インタビューinterview

LEAP MELBOURNEleap

LEAP MELBOURNE -Marina Ezaki-

自分が好きなことに忠実に

2012年11月26日掲載

 

Marina Ezaki
4年間保育士として働きながら絵を描き続ける。2011年9月タイに旅行をしたときに「知らない世界がまだまだたくさんある」ことに衝撃を受け、留学を決意。芸術の街と聞いていたメルボルンを選び、2012年6月に渡豪。語学学校修了後はチャイルドケアボランティア活動をする予定。書道師範資格を持つ。

2012年6月桜EX Holbein賞(絵)
2012年7月毎日展入選(書)

 

絵の根本的な楽しさを伝えたい

 チャイルドケアボランティアを目的として渡航しました。オーストラリアは教育の最先端をいく国のひとつだと聞いていたので、自分の目で確かめ、いろいろな保育を知り体験することで自分の保育を高めたいと思っています。
 保育園には0歳~6歳の子どもたちがいます。毎日毎日いろんなことが起き、運動会は発表会などでは普段見逃していた子どもたちの成長に感動します。そんなとき、この仕事をやっていた良かったと感じ、もっと子どもたちのために何ができるかを考えます。0歳のときに素手で絵を描いていた子が1歳を過ぎたぐらいから紙を意識して筆で丸を描くことの楽しさを覚えたり、2歳ぐらいになると身近なものや家族を書くようになったりします。すごいですよね。ひとりひとりの成長は本当に速く、ときに驚かされます。
 興味や関心を伸ばせる環境を用意すれば、子どもたちはあらゆる可能性を輝かせます。私はそのお手伝いをしたい。

 

いろいろな経験と挑戦をしたい

 私は絵を描くのが好きで、日本ではずっと作家活動をしていました。こちらでも展示やストリートアートなど、幅広く活動したいと思っています。私の絵や絵本のほとんどは保育園で実際に出会った子どもたちをモデルにしています。仕事と日常、そして絵は切り離せないもので、自分の幅を広げ、質を高めることが作品にも表れていくと信じています。自分の作品がどこまでいけるかわからないけれど、いちばん好きなことなのでとことん突き詰めたいと思い、良い刺激を受けられそうな芸術の街、メルボルンを選びました。これからも型にはまることなく、自分の制作を模索していきたいです。
 今は語学学校に通っています。もう少しで卒業するので、チャイルドケアのボランティアを探しています。渡豪して3カ月、まだまだ英語を聞くにも話すにも毎日緊張しているようで、1日の終わりには疲れ果てています。伝えたいことが上手く英語で表現できなくて、もどかししくて悔しい気持ちになることも多々あります。保育士をしていると自分の感情を表す言葉が見つからなくて泣いてしまう子どもの姿を見ることもありますが、まさにこんな気持ちなのだろうなと思います。これからはもう少し上手に声をかけてあげられる気がします。

 

毎日が貴重だと​思える毎日

 こちらでは毎日が貴重。今日は何をしよう、来週は何をしよう、さらには「これからどうしていきたいのか」、「いま何をするべきなのか」をより一層考えるようにになりました。
 少しでも海外に興味を持っているなら、来てみるべきだと思います。自分の知らない世界がきっと待っているから。英語が苦手なんだなんて言い訳をしていてはもったいない。もちろん目的がないまま海外に来ることはお勧めしませんが、やりたいこと、好きなことがあるなら、今、動いてほしいです。一歩踏み出せば面白いことがきっと待っているはず。毎日、何事にも挑戦するようにしています。願えば叶う。そう信じてここにいます。留学は自分にとって大きな一歩でしたが、来てみて本当に良かったと思います。

 

Interview & Photography: Ryo
ryo@studioimonsoon.com
studiomonsoon.com

 

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