イベントインフォevents

イベントレポートreport

Snow Travel Expo 2015 & Japan Snow & Adventure Seminar 2015

世界トップクラスのスキーリゾート、日本

  5月24日(日)、スキー・スノーボードシーズンを目前にして、Snow Travel Expo 2015 が、Melbourne Exhibition & Convention Centreにて開催されました。

オーストラリア国内をはじめ、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどから50を越えるスキーリゾートが集まり、自身の利点をアピールしました。

  会場入口すぐ右側が、日本のリゾートに割り当られた一角。まず、白馬志賀高原野沢温泉妙高などが所属する長野・新潟スノーリゾートアライアンスのブースが目に入りました。

   

その奥には、富良野キロロニセコトマムルスツなどの北海道リゾート、安比八甲田などの東北リゾートが、向かい側には Ski Japan Travel東京ディズニーリゾート日本政府観光局斑尾等々が連なります。

入場後、すぐにこちらに足を運ぶ人が圧倒的に多く、日本のコーナーは常に人があふれていて大盛況でした。

   

   

      

   

 

どうして、日本のスキーリゾートがこれほどまでに、お客さまを惹きつけるのでしょうか?

その理由を知るために、翌25日、Rydges Melbourne Hotel で開催された Japan Snow & Adventure Seminar 2015 を取材しました。

こちらは、日本政府観光局シドニー事務所が、毎年Snow Travel Expoと合わせて開催しているセミナーです。

  

 

各リゾートがデスクで、来客からの問い合わせに直接対応しているなか、在メルボルン総領事館・田辺毅主席領事、日本政府観光局 シドニー事務所・鍬本浩司所長の挨拶からセミナーは始まりました。

   

 

その後、政府観光局の Stephanie Sng さんによる日本のスキーリゾート全体の特徴と動向の説明、各リゾート代表によるプレゼンテーションと続きました。

   

 

どうして、日本スキーリゾートがこれほどまでに、お客さまを惹きつけるのでしょうか?  まとめてみると、

1) アクセスのよさ

日本へはオーストラリアからの直通便が多く、時差も少ない。日本国内は鉄道、飛行機などが充実している。北海道のリゾートでも成田空港から新千歳空港、そこからバスで2時間程度。 長野に関しては、2015年に新幹線が開通し、さらに便利になりました。

   

 

2) 雪質の良さ

日本の雪質は天然の粉雪(Powder Snow)。水分が少なく、粉のように細かく、ふわっふわの軽い雪です。
志賀高原プレゼンの中でその理由が説明されていました。
大陸からの冷たい風が日本海で雪雲を発生させ、その雲が本州や北海道の山々にぶつかって振る雪が適度に水分を失って、質の良い Powder Snow となるそうです。 この雪質は、交通の便の良いスノーリゾートとしては、世界トップクラスだそうです。

   

 

3) 宿泊施設、アフタースキーの施設

すでに述べたように人気スキーリゾートは交通の便が良い所にあります。 高級感の漂う宿やリーズナブルな宿、飲食店や娯楽施設等も豊富にそろっていて、さまざまな要望と予算にも対応できます。

 

4) 独自の文化

日本はインフラの整備された先進国であると同時に、古い文化を持つ国でもあります。 人気の和食や日本のお酒が堪能できます。斑尾の「火祭り」など積雪時の祭りを見られるリゾートもあります。 野沢温泉・八甲田など、温泉施設を備えるリゾートも多い。志賀高原の近く「地獄谷野猿公苑」は、温泉に入るニホンザル「Snow monkeys」が見られるとあって外国人に大人気の観光スポットです。

   

 

5) サービス心

日本のサービス精神は「おもてなし」として有名です。 その一例として、言葉の通じるスタッフがあります。
各リゾートとも、外国客誘致に力を入れるようになってから、外国語の話せるスタッフ・インストラクターなどが多数常駐しています。
どこの国のお客さまでも対応できるような体制が整っています。

    

 

スキーリゾートもまた、日本というブランドを支える大きな柱なのだと理解できました。

オーストラリアのスキーファンのみなさん、冬場はオーストラリアのスキーリゾートで、夏の長期休暇は日本のスキーリゾートで大いに楽しみましょう。

 

文・写真:矢部勝義

コメント

関連記事

最新記事