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ミーはノーイングリッシュ!英語でナンドも赤っ恥体験

前回のフルーツ屋で清々しいほどクビになった経験を元に、計算の速さよりもお客さんとのコミュニケーションを主とするウェイトレスの仕事の方が自分に合っているのではないか、と再考。早速メルボルンでよく見かける某チェーンレストランNで就活!幸運にも「昔 日本語勉強してたから」という店長の100%個人的興味の後押しでなんとかウェイトレスとしての仕事を得る!(オーストラリアの雇用現場では本当にびっくりするほど尊大な自分ルールが適用されている!)

一見ウェイトレスの仕事は注文をとって届けるという至って簡単な仕事に思えるが、実はやってみると思ってたよりはるかに難しい!注文はとり間違えるし、ご飯は届ける前にこぼすし(恐らく私だけだけど…)おまけによくよく考えてみればオーストラリアに来たばかりで英語もままならず、初めの数ヶ月は日本人の必殺技「困ったときは笑顔作戦」で毎日だましだましやり過ごしてきた。というか全くやり過ごせてなかった。

よくコメディなどでは注文をとり間違えるシーンはなかなか面白いが現実では大しておもしろいものでもない。私の中での注文間違い黒歴史ナンバーワンはやはりFries(フライドポテト)を聞き間違えてRice(お米)を注文したことだろう。おまけにそのことが一回では済まなく何回か繰り返されるうちに、同僚の間で「あいつに注文したフライドポテトはフライドポテトで返ってこない」と変な評判がたつまでに。笑

他にも、ある日食事を済ませたお客さんが何やら話しかけてきた時のこと。案の定、毎度のとおり何を言っているのかさっぱりわからない。 ただ雰囲気で“ごはんがおいしく、とても楽しい時間をすごした”と言っているのだとぼんやりと理解し、とびっきりの笑顔で「テンキュー!(少し田舎っぺに。笑)」と返す。その時の喜びといったら!

 

やはりお客さんに直接仕えるウェイトレスには個人的なお礼はどれほど小さな「ありがとう」という言葉でもとんでもない意味を持つ。ウェイトレスの仕事に人生の生きがいを見出し、さらにはこれぞ天職ではないのか、とまで思うように!(その時少し涙目だったことは言うまでもない。) ところが、後に先輩のウェイトレスに呼び出され、「実はさっきのお客さん、エアコンが寒いって文句を言ってたのよ」と苦笑まじりに教えてもらった。

その瞬間私がとびっきりの笑顔でお礼を返した時のお客さんのとんでもない複雑な顔の真意を理解した。
結局ウェイトレスが天職かどうかはとりあえず保留しておくことになった。


今日の一言:
彼氏の家族にはまさか自分が次々と仕事をクビになっていくコラムを書いているなんて言えないから、彼らが日本語がわからないことを利用して「オーストラリアと日本との食文化の違い」についてのコラムを書いていると言っている。笑 それでも明日は来る!

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クビになる=新しい仕事に挑戦できるキャリアチャンス!? 、と信じ込む(笑)ゆとり教育が生んだ超楽天家Y子によるおもしろ職場体験談コラム

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