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個室のあるカフェ。

第3杯目は、個室のあるカフェ。

コーヒーを1杯飲むたびに席を移動してしまいたくなるようなカフェ。

シティ La Trobe Street の隅にある Flip Board はカフェが飽和しているシティの中にあり、数少ない「カフェ発展途上地域」にある。まさに That's Melbourne 的なカフェであろう。

人通りの少ないエリアにもかかわらず、早朝と昼下がりの店内はコーヒーを求める人たちで賑わう。日頃、私がカフェに行くと飲むコーヒーはだいたい2〜3杯。 席替えをするようなカフェはあまりないだろう。でも、このカフェは席替えをしたくなるのだ。

 

木目の店内とカラフルな小物たち。窓の外を見ながら飲むコーヒーは癒しの時間。

 

階段の隙間に見えるLa Marzoccoがたまらなく愛おしい。

 

2階にある窓側に座って、村上春樹の長編に没頭するのもいいだろう。

このカフェは長居をし「おかわり」をしてしまいたくなるのだ。スタッフもそんな空気を読んでる。過剰なサービスはしてこないという最大のサービスを与えてくれるのだ。

 

まさに、「カフェ好き、おひとりさま」の心を鷲掴みにするカフェ。

 

このカフェにリピーターが多いのもその理由なのかもしれない。1度行ったらまた行きたくなるカフェ。別宅のようなアパートカフェとでも言おうか。今日はどの部屋にしようかと迷ってみるのも悪くない。

 

まるで、いけないコトでもするかのように。

 

屋根裏部屋での秘密ミーティングもいいかもしれない。

 

お店のディスプレイもシンプルでわかりやすく、店内の所々の電球が暖かい。黄色の花が春を呼んできそうだ。

 

日替わりのスイーツもたまらない。レジ前の誘惑にあっさり負けてみるのもいいだろう。

 

ベンチに座り1階と2階で交わされる会話を想像してみるのもいいだろう。「おひとりさま」にはそんな楽しみ方もあるのだ。スペースがこれだけはっきりと個室のようにわかれているこのカフェは、よくビジネスミーティングの場所としても使われる。まさに「団体さま」向けのカフェでもあるのだ。

 

使っている豆はこれ。独自のブランドで美味い。White Coffeeとよく合い、まろやかで上品な味。

 

小ぶりのベンチに座り、ちょっと一息も癒される。

 

細長く壁にあるメニューもシンプルで絵になる。

 

恋人たちの会話には興味があっても立ち入らないのだ。それが「おひとりさま」のオキテだ。

 

 

このカフェにある椅子は電話帳をリサイクルしてできている。たくさん並んだ背表紙がものすごくいい味を出しているのだ。メルボルンではリサイクルに疎い店は決して生き残れないだろう。何故ならば、そういう店を好んで客はサポートするから。エコロジーな店には心が集う。そして、その心は人を裏切らないのだ。

 

このカフェは Design Studio Brolly Design と Bennetts Lane Jazz Club も併設しており、Coffee, Art, Music まさにメルボルンをひとつにまとめたようなカフェなのである。

 

Barista - Peter

彼の Flat white はお薦めです。おかわりしたくなる味

 

きっと、あなたはこのカフェにまた戻ってみたくなるだろう。もう一度、帰ってみたいと思うカフェ。

 

そして、このカフェに「ただいま」と言ってみるのもいいだろう。きっと Flip Board は「おかえりなさい」とあなたを迎えてくれるに違いない。

 

オレンジ色の電球たちは、優しい光を放ちながらあなたが迷子にならないように。今日も灯っているから。

 

 

Flip Board 

141 La Trobe Street Melbourne

 

 

 

 

Are we having another coffee? - Why not?

 

 

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