オージー、日本人、大人に子供… 400人がデモに参加!
3月11日、JfPほかNGO主催『脱原発&反ウラン採掘』集会
2012年3月13日掲載
2012年3月11日(日)、メルボルンの平和グループ『ジャパニーズ・フォー・ピース(JfP)』と地元NGOの企画により、日本の脱原発・豪州でのウラン採掘に反対を訴える集会『11 MARCH: Day of Action to End Uranium Mining, Fukushima One Year On』が開かれ、日本人・オージーその他各国出身者も含め400人近くが参加しました。
当日はそれぞれが持ってきたプラカードやバナー、企画グループが作った放射能マークのお面や、白い防護服を来た人、大きなひまわりの着ぐるみも登場して、非常に賑やかな雰囲気。
12時40分ごろから日本のバンド『Fryning Dutchman』が、原発産業への怒りを唄った『humanERROR』が流されたあと、和太鼓りんどうによる太鼓演奏で集会がスタート。
主催者のJfP代表プレストン香寿代さんが、福島の脱原発市民グループ『ハイロアクション』の古川真智子さんからのメッセージを読み上げたあと、地元NGO・Medical Association for Prevention of War(MAPW)のMargie Beavisさん、International Campaign to Abolish Nuclear Weapons(ICAN)で医師のBill Williamsさん、政党GreensのSue Pennicuik州上院議員が続けてスピーチしました。
その後、司会進行役のICAN・Tim Wrightさんが、NT州カカドゥ地域で長年反ウラン採掘運動を続けるミラー族の長老Yvonne Margarulaさんの、福島原発事故についてのメッセージを朗読し、その後震災の犠牲者の方たちへの想いをこめて1分間の黙祷。
最後のスピーカーとしてJfPの松岡智広さんが登場、参加者みなに「ゲンパツハンタイ」と日本語で言う練習をしてもらいました。
和太鼓りんどうによる迫力のある太鼓演奏で集会が締めくくられたあと、今度は資源大手で豪州国内に多くのウラン鉱を持つBHPビリトン、Rio Tinto両社の豪州本社社屋前を通るデモ行進。
スピーカー搭載のトラックが先導し、道路を『ゲンパツハンタイ』『No Uranium Mining』など一斉に唱えながら、
それぞれの社屋前でも活動家によるスピーチが行われた後、最後に再び、黙祷が行われました。
JfPの代表プレストンさんは、
「3月11日の今日、私たちオーストラリアにいる日本人が、この集会を持つことは、オーストラリアの人々に福島の惨事を、そしてこの事故に、日本への最大のウラン供給国としてオーストラリアがかかわっているということを覚えていてもらうために、非常に重要なことだと思います。
今日はたくさんの人が、それぞれの思いを持って参加してくれて、非常にいいイベントになりました。今、全世界で広がっている反原発・脱原発の運動がこれからより一層強まって、原子力に頼らない世界の実現につながることを願っています」
と話しました。
また参加した日本人の方は、
「初めてデモに参加したけど、とても楽しかった」
と話してくれました。
当日、日本のTBSや共同通信、地元メディア、通信社のAFPなど多くの報道陣が集まり、日本・オーストラリアはもちろん、世界中のメディアで報道されました。
TBSの報道はこちらから、共同通信配信・スポーツ報知での報道はこちらから。
地元紙ヘラルド・サンの報道はこちらから、それぞれご覧いただけます。
和太鼓りんどうの演奏でスタート
州立図書館前にたくさんの人
JfP代表・プレストン香寿代さん 地元NGO・MAPWのBill Williams医師
政党GreensのSue Pennicuik州上院議員
JfPの松岡智宏さん
たくさんの人が道路をデモ行進
子供たちもお面をかぶってデモ行進(写真:Tim Wrightさん提供)
「ゲンパツハンタイ」と斉唱しながら行進
防護服姿の参加者(右の写真:Tim Wrightさん提供)
赤鬼も登場!(写真:Tim Wrightさん提供)
(写真:Tim Wrightさん提供)
写真(クレジットのないもの)提供:小泉紀之さん(JfP)