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企業レポートreport

豊田通商オーストラレーシア 企業紹介

付加価値を付けて売る、総合商社

企業レポート第2回目は「豊田通商オーストラレーシア」です。その名の通りトヨタグループの総合商社なのですが、扱っているのは自動車関連のものだけではありません。ここオーストラリアでは、どのような事業を行っているのでしょうか?今回も企業紹介編と社長インタビュー編と2回に分けて紹介していきます。
今回は、企業紹介編です。



                   

【豊田通商オーストラレーシア TOYOTA TSUSHO(AUSTRALASIA)PTY.LTD】
設立:1971年
本社:メルボルン
社長:大場 清義 Kiyoyoshi Oba
従業員数:約260名(うち日本人駐在員数11名)※関連会社も含む
オーストラリア国内の事業拠点:シドニー、パース、アデレード、ブリスベン
本社敷地内に関連会社(物流、ファブリック、スチール•センター、タイヤ組付センター)あり。
URL:http://www.toyotatsusho.com.au


•事業内容
豊田通商オーストラレーシアは、主にトヨタ自動車またはトヨタ自動車グループ及びサプライヤーへの設備、部品、資材等の供給を行っています。しかし、ただそれらをそのまま売るのではありません。例えば、タイヤとホイールを別々に売るのではなく、タイヤ組付センターでタイヤにホイールをセットさせたものを売るというように“付加価値を付けて売る”というのが特徴です。
また、事業所ごとに事業内容が異なります。メルボルン本社では、自動車関連の事業が中心ですが、シドニー支店では主に食料•化学•繊維等の非自動車分野を扱っています。パース支店ではシリカサンド(ガラス製品、太陽光パネル等の原料)の輸出も行っています。

•オーストラリアで事業を展開するメリット
オーストラリアは、世界の中でも有数の資源産出国です。しかも、アジアやアフリカ、中南米の国々と違い政治的にも経済的にも安定しており、カントリー・リスク問題が起こりにくいというのが大きなメリットです。
また、オーストラリアは医療技術や薬品研究の先進国でもあり、オーガニック製品やバラエティーに富んだ食料品のような、この国ならではの商品もたくさんあるので、いろいろな分野にビジネスチャンスがあるそうです。

•今後、重点を置く分野
2015年までに事業収益バランスを、自動車分野:非自動車分野=50:50にすることを目標にしているそうです。現在は、自動車関連分野が多いのですが、自動車分野だけに頼らず、かつそれをベースにして非自動車分野である食料•化学•エネルギー資源等の分野への拡大を目指していくそうです。
優れた資源産出国のオーストラリアですが、そのような資源国としての強みを世界に上手く発信できていないのが現状です。豊田通商オーストラレーシアでは、その豊富な資源に付加価値を付けて国外に輸出し、オーストラリアにとってプラスになるような取り組みを今後して行くそうです。


最後に、大場社長に会社内およびスチール•センターを案内していただきました。

     

あちこちで見かけた“ANZEN-FIRST”の文字。職場の安全管理が徹底されていて、こちらで創業以来ずっと無事故だそうです。
スチール•センターでは、車のボディー用の鉄板を加工しているところを見せていただきました。今日お話を伺うまでは、鉄板の加工は自動車工場で行っているのだと思っていました。タイヤとホイールの組付けも然り。高速道路でよく見かけるトレーラーに積まれている銀色のロール。近くで見たのは初めてです。


次回は、社長インタビュー編です。どうぞお楽しみに。

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