第二十話 人妻とバーで飲んでいたら、、、
更新日: 2011-09-01
「本当に嫌になっちゃいます。主人は、友達が来たりしても私に、部屋から出てくるなっていうんですよ。そんなのってあります?ひどいでしょう?私を恥ずかしく思ってるのかしら。紹介したりしたくないみたいなの。」随分まえに、オーストラリア人と結婚している日本女性と二人で飲んでいるときに、そ
んな話が飛び出した。雰囲気のいいバーだったが、かなり重い話をするハメになった。
オーストラリア、離婚の多い国だ。二組に一組は離婚だそうだ。そして、国際結婚の離婚率は、そうでない場合より可なり高いと聞く。暮らしてみて習慣や風習が違ってうまくいかなくなるようだ。
しかし、この二人はどう考えてもおかしいと私も思った。正当に妻として扱われていない、私も人ごとながら憤慨してしまった。オーストラリアは、常にカップルが前面に出る社会。そんなのはその旦那の方がよく十分知っている筈。とんでもない男だ。
「そんなの、別れることも考えるべきですよ。どう考えてもおかしいですよ。」私は、そう言った。彼女も、それほど見当外れな回答だとは思わないだろうと思った。
「何言ってるんですか。私たちの仲も知らないクセに。勝手なこと言わないでください!冗談じゃないですよ!」
私は、何をしてしまったのだろうか。すごい剣幕なのだ。何だったんだ、体のいいのろけだったんだろうか。冗談じゃないといいたいのはこっちの方だった。しかし、彼女があまりに激怒しているので、私は謝るしかなかった。ハイボールをもう一杯勧めて、お茶ならぬ酒を濁した。しかし、落ち着いて考えてみたら、やはり私が軽率だったと 納得。私は、物事に勘違いが先行する性質、これはなかなか治らない。男女間は、そのカップルの数だけ違った関係があり違った問題もある。
私は、これ以降はいろいろな人に相談を受けたときは、極力意見を言わない「聞くだけ人生相談」に徹することにしている。
タコ社長のブログ http://plaza.rakuten.co.jp/takoshacho
オーストラリア留学 http://www.mtsc.com.au/
(タコ社長の本業)
コメント