ラクロス日本代表 長谷川玄選手&田村友義選手インタビュー
ラクロス選手インタビュー第2弾!
2011年8月26日掲載
長谷川玄選手
■プロフィール■
長谷川玄(はせがわげん) 26歳
生年月日:1984年10月28日
出身:神奈川県
ラクロス暦:8年
ポジション:MF(ミッドフィルダー)
日本体育大学ラクロス部を皮切りに、U-21日本代表に選抜される(吉田秀一さんがAC)。2006年には日本代表入りを果たし、社会人クラブチームFALCONSにて全日本一位3連覇を成し遂げる。現在はAustraliaのクラブチームWilliamstown Lacrosse Clubに所属中。
田村友義選手
■プロフィール■
田村友義(たむらともよし) 26歳
生年月日:1985年1月7日
出身:大阪府
ラクロス暦:9年
ポジション:AT(アタック)
ニュージーランドでCanterbary Roar lacrosse club、Wildcats Lacrosse Clubに所属。。の後メルボルンへ移動し、現在はCadstone Lacrosse Clubに所属中。
【以下、長谷川玄選手→玄/田村友義選手→友】
どの様なきっかけでラクロスを始められたのですか?
友:大学での勧誘がきっかけで、軽いノリで始めました。
初めは陸上部に入ろうと思っていたんですけど、練習でのキャッチボールがすごく楽しかったんです。
玄:ぼくは友達のラクロスの朝練について行った事がきっかけです。
大学では部活をやらないと決めていたのですが、練習が楽しかったので。
それと、ほとんどの人が大学から始めるスポーツなので、スタートラインが一緒ということで日本代表になる事も可能かと思ったんです。
やるからにはトップを目指してやろうと。
オーストラリアに来られた目的を教えてください。また、何故メルボルンなのでしょうか?
友:昨シーズンはNZでプレーをし、ビザの関係でオーストラリアに来ました。
やっぱりラクロスがやりたいなぁと思ったので、いろいろと調べていたら、ラクロスはメルボルンが一番盛んだという事で決めました。
ラクロス協会に連絡したところ、chadstone(吉田選手・田村選手所属チーム)を紹介してくれました。
玄:去年のワールドカップが、ラクロス留学を考えるきっかけとなりました。
先の大会で、予選ではAUSに勝ちましたが、3位決定戦で負けてしまって悔しい思いをしたので。
オーストラリアはワーキングホリデーのビザが取りやすいし、ラクロスも日本より強いので学ぶことがたくさんあると思い、決めました。
オーストラリア内で一番強いのがビクトリア州で、中でも一番強いチームがWilliamstownですから、やるからには一番強いところで!
という気持ちでコンタクトを取り始め、縁もあり3月に来る事が出来ました。
持ってきていただいた、ラクロスの道具について教えてください。
(シャフト=ラケットの柄の部分 クロス=ラケット全体)
玄:パーツごとに買うことが多いですが、シャフトは15000円くらいです。
でも初めは、新入生セットみたいなものがあるので、安くて全部で10000円程で買えます。
クロスのあみの部分は自分で編むんですよ。
よく買い換えるんですか?
玄:ヘルメットはめったに壊れないですが、クロスはボディチェックで折れたりもするので変えることはあります。
シャフトの素材はいろいろで、アルミやチタンなどがあります。
あと、ディフェンスはオフェンスの2倍くらいの長さのシャフトを使うなど、ポジションによりクロスが変わります。
友:これは、今回のASPACで使うユニフォームとバッグとスパイクです。
なんたって、Australia Raxlatzは今回限りの・・・
玄・友:ドリームチーム!!(笑)
友:ですからね!
オーストラリアでのラクロスの現状を伺いたいのですが、日本との違いはありますか?
友:プレーが粗く、プレッシャーがきついのが印象的です。
特に審判が見てないところでのプレーや汚い言葉などに衝撃を受け、ラクロスのイメージが変わりました。
でも、これが本物かなと思えるようになって、今ではもう慣れました。
玄:技術面で言うと、オーストラリアは、意外にもセットプレーが多いです。
というのも、イメージでは個人技で点をとってしまいそうなのですが、意外とパスをちゃんと回して、ピックプレーやセットプレーをやります。
日本との違いは、それを当たり前のようにやってのけるところです。
でも、日本はグンと成長しているし、次の2014年のワールドカップでは確実に負かせればと思っています。
この留学で、自分のスキルあげるとともに、オーストラリアのスキルを盗む。今後の日本のラクロス界を育てるために、開拓していきます。
ラクロスを観戦する上での楽しみ方やポイントをアドバイス頂けるでしょうか。
玄:格闘技のような激しさは楽しめるひとつのポイントだと思います。
吹っ飛ばされたりすることもあるので、初めて見られる方はびっくりするかもしれません。
基本的にクレードル(ラクロス特有の動作で、クロスを揺り籠のように揺らして遠心力でボールが落ちないようにすること。)していれば、
ボールがラケットから落ちないようになってるんですが、それをいいタイミングで叩いたり、違う箇所を叩き、相手がよけた所を狙ったり、
よく見ていると心理戦をやっている場面もあります。
友:先ほど見て頂いたシャットも、人によって違うので、おもしろいです。
玄:そうですね。シャットの長さは決まっているけど、ルールの範囲内であれば、自分用にカスタマイズできます。
友:人それぞれのシャットを使って、たまにトリッキーなプレーも見られますよ。
玄:他のスポーツにないものがあると思います。ボールを持ったままどれだけ走ってもいいし、プレーの幅が広く奥が深いですね。
メルボルンの街の印象はいかがですか?
友:街並みがすごくキレイですね。歴史を感じさせるような古い建物がたくさんあって。
玄:時間があるとき、ふらふら歩いています。趣味が散歩ですから。
カフェやレストラン、公園などお気に入りの場所は見つかりましたか?
玄:フリンダースストリートステーションの近くのDegraves St の雰囲気が好きですね。
友:ぼくは、カフェやレストランは全く行かないので、おすすめがあまりないんです(笑)
でも、いつもトレーニングに行くビーチはおすすめです。
玄:ぼくのチームの練習場がある、ウィリアムスタウンもいい所ですよ。ビーチの近くにあります。
湖もあって、その周りを走りましたけど、人もそんなにいなくて気持ちよく走れました。
最後に今後のご予定や目標についてお聞かせ下さい。
友:まだまだ日本に帰る気がないので、海外でラクロスを通じていろんな人に出逢って、友達を作って、
いろいろな価値観や考え方を感じたいです。
もちろんラクロスだけじゃなく、旅行先や仕事などでの出逢いも大切にして、肌と肌で触れ合っていきたいですね。
ラクロスからかけ離れていますが、人間の幅を広げること、自分の成長が目標でしょうか。
最終的に日本に帰った時に、一皮二皮むけた自分を実感したいです。
玄:実はとても体がかたいので、こちらに来てから毎日ストレッチをするように心がけてます。
いつも体力測定で、柔軟だけはビリなんです。10点中3点とか(笑)
今後の目標については、オーストラリアに来た理由がラクロスなので2014年のWCを視野に入れ、それに繋がる事を続けていきたいです。
こちらに来て決めた目標は、オーストラリアでNO.1のMFになること!
短期間で難しいかもしれないけど、それくらいの意気込みでやっています。
終始なかよしな様子が伝わってくるお二人でした。
ASPACおつかれさまでした。お二人のご活躍をこれからも応援していきます。
ありがとうございました!
長谷川玄選手応援サイト
http://www.athleteyell.jp/hasegawa_gen/
Blog
http://ameblo.jp/gagigugen/
FALCONS
http://falcons.d2.r-cms.jp/
日本ラクロス協会
http://www.lacrosse.gr.jp/
Williamstown
http://www.williamstown.lax.org.au/
Victoria Lacrosse
http://lacrossevictoria.com.au/
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