Kyrgiosが準々決勝へ
2005年のHewitt以来の地元の準々決勝者
Davis Cupのような雰囲気をハイセンスアリーナを包み込んだ。地元選手にはとにかく手厚く応援が向けられるオーストラリアだが、グラウンドパスで入場できるハイセンスアリーナに組み込まれたこともあり、沢山のオーストラリア人が集まった。Kyrgios本人に向けられた期待はもちろん、Hewitt以降長らく低迷期にあったオーストラリアンテニスの復活も期待され、2005年のHewitt以来のオーストラリア人の準々決勝進出を後押しした。そんな中Kyrgiosが、5−7、4−6、6−3、7−6、8−6の大接戦を制し、自身初の全豪オープン準々決勝へ駒を進めた。
自信があるのか、自惚れ屋か?
Kyrgiosの特集が新聞の一面を飾った時そんな見出しが付けられた。それほどに19歳ながら堂々とし、ふてぶてしくコート上で立ち振る舞う。股抜きショットも試合中にちょくちょく見受けられ、決めると俺を褒めろと言わんばかりの得意満面な仕草をする。そんなアジテーションで会場をコントロールする術を19歳ながらに知っている。
しかし記者会見では、地元でGrand Slamが開催される選手は、ナーバスになる選手が多いが、リラックスしているように見えたと聞かれると、試合前は確かに緊張していたと語り、ただ試合が進むに連れ昨年のマーガレットコートでの2回戦のPaire戦のように観客が盛り上がって、自分を引き上げてくれたと語っており、率直な気持ちを伺わせた。
Kyrgiosは準々決勝でMurray と対戦する。世界ランキング1位こそ無いが、WimbledonとUS OPENのチャンピオンに、新世代のチャンピオン候補がどのように対向するか?またオーストラリアとイギリスという戦いも興味深い。Rod Laver Arenaで行われるが、次回もまたオージーの声援を武器にHewittが2005年に決勝進出して以来の大記録に挑む。
最後にこの試合で一番盛り上がったポイントの動画と写真を掲載する。
余談だが、ラケットを手放してそれに当ってボールが返ったとしても、ポイントにはならない。
写真・文:Raito Hino
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