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備前焼き&日本酒のソムリエ向けマスタークラスとテイスティング・イベント

Quality Okayama Projectj 第三弾

2017年2月7日掲載

Quality Okayama Project は、岡山県の誇る伝統産業を海外展開してゆくプロジェクト。

オーストラリアへの展開は、第一弾として、昨年の1月にMelbourne QV の No Vacancy Gallery で備前焼 & 日本酒の展覧会と試飲会が開催されました。
(参照記事:備前焼 & 岡山地酒5蔵のイベント メルボルンで大成功)

第三弾として、備前焼 & 日本酒のソムリエ向けマスタークラスとテイスティング・イベントが1月26日、Filnders Lane のレストラン Cumulus Inc.で開催されました。

「二面」の銘柄を擁する板野酒造、「白菊」の白菊酒造、「燦然」の菊池酒造、「御前酒」の辻本店、「極聖」の宮下酒造の自慢の銘柄が、オーストラリアの料理に合わせてソムリエ達に紹介されました。

  

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うわぐすりを一切使用しない、素朴な味わいの備前焼。  アボリジニのアートとも共通する、大地を思わせる存在感に注目が集りました。備前焼作家の中野智正氏が、一つ一つ丁寧に説明していきました。  

  

今回提供されたお酒は、すべて「雄町米」を使用しています。山田錦や五百万石などの優良品種を含め、国内に現存するほとんどの酒造好適米のルーツとなる米です。 雄町米は岡山県原産であり、現在でも全国生産量の90%が生産されています。この米を栽培する農家の奥山孝明氏が、岡山県の稲作についてプレゼンテーションを行いました。

  

今回の料理と酒の構成を準備し、ソムリエ仲間にプレゼンしたのは伊賀雅彦氏。料理の鉄人イベントなどでも活躍するオーストラリア・ソムリエ協会最初の日本人プロフェショナルメンバーであり、協会の成長に深くかかわってきた。。

  

  

2回のマスタークラスで20名ずつ。 計40名のソムリエは、熱心に伊賀氏の説明に聞き入っていました。

ソムリエとはワインの専門家ですが、集まったソムリエ達からは、ワインに限定せず、料理にマッチングしたお酒を紹介し、料理もお酒も相乗でより美味しく味わえるサポートをしていこう、という意識を強く感じました。

雄町米は、唯一原生の酒造好適米であり、取扱いが難しく、味のクセも強い。一方でそれが、通好みの味になるのだとか。  

一度はすたれたこの米を蘇らせた岡山県の人々が、今度は、世界に広める情熱を燃やしています。海外在住者の一人として、その活動に注目していきたいと思っています。

Quarity Okayama Project:
公式サイト:http://qualityokayama.jp/
facebook: https://www.facebook.com/QUALITY.OKAYAMA.JAPAN/
   

文・写真:矢部勝義

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