Melbourne International Jazz Festival開幕!
Opening Celebration Concertレポート
6月4日に開幕した2011 Melbourne International Jazz Festival、国内外問わず多くのアーティストによるコンサートが10日間の間にぎっしりと詰まっている。
その幕開けを告げるオープニング・コンサートがフェデレーション・スクエアにて開催された。午後3時の公式オープンを前にアップテンポな曲で盛り上がり、最高潮に達したところで、国際的に活躍するアーティストを迎え、オープニング・セレモニーが始まった。
ライブには3組のアーティストが登場。まずはオーストラリアのビッグバンドCairo Club Orchestra。メルボルンを拠点に活動しており、スルタンの帽子をかぶって演奏。陽気なメロディで観客を乗せていく。
荘厳な歌声を響かせるのは韓国のパンソリ(※)シンガーBae Il Dong氏。韓国語で語られる物語はとても力強く、即興で演奏するドラマーSimon Barker氏とトランペッターScott Tinkler氏の音楽に合わせて語られていく。韓国伝統芸能とのコラボでフェデレーション・スクエアの雰囲気がジャズの世界を超越した世界に変わる。
※パンソリ
チャン(唱)、アニリ(白、語り)、バルリム(所作)を三大要素に全羅(ぜんら)道の曲調にのせて歌い語ったストーリー。手扇やハンカチを手に、太鼓の伴奏で1人で数役を演唱する。李朝(りちょう)の平民文学が台頭した16世紀後半から約半世紀の間に発生したとみられている。
最後に登場したのは今年のフェスティバルのハイライトの一つである、アメリカを拠点に世界中で活躍するバンドSun Ra Arkestra。バンド結成60年をすでに迎えており、“Tone Scientist”という異名を持つ。長い歴史を持つバンドだが、オーストラリア初演奏ということもありファンが詰めかけている。5日のソロコンサートはすでに完売済みで、その人気の高さがうかがえる。創始者Sun Ra氏没後も演奏活動を続け、現在もオリジナル・メンバーがおり、世界中で多くの人を魅了している。
曲の始まりは特に決まっていないのか、誰かが演奏しているところへ音を合わせていくスタイル。コミカルでもあり、革新的なメロディが観客を一層惹きつけていく。
フェスティバルには、こちらも世界的に有名なテナー・サックス奏者Sonny Rollins氏も迎える。また毎日フェデレーション・スクエアでは12pm、5pmに無料のジャズ・コンサートが開催されるので、こちらもお見逃しなく。
Melbourne International Jazz Festival
URL: http://www.melbournejazz.com/
開催期間:6月4日-13日
[ 6/June/2011 ]
コメント