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「身近になる海外」について熱く語る 後編

伊藤園・児玉氏&スタッフソリューション・楠本氏が対談

2013年5月11日掲載

Staff Solutions Australia × GO豪メルボルン特別企画 「対談」

今回の対談では、Itoen Australia児玉氏と、Staff Solutions Australia楠本氏に「昭和40年代と昭和50年代のオピニオンリーダーたち」と題して熱く語っていただきました。

2回にわたってお送りする対談。今週のテーマは「身近になる海外」


■対談者紹介
児玉 博之 (Hiroyuki Kodama)
Itoen Australia Pty Ltd
Senior Manager

神奈川県川崎市出身。明治大学卒業後、伊藤園入社。30歳を機に海外勤務を志す。第一回海外研修生制度にて、ハワイに約4年間勤務。その後、採用課長を務めた後、国際部、伊藤園オーストラリア出向。
「伊藤園は、チャレンジ精神のある方を求めています。特に海外で、日本の伝統文化である緑茶を広めてみたい方は、ぜひ日本のホームページを見てみて下さい。伊藤園大学、大学院、ティーテイスター制度、通信教育など、自己の可能性を広げることのできる面白い会社ですよ。」

 

楠本 岳 (Kusumoto Takeshi)
Staff Solutions Australia Pty Ltd 
Melbourne Branch Manager

千葉県松戸市出身。法政大学卒業後にニュージーランドへ留学。
日本帰国後は教育業界にて営業とマネジメントに携わった後、30歳を機に海外転職を決意し、日本から現職へ転職。現在は、メルボルンでの就職・転職相談を 一手に引き受け、豪州の人材マーケットに幅広いネットワークを持つ。「自分自身で海外転職を経験し、現在は人材コンサルタントとして勤務しておりますの で、経験を踏まえながら、どんな人材が市場でどのように評価されるのか、具体的にアドバイスさせていただきます。皆様の海外就職実現へ、お気軽にご相談ください。」

 

ー海外だから会える人たち 点と点を線に

楠本:日本で働いていたら、1つの部署に部長とか常務がいて、困ったことや疑問点をその場で教えてもらえますが、海外ではそれができない状況にあります。それでいて個人力を伸ばさなきゃいけないとなると、色々なものを読み、いろんな人から話を聞かないと、自分が知ってる知識の中で小さくまとまってしまうと思いますね。今は、検索サイトなどで簡単に必要な情報だけを拾えますが、知識は増えますがすごく浅い気がします。やっぱり本を読んだり、いろんな人に会う方が身になるのかなという気はします。

児玉:海外では、違う分野の知らない人たちに会える機会がすごく多いと感じています。日本だったら伊藤園の商品を買って下さるお客さんか、部署内の人じゃない限りは会わないですし、そういう意味では可能性が広がりますね。

楠本:僕の仕事は、人材のコンサルタントです。日本では、仕事の志願者に会う担当と法人営業する人は別です。しかし僕は両方に会います。こういうニーズがあって、こういう人がいてというマッチングを1人でやっていくので、いろんな人に会えます。メルボルン中の様々な業界の日系企業の方と会うので、普段だったらたぶん会えないような人にも会えますね。

楠本本当にそうですよね。日本だと点と点で結ばれているような感じですが、海外では線にしていかないと何もできないです。いろんなところでの点と点が、あっという間に線になりますよね。

 

ーオーストラリアで採用されるためには

楠本:こちらで採用される人と採用されない人は一目瞭然です。日本人に限ってですが、採用される人たちの何が違うのかというと、まず日本でも絶対に採用されるんです。日本人らしい部分がいっさい失われてない人です。例えば長い間オーストラリアに居ても日本人らしさを失わない人と、完全にオーストラリア化してる人がいて、本当に両極端です。基本的に日本人らしい人じゃないと採らないですね。日本人らしいというのはビジネスの対応とか言葉づかい、お辞儀の仕方、部屋の入り方とか、本当に細かい部分です。ただ、オーストラリアの会社では評価される部分が違うので、それを分かった上でどちらにも対応していく必要があります。国によって評価される人材・対応のポイントが違うので、それに合わせられる人、両方知っていてどちらにも対応できる人がすごく強いです。

 

ー様々な価値観

楠本:人生の価値観というか、どこに幸せを見いだすかが大切だと思います。オーストラリアに来て思うのは、バリバリ仕事してぜいたくな生活をしてる人たちがいる一方で、生活のクオリティだけを求めて、仕事は別に何でもいいよという人たちもいて、別にどちらも幸せだということですね。

児玉:海外に出てきて良いと思うのは、いろんな価値観が身近にあるということですね。

楠本:オーストラリアだと歩いてる人の服装もそうですよね。日本だと、例えば新宿や銀座行くにしても、それなりにちゃんとした格好じゃないと行けないのですが、こっちはシティに出て行くにもパジャマで出てきて、誰も何も関与しない。別にそれでその人を判断したりはしないようですね。

児玉:やるときにやれる人だったら良いんでしょうね。

楠本:そうですね。その辺はオーストラリアは受け皿としては寛大ですよね。
また、職業で何かを判断するということがなく、みんなが自分の職業が何であれプライドを持っていて素敵だなと思います。

児玉:海外に出た方がそういう感覚って養われるかもしれないですね。

楠本:日本の価値観が世界スタンダードじゃないというのは、外に出ないと分からないです。

児玉:1度は海外に出てみた方が良いかもしれないですね。

楠本:そうですね。表面の良いところは分かるかもしれないですが、みんながどういう環境で働いているかというのはもう1歩踏みこんで、例えば留学してオージーの会社でアルバイトして、とかいう状況まで入ってみないと分からないと思います。

児玉:住めばどこも都ですね。日本には日本の良さを改めて発見できますね。

 

 

 

ーやる気と責任感

楠本:これからの若い世代の人たちは、自分が決めたことに対してしっかり責任を取らないといけないですね。当たり前のことですけど、意外とその辺が曖昧だったりするのかなという気がするので。

児玉:仕事でも何か事象があったときに「こうなりました」と僕に丸投げしてくる人がいます。何でもかんでも聞けばいいというものではないという部分は無きにしも非ずです。

楠本:任されたという部分の担当者意識ですよね。任されたら何があっても最後まで頑張ってくださいという話だと思うので。何かあってもこちらが切腹を命じることはないですからね。

児玉:そんな中で仕事への応対の仕方は大事ですよね。若い時の方がそういうことは学べます。一生懸命やってると運気が回ってくるっていうか、良い風がくるかもしれないですし。

 

 

ー海外で活躍したい人へアドバイス

楠本:選ばれた人が海外で就職できると言うより、ほとんどの人にチャンスがあります。

児玉:、声を張るって大事ですね。自分の経験で言うと、支店の先輩がいて、その人が電話を取るのが早かったんです。だから、先輩に負けないように電話を取ろうと思いました。そうやって電話を取っていると、地区部長に覚えてもらえて、新しい部署に行くきっかけになったんです。やっぱり声が元気ではきはきしているかは、チャンスを取れるかどうかになるので、大事だと思います。

楠本:個人的には、世の中何とかなるさと思っています。海外に行くためには絶対に必要な発想だと思うんですよね。日本人の国民性かもしれないですが、皆さんすごく真面目でこれが狂ったらどうしようと不安になったり、1歩も踏み出せない人がけっこう多いと思います。常に動きながら考えてくださいというのは言いたいですね。

児玉:私たち企業は、決算時期が12か月じゃないですか。その12か月のものを早くやることで価値が生まれるんです。市場にしても何にしても、今の時間軸と自分たちのアイディアの中ではここまでしかできないから、不完全でも良いから進んでいこうと。あとで経験を積めばもっと良くなっていく可能性があるよねという感じです。走りながらとか、そんな感じはありますね。

 

Staff Solutions Australia × GO豪メルボルン特別企画 「対談」前編はコチラ

 

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