケアもします。しかし、日本は今不景気なのでレジャーのお客さんは減っています。
 


ホテルからの眺めも最高

--趣味はありますか?
 スポーツを昔からしています。野球、空手、柔道など。
今はスヌーカーにはまっている。これが今の生活の支えですね(笑)。スヌーカーは紳士のスポーツでメンタル・スポーツなんです。


--ホテルマンとして働いていて良かったことは何ですか?
 お客さんが喜ばれて、ソフィテルに帰ってきてくださること。やはり、リターンのお客さんが多いと嬉しいです。

 


 

--ホテルマンを目指す人へアドバイスをお願いします。

 どの部署にいてもトップを目指すことです。ホテルマンというとスーツを来て華やかなイメージがありますが、ホテルで働いている人はみんなホテルマンです。それが皿洗いでも。プライドを持って働く、そしてどの部署でも頑張ることが重要です。

--今後の目標を教えて下さい。

 将来の目標になるのですが、リゾートで小さなホテルを経営したいです。

 

[インタビューを終えて]
部原大祐さんは自分をしっかりと持った方でした。トップであることに誇りを持って働くのは素敵なことだなと実感しました。きっと多くのお客さんのメルボルン滞在を有意義なものにさせているのでしょう。

ソフィテル ホームページ:http://www.sofitelmelbourne.com.au/cpa/htm/htm_home.asp

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