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和歌山県特産梅酒の試飲イベントが開催されました

メルボルンの会場はMarvel Stadium

2025年10月29日掲載

 9月11日、メルボルンの多目的大型スタジアム「Marvel Stadium」にて、和歌山県特産梅酒の試飲イベントが開催されました。
梅酒蔵8蔵が参加し、食品業界関係の来場者に和歌山県梅酒の魅力をアピールしました。


 

和歌山県は日本一の梅の産地として知られ、国内生産量の約6割を占めています。なかでも「紀州南高梅」は果肉が柔らかく香り高い品種で、梅干しや梅酒の原料として全国的に高い評価を受けています。



本イベントは、先行してブリスベン、シドニーでも行われた「Wakayama Umeshu Tasting Tour Australia 2025」の一環として実施されました。
9月8日ブリスベンは評価の高い日本食レストラン「Komeyui」、9月9日シドニーは日本の47都道府県の魅力を一棟で体験できるダイニング複合施設「Prefecture 48」、そしてメルボルンはモダンなエンターテイメント施設「Marvel Stadium」を会場として使用。
各地で現地のバイヤーや飲食業関係者に和歌山梅酒文化を紹介する機会となりました。


 

この日設置されたブースは、以下のとおり。

● オリジナル梅酒「B」ー 梅樹園
この梅酒は、完熟と青梅の紀州南高梅を贅沢に使った二段仕込みで、時間をかけて梅本来の自然な甘みと香りを引き出しています。砂糖を控え、完熟梅の豊かな風味を際立たせた上品な味わいが特徴です。南魚沼の超軟水(硬度7)の天然水を使用し、梅のまろやかさと深みを最大限に引き出しています。

● Yii (No.9)CU9-みなべクラフト梅酒
和歌山県産ボタニカルを贅沢に使用した「榊ジン」がベースとなる、世界初のプレミアムなクラフト梅酒、Yii(イー)。
やわらかな梅の酸味、ジンならではのスパイシーさが複雑に絡み合う個性的な香りと味わいが特長。
ソーダで割るだけでカクテルのようにも楽しめます。

梅酒 遥 ー 河本食品
完熟した「紀州南高梅」をブランデーとお砂糖でじっくり熟成させています。お口にした途端、爽やかな梅の香りが広がり、深いコクをお楽しみ頂けます。 香料や着色料の添加物は一切使用しない無添加のため、あと味は驚くほどすっきり。さらりとした飲み心地の梅酒です。

● MIYAYOSHI No.06 ー MIYAYOSHI
甘さ控えめの「No.06」は、甘味と酸味のバランスが絶妙で、MIYAYOSHIのスタンダードを体現する梅酒です。機能成分を多く含む希少品種「露茜(つゆあかね)」を使用し、果実由来の鮮やかな赤色と爽やかな酸味が特徴。一本一本、独自レシピで丁寧に仕上げられています。

● 紀州の梅酒とゆず ー 中野BC
広がるゆずの香りが五感を刺激する人気梅酒。梅酒の甘さとゆずのさわやかな酸味が口の中で溶け合い、後味すっきり。南高梅に国産のゆず果汁をブレンドし、香り高いゆずの爽やかな香りが特徴。

● CRAFT LIQUEUR くまの ー プラム食品
自社製のジンをベースに仕立てたオリジナル梅酒。
柑橘の香り豊かなクラフトジンに紀州産南高梅を漬け込み、他にない華やかな香りと刺激的な後味が特徴です。
2023年にはフランスの「Kura Master」梅酒部門でプラチナ賞を受賞しました。

● Plumity Black ー 有本農園
厳選した大粒の完熟南高梅を、クセのないホワイトリカーと氷砂糖に漬け込むことで梅の良さを最大限に引き出した梅酒。グラスに注いだ瞬間香りが広がり、一口含むとそれはまるで梅をそのままかじったかのような濃厚な果実感と余韻の長い芳醇な味わいです。

● こいうめ酒 ー 吉村秀雄商店
仕込みに使った完熟南高梅の実を、一粒一粒丁寧に取り分け、裏ごしして入れています。漬けた梅の実の果肉感、とろりとして美味しく、その味わい、食感が楽しめます。

 

オーストラリアでは、梅酒は一定の人気を集めていますが、まだ「Plum Wine」として知られることが多く、「Umeshu」という言葉そのものは一般にはあまり浸透していません。近年は日本食ブームの広がりとともに、日本産の梅酒を扱うバーやレストランも少しずつ増えつつあり、上質で個性のあるお酒として関心を持つ人も増えています。今後は「Umeshu」という名前が、より多くの人に親しまれていくことが期待されます。


 

Sakedokoro Namara の酒ソムリエ・青山佳奈氏による梅酒カクテルの提案も行われ、参加者はその多彩な味わい方を体験しました。塩昆布やビーフジャーキー、和歌山産のぶどう山椒といった意外な食材とのペアリングを通して、梅酒が持つ奥行きや可能性を再発見。ストレートでもカクテルでも、和歌山梅酒がさまざまなシーンに調和する魅力を感じられる時間となりました。

 

 

和歌山梅酒が 「Umeshu」として、世界に広がっていくことを願っています。


 

主催: 和歌山県Tryber Pty Ltd

Tryber Pty Ltd は、日本とオーストラリアの架け橋となり、世界に誇れる日本の食べ物・酒・製品・文化をオーストラリアで流通、浸透させるお手伝いをしている会社です。
オーストラリア進出のご相談・お問い合わせは ウェブサイト から。

文:矢部勝義
写真:伊集院利彦

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