Oodliesって!? イラストレーター Joi Murugavell インタビュー
かわいすぎるイラスト&6月14日からの個展(プレゼント情報あり)
2011年6月10日掲載
2011年6月15日更新
【Profile】
Joi Murugavell/グラフィックデザイナー、イラストレーター
幼少期をマレーシアで過ごし、10代の頃ニュージーランドへ移住。2007年からは拠点をメルボルンに移す。本業であるグラフィックデザインの傍ら、6歳の頃から描き続けている”Oodlies”という、カラフルでユーモラスかつ毒気のあるキャラクターを通し、独自の世界観を展開している。ミュージシャンとライブドローイングでセッションを行うなど、イラストレーターの枠を超え、活躍の場を広げている。
インタビュアー:伊丹明日香、河内雄大
-まずはJoiさんのお仕事内容について教えてください。
11年ほど前から広告のグラフィックデザイナーをしています。クライアントの意向を聞いて進めるコマーシャルワークでは、シンプルでクリーンなデザインを心がけています。それとは別に、個を表現するためにイラストレーターとして”Oodlies”というキャラクターを使った活動をしています。今は全く異なるこの2つの仕事をエンジョイしています。
-”Oodlies”について教えてください。
oodles(たくさんの)oddly(奇妙な)doodle(いたずら書き)という、3つの言葉の意味が含まれた造語です。印象に残りやすく、私のイラストを表現するのにぴったりの名前だと思います。
-Joiさんにとって、イラストを描くこととは?
子どもの頃は、とにかくあちこちに絵を描いてしまうような子どもでした。友達の本など動かないものであれば何にでも。母親が頭痛になるほど長いストーリーもあったようです(笑)。ただ、その頃からとても内向的でシャイな性格でした。大人になり、人とつながる方法として、絵を描くことがとても有効であるということに気づきました。時には言葉よりも伝わるし、私にとって他の人にはマネのできない特別な表現手段なんです。
-どんな風に作品作りをしていますか?
すべでの作品で鉛筆などでの下書きはしません。下書き通りに進むことはおもしろくないし、一発勝負で進めていって、すべての作業が終わってから全体像を見ることにわくわくするんです。
-これまでに作った中で、特別に印象的な作品について
2年前、仲のよかったおばあちゃんが亡くなった最後の日に描いた作品です。私の人生の大切な瞬間が刻まれた作品なので、手放せません。
-Facebook、twitterなどを通して人とつながることもあるようですが。
twitterで知り合ったBambi Gordonという女性と一緒に絵本を出版しました。彼女は乳がんを患い、それをきっかけに愛する11歳の娘さんにポエムを作ったと言うのです。その内容がすてきで。。。ポエムのイラストを私が描き起こし、一冊の絵本にしました。彼女は今では手術を受けてすっかり回復しています。
まったく知らない人とtwitter上でのやりとりで交流を深めていき、絵本を出版するという経験はとてもエキサイティングでした。1000部ほど印刷し、ネット上だけで販売したのですが、ほとんどが売り切れてしまいました。
-6月14日(火)からの個展『My 10 Crushes』のcrushesとは?
crushesとは、ビビっ!と来るものがあり、夢中になってしまう相手のこと。約1800人のtwitter上での私のフォロワーの中から、何故だかわからないけれどとにかくこの10人に惹かれました。それぞれが異なる職業を持ち、離れた場所に住んでいますが、共通しているのはそれぞれとてもユーモアがあっておもしろい人だということです。彼らにインタビューをし、そこから受けたインスピレーションを作品にしました。
例えば、ニュージーランドに住むJackeyという女性と知り合い、彼女の6歳くらいの息子さんに会いました。彼とのやりとりの中で、「スポンジ・ボブ(人気アニメのキャラクター)がニュージーランドにいたとして、どうして海底に住むんだと思う?こんなにも美しい国なのに」という私の問いかけに対し、「わからないけど、変えることはむずかしいんだと思う。」という回答が。そこでスポンジ・ボブのパンツをOodlieパンツに変えてしまうというアイデアが生まれたんです。
-見どころは?
10人のcrushesとの会話やキャラクターからインスパイアされた、それぞれに対してのOodliesのイラストを中心に展示します。生で作品に触れてもらえる貴重な機会ですし、おもしろい出会いもあると思います。
また、オープニングイベントと土曜日にはミュージシャンの演奏と私のライブドローイングのセッションイベントがあります。会場となるギャラリーは公園の中にあり、屋外も利用したとても開放的な空間。きっと素敵なものになると思います。
「My 10 Crushes」のうちの7人が会場に来てくれることになっています。まだ直接会ったことのない人が多いので、どんなことになるのかとても楽しみです。
-将来のビジョンについて
今後も今のOodliesの活動を続けたいですが、イギリスやアメリカなど海外での展示を増やし、もっと多くの人に向けて発表をしていきたいです。そしてその延長で、国内外を問わず気になるアーティストたちとさらにコラボレーションをしていきたいです。
-日本について
日本にはまだ行ったことがないですが、日本はもの作りの点でとても優れているし、とても行きたい国の一つです。日本のアートも大好きで、カルチャーシーンの変化の早さにはいつも驚きます。日本に行ったらギャラリー巡りをして、日本のアートを肌で感じたいです。それと、北海道土産でいただいたものを食べて以来、Royceのチョコレートの大ファンです!(笑)
-今回GO豪メルボルン/Japan IN MelbourneのロゴとOodliesのコラボが実現しました。
コンセプトについて簡単にお教えいただけますか?
傷心や悲しみを表現する際に「穴」を描くようにしています。今回は3月の震災で被害を受けた方々の心情を、穴の空いた赤いキャラクター(日の丸)で表現し、それをOodliesが温かく包みこむことで日本への愛と支援の気持ちを表しました。
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Oodliesとのコラボロゴ、とてもかわいい上に暖かいメッセージが込められているんですね。傷ついた心を表現するというこの穴、少しでも小さくなりますように☆
*プレゼント*
Joiさんのイラストが描かれた1点もののフィギュアを2名の方にプレゼント!
↓ 応募方法は少し斬新 ↓
こちらのサイト(http://www.rushcrowds.com/signUp)で登録をし、14日6:00pmからのJoiさんの個展のオープニングナイトに参加してください。7:30pm頃に会場で当選者が発表されるそうです。
さらに詳しい情報はOodliesのfacebookページへ。
http://www.facebook.com/Oodlies
Oodliesのユーモラスな世界観を体感&フィギュアをゲットするには下記の個展へ!
『My 10 Crushes』
期間:2011年6月14日(火)〜26日(日)
時間:通常展示 9:00am-5:00pm
オープニングイベント【6月14日(火)6:00pm-8:pm】
ライブセッション【6月18日(土)】 ※キャンセル
入場料:無料(オープニングイベント、ライブセッション共にどなたでも入場可)
会場:Angela Robarts-Bird Gallery, Gasworks Arts Park
住所:Cnr Graham & Pickles Street Albert Park VIC 3206,Melbourne, Australia
(シティからは1番トラムに乗り、トラムストップ31番で下車)
電話:(03)8606 4200
会場ホームページ:http://www.gasworks.org.au/
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