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インタビュー:野口まさ氏(2)

まささんは、東京生まれで、今年56歳になる。
まささんの本名は野口昌良だが、外国では、まさよしと言う名前は覚えてもらいにくいので、まさに変えたそうである。日本でも北海道大学の工学部建築都市コースで非常勤講師として科目を担当しているが、そちらでも、野口まさで統一している。一度出版物に野口まさとして出すと、次からは、まさよしとして出すと面倒なので、野口まさに統一した。今なら、まさよしと言う四文字くらいの名前なら、憶えてくれると思うけど、昔は、憶えてもらえなかった。
高校を卒業した時、何をやりたいかの目標もなく大学に行くのは無駄だと思い、大学に行く気はさらさらなかった。ただ世界を舞台に仕事をしたいという思いは強く、それなら英語を習得しなければいけない。高校で一応英語の勉強はしたけれど、しゃべれるようになるためには外国に行く必要があると思い、まずお金を貯めることから始めた。
高校卒業後は、アルバイトで東芝の材料研究所に派遣されて、破面解析の仕事をみっちり仕込まれた。破面解析というのは、たとえば鉄のパイプの折れた破面を2万倍にしてみて、折れた原因を特定すると言うものだ。その仕事をしている間、英語圏にワーキングホリデーでの行き先を探した。その頃日本人にワーキングホリデービザを出すのは、オーストラリアとカナダ、ニュージランドくらいだったが、オーストラリアは眼中になかった。アメリカは一般すぎて抵抗があったし、ワーキングホリデービザもなかった。カナダはアメリカ寄りだけど、英国の植民地だったという歴史的背景もあるし、ヨーロッパが好きで、自然が大好き、また抵抗があるにしてもアメリカを知りたいと言う気持ちも強く、その希望に一番近いのはカナダだったので、カナダに行くことにした。


著作権所有者:久保田満里子
 

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プロフィール

2008年よりメルボルンを舞台にした小説の執筆を始める。2009年7月よりヴィクトリア日本クラブのニュースレターにも短編を発表している。 2012年3月「短編小説集 オーストラリア メルボルン発」をブイツーソリューション、星雲社より出版。amazon.co.jpで、好評発売中。

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