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QUEEN’S BIRTHDAYとは?

毎年、6月の第2月曜日がQueen's Birthday!?

[ 6/June/2012 ]

 

 

 2009年の6月8日は“Queen’s Birthday”で祝日。実はこの祝日、毎年6月の第2月曜日に制定されているものなのだが、Queen’s Birthday(英女王誕生日)が毎年6月の第2月曜日なはずがない。現エリザベス女王の実際の誕生日は4月21日であり、6月ではないのだ。

 本国イギリスでも公式誕生日行事である“クィーンズバースデー・パレード(Queen’s Birthday Parade)”を6月の第1週、2週、もしくは3週目の土曜日に行っている。イギリスでも6月に公式誕生日行事が行われるようになったのは、イギリス国王・エドワード7世(在位1900-1910)が、より天候の良い時期にと変更したことから始まったとされている。実際の誕生日4月21日には公式式典などは催されないが、公共の建物には国旗が掲揚されたり、国家を歌われたりするそう。

 では、オーストラリアではどうだろう。“Queen’s Birthday”がオーストラリアの祝日として制定されたのは、オーストラリアがヨーロッパの植民地であった時代まで遡る。1788年、植民地・オーストラリアの行政官であり、初の提督であったアーサー・フィリップ(Arthur・Phillip)が当時のイギリス国王・ジョージ三世(在位1760-1820)の誕生日6月4日を祝日として制定したことから始まる。それ以降オーストラリアでは、君主の実際の誕生日が“Queen’s Birthday”もしくは“King's Birthday”として祝われてきたのだが、イギリス国王・ジョージ五世(在位1910-1936)の崩御後、1936年以降は6月に“Queen’s Birthday”が制定されたのである。

 6月の第2月曜日に“Queen’s Birthday”を制定したあたりが、オーストラリアらしくておもしろい。土曜日、日曜日ときて、月曜日の“Queen’s Birthday”で3連休にしてしまった方が、お得という感じだろうか。日本で、3連休の方がお得だから天皇誕生日を月曜日に変えてしまいましょうなんてあり得ないことだから、少し驚いてしまう。さらに、西オーストラリア州では“Queen’s Birthday”が6月ではなく9月最後の月曜日か10月最初の月曜日に制定されているという。その理由は6月最初の月曜日にファウンデーション・デー(Foundation Day)と呼ばれる西オーストラリア州独自の祝日があるからだそうで、それもまたあまりにも柔軟な記念日制定で驚きを隠せない。

 毎年“Queen’s Birthday”の日には、大人気チームであるコリンウッド(Collingwood Magpies)とメルボルン(Melbourne Demons)の試合が行われるのが定番だそうで、MCGには大勢のフットボール・ファンが連休最後の日を楽しむため押しかけること間違いない。その他、“Queen’s Birthday”当日に花火の音を耳にすることがあるかもしれない。というのも、オーストラリアでは一般人も花火をあげて“Queen’s Birthday”を祝うという習慣があったのである。しかし、1980年代にオーストラリアの全州で花火を売ることが禁止されはじめたのがきっかけで、その伝統的な習慣も実質、今ではメルボルンで行われる大晦日の花火大会だけとなっている。その様な状況下でも、“Queen’s Birthday”の週末には花火をするという「伝統」を守りたい人たちは、花火をするという。また“Queen’s Birthday Weekend”の期間だけ、唯一オーストラリアで花火を公的に買うことの出来る場所がオーストラリア首都特別地域のキャンベラである。本物の“Queen’s Birthday”を体験したいなら、キャンベラへいくのがいいかもしれない。

 

<参考文献>
●『メルボルン百景
●Wikipedia " Queen's Official Birthday"

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