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「ワンパンマン」夏目真悟監督&サイタマ役古川慎さんインタビュー!

マッドマンアニメフェスティバル2016

2016年9月28日掲載

9月3日4日、メルボルン・コンベンション&エキシビション・センターでマッドマンアニメフェスティバルが開かれました。オセアニア地域で日本のアニメや漫画文化を牽引するマッドマン主催で、20回目を迎える今年は「ONE PIECE」、「ワンパンマン」、「ラブライブ!」「ソードアート・オンライン」などのスクリーニングや特設イベントに多くのファンが訪れました。

  

  

  

昨年からオーストラリアでも人気沸騰中の「ワンパンマン」特設ブースではその世界観を体験しようと多くのファンが列を作り、サイタマになりきってトレーニングをしたり、パネルと写真を撮ったりしていました。マッドマンブースでは英訳版コミック「ワンパンマン」が販売されるなど、「ワンパンマン」の人気の高さをうかがわせていました。

  

 

GO豪メルボルン特集:「ワンパンマン」アニメ制作インタビュー!

夏目真悟監督&サイタマ役古川慎さん

メルボルンへようこそ!

オーストラリアは初めてだという夏目監督と古川さん。メルボルン滞在について伺ったところ「本場のオージービーフをいただきましたが、食べ物がおいしいです!いろんな国の料理があるところもいいですね」との感想をいただきました。イベント参加や取材対応等で忙しいお二方ですが、スケジュールの合間には、タスマニアデビルを見てみたいとのことです。

― 夏目監督に伺います。

■『ワンパンマン』監督を努めて一番楽しかったことは何ですか。

夏目監督:いい作品が撮れたことですね!監督という立場で、様々なスタッフさんがしてくださったものをまとめあげることができたと思います。アニメ制作ではよくあることですが、スケジュールやスタジオ環境など様々な制約がある中で、本当にいいスタッフに恵まれたことが、こうして海外での評価にもつながったと思います。 

 

■「ワンパンマン」がオーストラリアで人気の理由は何でしょうか。

夏目監督:やはりサイタマのキャラクターの意外性、あの顔ですごく強いという突拍子もない設定が人気の理由のひとつではないでしょうか。あとは、わかりやすいストーリー展開がオーストラリアでも受け入れられたと思います。

― サイタマ役古川慎さんに伺います。

■サイタマを演じる際に大変だったところは何ですか。

ワンパンマンの一番の見せ場はアクションだと思います。しかし、アクションシーンでの「うおおお」といった強い声の演技はサイタマには求められていません。全編を通じて、アクションシーンで、いかに力を抜いて演じるかが考えどころでしたね。

 

■サイタマの役作りについて教えてください。

スタジオ収録の前に、サイタマの構想はしていました。音声で破壊力を表現するさじ加減は、難しくて、最初の収録で大きく悩んだ部分でもありました。またサイタマの個性を生かすために、場面ごとにどんな声のラインを維持するかといったディテールは、現場で他のキャラクターとの掛け合いの中で煮詰めていきました。

■サイタマの気に入っている部分はどこですか。

さっき一番大変だったところで力の抜き具合と言いましたが、そこがサイタマの一番の魅力だと思うんです。でこピン一発でどんな破壊力があるのかわからないくらいのサイタマは、力を抜いていることが最強の証でもあるんです。とてつもないことを何でもないことのようにやってしまう点、そして劇中で、相手がどんなに激高していてもサイタマはすーっとすずしい顔をしているというところが魅力ですね。

 

「ワンパンマン」の制作に関わるお二方の「ワンパンマン」への思いがアニメ版にもしっかりこめられています。限られた時間でたくさんの取材をこなされた夏目監督と古川慎さん、GO豪メルボルンのインタビューにお答えいただきありがとうございました!

 

文:梅田さゆみ
 

 

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