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侍のいるカフェ。

 

第10杯 - 侍のいるカフェ。

 

メルボルン日本人バリスタの中でも一際、輝きを放つ男、深山晋作

人は彼を「侍」と呼ぶ。- Latte Art Samurai

 

バリスタ歴、若干1年半とは思えない彼の技術は実に洗練されている。シティの中でも常に忙しいカフェSensory Lab で働く彼。デパートの1階ということもあり、朝から夕暮れ閉店まで常に満席となるカフェだ。St. Ali 系列でもあるこのカフェは人材育成にも力を入れている。そういった恵まれた環境においても決して努力を忘れない「侍」に私は気付いたら惹かれていたのだ。家が近いということもあっていつのまにか私の定番カフェとなっていた。忙しい時でも、目があうと、「いつもの?」と決して笑顔も忘れない。昼下がりの買い物客とランチを終えたサラリーマンたちでひしめき合う店内。彼から一番近い席に私は陣取った。隣の客の飲む Espresso の香りがすでに私の眠気を覚ましてくれる。

 

 

 

そして、彼の努力が実ろうとする日がやってきた。先日メルボルンで行われたMICE - Melbourne International Coffee Expo での Latte Art 部門の出場権を獲得したのだ。そんな彼とコーヒーについて語るという数時間に及んだ対談。大会の模様も交えてお届けする今回の C for Coffee. 「侍」のいるカフェ。

 

 

いつだっただろう、彼のコーヒーを初めて飲んだのは。メルボルンには数多くの日本人バリスタたちが働いている。たまたま立ち寄ったカフェで日本人バリスタに遭遇するのは珍しいことではない。オージーに比べて、手先の器用な日本人ならではの繊細なラテアートもかなり高い技術とも言える。努力を惜しむことなく、練習に練習を重ねて確立した彼のラテアート技術には目を見張るものがある。そして、明らかに彼のコーヒーは私が初めて飲んだ頃より格段に美味しくなっている。

彼の働く Sensory Lab には数多くのバリスタがいるが、その中でも彼の技術はベストだろう。1日に数100杯ものコーヒーを淹れるのだ。本当に好きでなければ続かない仕事だ。「継続は力なり」とはよく言ったものだ。

 

 

Lovely Fish - MICE ステージにて

 

もともとシェフだった彼。飛び込みで St.Ali に仕事を探しに行き、たまたまいたオーナーに見初められてキッチンに入ったもののコーヒーの魅力に取り憑かれバリスタの修行を始める。その間、周りも驚くほどのスピードでバリスタとしての技術を身につける。「どれだけ練習したのか覚えていません。」というほど努力を積んだ彼がもう一つ、努力をしたことがある。それは、英語の勉強だ。バリスタとして海外で働く上で絶対に欠かせないものである「英語」海外に住む上で必要不可欠なもの。バリスタであろうが他の職業であろうが海外に住むと決めた以上、避けては通れないものだ。

 

私も昔、若かりし頃そうだったように海外に憧れる若者は多い。憧れることは誰にでもできるのだが、そこから実現させるのかさせないのかだ。スーツケースひとつで海外に飛び出してみたはいいものの、英語ができず右往左往。海外に住んでいるということに対しての優越感に溺れてやるべきことは後回し。実によくあるパターンだ。気が付いたら残りのビザは数ヶ月、英語が話せるようになったわけでもなく無駄にしてしまった時間の大きさに初めて気がつくのだ。海外に引っ越してきて、夜寝て朝起きたら英語がペラペラになっている。そんな魔法はどこにもないのだ。願わくば、相手を見つけてデファクトビザへと企むものの現実の厳しさと自分の甘さのギャップになす術もない。自分の夢に我武者羅に立ち向かう若者はいったいどこに行ってしまったのだろう。「ゆとり世代」とはよく言ったものである。

 

彼は、今バリスタとして働く傍ら会計士の勉強をしている。近い将来、自分の店をオープンするときに必要となる知識を得ようと努力しているのだ。「侍」は常に戦っているのだ。その戦いは常に未来を見据えた戦いだということは間違いない。休んでいる暇はないのだ。夢を追う「侍」は決して妥協などしないのだ。努力しなければ道は開けないということを彼は誰よりも知っているのだ。

特等席に陣取った私はいつの間にか2杯目のコーヒーを口にしていた。次々とコーヒーを淹れていく彼の背中を見ながら、この至福の時間が一生続けばいいのにと願う「おひとりさま」である。そんな願いはもちろん叶わない。

 

 

最近のコーヒーにおけるブーム The Third Wave により日本のコーヒー文化が海外で取り上げられ、それと同時に海外に出ようとするバリスタも多い。海外を目指す日本のバリスタに伝えたいことはありますか?との質問に彼は答えた。

「海外でやると決めた以上は英語を話せるように努力しないといけません。世界に出た方が価値観や物の考え方など人間として成長できる。英語を使っていろいろな国の人と関わることで新しい自分も見えてくるのでは。シドニーではなくメルボルンを選んだのもメルボルン独特のホスピタリティーという世界に惹かれました。」

理想のカフェは、居心地が良いところ。立地の便利さもかな。

 

 

好きな豆は、エチオピア。メルボルンで好きな豆は、Small Batch  と Sensory Lab ですね。よく飲むコーヒーは Espresso & Filter。White Coffee は味見するくらいで普段飲みません。1日に飲むコーヒーは多分5−7杯くらいじゃないかな?味見だけの時もあるけど。

 

お気に入りのカフェは Patricia Slater St. Bench です。ああいう雰囲気が好きですね。

 

自分のやりたいことをやり続ける。Latte Art Samurai - 深山晋作の戦いは続くのだ。次回の C for Coffee.MICEの様子と大会の模様も交えてお伝えします。

 

 

私は今日も「侍」に会いに行く。とびっきりのカフェインと至福の時を求めて。

Sensory Lab Speciality Coffee - 297 Littel Collins Street @ David Jones

Fukayama Shinsaku - Instagram @ shinsaku0401 

 

 

 

 

君は、戦っているのか。

君は「侍」になれるのか。

 

 

 

 

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色のあるカフェ。

 

第9杯目 - 色のあるカフェ。

 

メルボルンには使わなくなった倉庫を改装して再利用しているお店がたくさんある。普通の店舗設計よりも天井が高く、奥行きもあるので開放的なスペースとして人気があるのだ。

KRIMPER はそのなかでも選りすぐりの倉庫カフェと言えるだろう。シティの路地裏にあるこのカフェは普通に歩いていると見過ごしてしまうくらいの隠れたカフェなのだ。まさに、私にとって「おひとりさま避難所」である。このカフェにいると落ち着くのだ。そして、読書も進み仕事も捗る。

 

 

所々にある間接照明が目に優しい。

 

 

避難所というだけあって、正直このカフェは紹介したくはなかったのだが。他にも避難所を必要としている人がいるかもしれないという気持ちに負けてしまったのだった。避難所が人で溢れかえってしまったらどうしたものか。そんな不安が頭をよぎるのだが、他にも避難所はあるとあっさり思うのだった。

 

 

上の階がオフィスになっているのでカフェの壁は駐輪場も兼ねている。なんとなくこれもメルボルンっぽい風景だ。

 

 

奥行きのある店内と優しい感じの明かりたち。

 

 

レンガ作りの壁はいかにも外国っぽく暖かみがある。大きな机にパソコンや資料や本などを置いてしまえば、そこは避難所兼オフィスになってしまうのだ。美味いコーヒーもある。こんな都合のいい話はないだろう。この日もたくさんの「おひとりさま」に遭遇した。

 

 

もちろん「おふたりさま」もいる。茶色のレンガと黄色の明かりが本当に目も心も癒してくれるのだ。ここでのデートは何となくいい感じになる予感がする。何かに見守られている気がするから。このカフェにはそんなオーラがあるような気さえする。

 

 

手書きの黒板に書かれたコーヒーメニュー。種類も多く日によって違う。

 

もちろんフードも充実していて、スペシャルも日によって違う。アルコールも置いてあるので優雅なランチを過ごせそうである。値段も良心価格だと言える。

 

 

昼下がりをまったりするのにもいい避難所。時間が止まってくれたらいいのにと思うのは「おひとりさま」専門分野ともいえる現実逃避だ。

 

 

ブレのない味と完璧なくらいのラテアート。

 

そして Filter はいつもの Guatemala が定番である。

 

 

天井も倉庫時代のままのようだ。メルボルンらしさ満載のカフェである。

 

Vintage もの家具を見て触れられるのも魅力だ。

 

古い建物には何かがいたりするものだが、このカフェにはそんな気をまったく感じない。人をポジティブにさせるオーラと人を介抱するというぬくもりがここにはあるのだ。そして、この内装といいこのカフェを一言で言ってしまうならば 「 That's Melbourne 」 だろう。古い建物をただ新しくしてしまうのではなくて、古い建物に新しい物を融合させてしまうという考え方。メルボルン独特のものなのかもしれない。そして、もちろんいちばん大切なことはコーヒーも美味いということ。

 

 

 

 

メルボルンは個性のある人が多い。外を歩いていてすれ違う人たちは、みんな違う格好をしている。そして、それが突拍子もないものであっても気にせず堂々としているのだ。何故なら、自分がやりたいことだから。自分がしたいことだから。他人の目はどうでもいいのだ、自分の目が大事なのだ。

私もそのひとりなのかもしれない。人と違う髪型をしてみたり、誰もがしないような色に染めてみたり。周りからしてみれば、年甲斐もなくだとか思われるかもしれない。でも、そんな意見はどうでもいいのだ。私には私の「個」というものがある。そういうたくさんの「個」が集まってこの街はできているのだ。

 

 

「 That's Melbourne 」 そんな街で自分という個性に包まれて私は生きている。

大昔、自分を探しにやってきた場所で私は見事に自分と出逢うことができたのだ。日本にいた頃は、白黒の世界だったに違いない。自分の色さえも持たずにただひたすら人と同じようなことをしていたような気がする。

あの頃は、自分の色が何色なのかさえもわからなかった。

 

 

 

自分の色を持つ。どこに行っても誰と会っても決して変わらない色。

自分だけの色。

 

 

君には色があるかい?君には自分の色が見えているかい?

 

 

個性とは自分で作り出すものであって、決して人に作られるものではないということ。

もし、今君のいる世界が白黒だとしたらその色を変えればいい。

 

 

そして、それを変えるのは君だということ。

 

さあ、用意はいいかい?今から、君の旅が始まる。

 

 

 

使っている豆は Axil Coffee & Proud Mary どちらもメルボルンを代表するものだ。

 

 

 

色のある世界は君が来るのをを待っているよ。

ここはきっと君の場所になる。

 

 

 

 

このカフェのこの風景は、メルボルンで先日発売されたメルボルンカフェ辞典ともいえる本 The Specialty Coffee Book の裏表紙にもなっています。

 

 

 

旅はいつでも始められる。そして、旅はどこからでも始められる。

 

 

いつどこから旅を始めて、どこに向かうのか。

それを決めるのは、

 

 

君しかいないということ。

 

 

 

そして、その旅のチケットは君自身だということ。

 

 

 

色のあるカフェに行こう。

君だけの色を求めて。

 

 

 

 

KRIMPER

20 Guildford Lane Melbourne

 

 

 

 

 

 

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Dr. のいるカフェ。特別編

第8杯目 - Dr. のいるカフェ。特別編

 

第8杯目は、 今度 Malvern にオープンした新しいカフェ One Origin Speciality Coffee の Opening Party の様子を写真でご紹介したいと思います。いつもと少し違った今回の C for Coffee. 特別編。

 

Dr. のいるカフェ。このカフェのオーナー Alan Chan 別名 Dr. その名前の通り彼の周りには美味しいコーヒーを求めて患者さんが訪れるのであった。何を隠そう、私も彼の患者の一人である。

コーヒーを仕事にして7年の彼には、たくさんの教え子たちがいる。

この人の良さそうな顔も彼の魅力のひとつだ。いくつかのカフェで働いてきた彼の代名詞とも言えるカフェは Camberwell にある Coffee Head だろう。そこで、Roster, Barista をしながらたくさんの教え子たちにいろいろな技術を教えてきたのだ。

そして、今回彼がオープンしたのが One Origin Speciality Coffee だ。Malvern 駅のすぐ前の大通りにあり、トラムも目の前を走っていて便利な場所にある。この辺りに、上級カフェはない。彼がこの場所を選んだのもそれが大きな理由のひとつである。

 

 

この夜も、たくさんの人たちが Dr. と気軽に彼に声をかけていた。

知らない人たちがコーヒーを飲みながら次第に打ち解けて行く模様は見ていてとてもほんわりしていた。

 

 

フードにも手を抜かないこのカフェ。この夜は、いくつかの Food Tasting が行われた。

 

カナッペを振る舞っているのは、奥様 Alicia さん。いつも笑顔で Dr. を支えています。

 

そして、ヘッドシェフ Doowong とてもシャイな彼と Dr. のタッグは今後、目が離せない。

 

完璧なミルクというこだわりもある。

 

 

 

彼の Latte Art は本当に素晴らしいのだ。彼の Instagram には数々の写真と動画もアップされているので必見です。アカウント @alanchancoffee 興味のある方はフォローしてみてください。

 

 

 

レパートリーも多いので注文の際にリクエストしてみるのもいいかもしれません。

 

ちなみに彼の作品で私のお気に入りはこれです。バラの花。

 

 

 

 

 

そして、彼が選んだのがこの豆。Axil coffee Roasters 最近シティのカフェでも見かけるようになってきたこの豆。この勢いはしばらく続きそうだ。彼の次の夢は、カフェで使う豆を自分で焙煎することだそうだ。彼のことだから、その夢が叶うのも決して遠くはないだろう。

 

 

眩しいくらいに輝いている。今の彼と同じくらいに。

 

 

レンガの壁と小さな電球がどこかの山小屋を思い浮かばせる。

 

これを見た時に、何故だか彼の意気込みを感じたのだった。

 

彼の夢が詰まった One Origin Speciality Coffee そして、彼はすでに次の夢を追っている。

決して、夢を諦めない男。

 

そんな Dr. の淹れるコーヒーに君は何を思うだろうか。

 

 

夢は見るものではなくて、叶えるものだということ。

そして、その夢を叶えるのは。決して流れ星なんかじゃなく。

 

君自身だということ。

 

夢を叶えようとする、君なんだよ。

 

 

深紅の La Marzocco

 

情熱の赤

 

これから始まっていく、このカフェの物語。どんな物語になるのでしょう。

 

その夜、コーヒーを注文する人たちは決して絶えることはなかった。そして、これからも絶えることはないだろう。何故なら、そこには Dr. がいるから。

 

 

 

One Origin Speciality Coffee

83 Glenferrie Rd Malvern

Mon - Fri 7:00am - 4:00pm , Sat & Sun 8:00am - 4:00pm

 

 

One Origin Speciality Coffee + AYA & Co. より10月7日のグランドオープンを記念して10月31日までの間  GoGo Melbourne - C for Coffee. をご覧の方にもれなく!

コーヒーをご注文の際にパスワード "GoGo One Origin" でコーヒー1杯無料!( *2 for 1 Price ) 1杯分の値段でもれなく2杯!

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おひとりさまで行っても、おふたりさまで行ってもどっちも嬉しいこの機会にどうぞ。

 

 

- Special Thanks to One Origin Speciality Coffee & Dr. Alan

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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自分のいるカフェ。

第7杯目 - 自分のいるカフェ。

 

高層ビルの合間にあるカフェ Filter はまさに都会の中心にあるオアシスだ。行き交う人と車、そしてトラムが波を打つ交差点の角にある。そのカフェは、廃屋となった高層ビルの1階にあった。

遠くから見るとそのビルは威厳としながらもどこか寂しげに見える。

 

その外観とは裏腹に店内は日差しがよく入り心地よい。

洗練された無駄を省いたデザイン。日当りのいい店内は照明もほとんどない。

 

このビルではこのカフェが営業しているだけで、上の階は今は使われていない。だからなのかもしれないが、このカフェにいると時間が止まったかのような静寂に襲われるのだ。窓の外を見てみると、確かに人も車もトラムも動いている。でも、まるで時間を盗まれたかのような気持ちになるのだ。

 

もし、頼んだコーヒーにアートがあったら。私は絶対にそれを崩さずに飲む。

なんとなく、それが Barista たちへの敬意だと私は思うから。上手に飲むと、最後の一滴までそのアートが残っていたりする。1杯のコーヒーに懸ける彼らに対する、私からの Respect なのだ。

 

- No Coffee, No life.  If No Good Barista, Then No Good Coffee.

 

飲み終わる頃には、失いかけた時間も私の手元に戻ってきていた。

 

このカフェは、パソコンや携帯で仕事をする人が多いのにも納得がいく。ここでは自分の時間だけが動いているのだ。知らないうちに仕事に没頭できてしまう不思議なカフェ。分厚い本を片手に宿題をする学生たちも少なくない。

 

美味いコーヒーの飲める図書館とでも言えようか。

 

もちろん、腹ごしらえも忘れてはならない。

 

スイーツは人気があるので早い時間に消えてしまうこともある。

 

It's gone... チョコクロワッサンは私にとって永遠の定番だ。

 

 

アクセントとしてあるグレーのフェルトがこのカフェに暖かみを与えてくれている。

 

日向で語り合う「おふたりさま」たちが微笑ましい。こんな風にふたりで歩く人生も悪くないだろう。

 

その名の通り Filter Coffee が主役とも言えるこのカフェ。メルボルンでは老舗カフェ Auction Rooms のシティ店である。もちろん使用している豆は Small Batch Roasting Company のものだ。

 

 

新鮮な豆がいつでも味わえるのも独自の焙煎システムがあってのことだ。

 

 

ステージに道具は全て揃った。

 

Filter Coffee を淹れる Barista の隣でコーヒーの香りに包まれながら過ごす時間は至福の時なのだ。いっそこのまま、時間が止まってしまえばいいとさえ思う「おひとりさま」である。

 

そのひとつひとつの行程が絵になるのだ。その香りに誘われて、人々はコーヒーを求めて集まる。

 

 

オープンステーションで淹れられるコーヒーは私たちを包み、瞬く間に店内に広がる。

 

 

ひょっとしたら、この Filter を通して落ちていくもの。それは、コーヒーではなく私たち自身なのかもしれない。

 

世間に合わせた自分。テレビや雑誌に翻弄されて作り上げた自分。いつも周りの目を気にして笑顔で取り繕う自分。いつのまにか大きな夢を忘れて小さな夢で満足している自分。こんなはずじゃなかったとわかっているのに努力をしない自分。他人の成功に拍手を送りながらも影では畜生と思う自分。失敗を成功に変えようとしない自分。Give and Take の Take に夢中でいつのまにか Give を忘れた自分。

 

自分、自分、自分。

 

ゆっくりと Filter から落ちていくコーヒーを見ながら思う。

 

 

きっと、このコーヒーが淹れ終わる頃には...。

 

 

フェルトを着た小さなポットが愛らしい。

 

 

ワッフルの様なデザインの天井。コンクリートの打ちっぱなしがメルボルンではどこか新しく思える。

 

 

Take Away Coffee を求めてやって来るサラリーマンが後を絶たない。この辺りは、上級カフェ激戦区になりつつある場所でもあり客のレベルも高いのだ。

 

奥行きを上手に生かしたデザインがワッフル型の天井と合っている。

 

ここにも「おふたりさま」ちょっとした打ち合わせもよく見かけられる。

 

 

彼らの時間も盗まれてしまったのだろうか。

 

 

このカフェに君は何を求めるのだろう。それは、君にしかわからない。

 

ゆっくりと Filter を通って、生まれ変わった自分を君は暖かく迎えることができるだろうか。

そして、そこから続く君の人生がどんなに回り道でも、いくつもの曲がり角があったとしても。

信念だけは決して曲げてはいけない。

 

自分、自分、自分。

 

誰の真似でもなく自分になろう。世界にたった一人の自分でいよう。

 

 

心配しなくてもいい。誰も君の真似はできないさ。

 

自分、自分、自分。

 

9月22日(月曜日)1時39分。このカフェで新しい自分と出逢う。「自分記念日」

 

 

晴天吉日。小春日和。

 

さあ、行こう。

 

 

本当の自分で歩いて行こう。

自分の速さと自分の歩幅で歩いて行こう。

 

この激しい青空に私は誓った。

 

 

すべての日を最良で、最愛の日だと言い切れる。

 

そんな毎日を歩いて行こうと。

そんな人生を生きて行こうと。

 

 

そう、毎日が晴天吉日。

「自分記念日」

 

 

君には、

この空が見えているかい?

 

 

 

 

Filter by Small Batch

555 Collins Street Melbourne

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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始まりのあるカフェ。

第6杯目は、始まりのあるカフェ。

 

人に性格があるように、カフェにも性格があると私は考える。メルボルンのカフェはどれも個性があり、どのカフェも違う雰囲気、性格を持っているのだ。毎日の暮らしの中でその日の自分に合うカフェを選ぶのも楽しみのひとつだ。

 

ビルの隅にあるカフェ Slater St. Bench 入り口に生えている木の枝をくぐり抜けるとそのカフェはある。カフェに入る前からプラスオーラが溢れているのだ。軽く浮かれた足取りを隠すのに必死の「おひとりさま」である。

 

いつもの Flat White を片手に、春の日差しに照らされた外の木を眺めるていると。

誰かが耳元で囁いた「きっと、何かがはじまる。」

 

振り返っても誰もそこにはいなかった。

 

所々にある観葉植物がプラスオーラを更に強くしている。

 

飲み終わる頃には、すでに数えきれないくらいのビジネスマンたちが Take Away コーヒーを手に店を後にしていた。心地よく流れるテンポのいい音楽が行き交う人たちの笑顔に見事に重なり合っている。上級カフェのないこの辺りで上級の味を求めてやって来る人たちの足音は絶えない。

 

清潔感溢れるステーションに並んだ Hario たちを見るだけで浮かれてしまう。

 

最近、メルボルン上級カフェでよく見かけるこの皮エプロン。シックなエプロンの後ろで手招きする猫が気持ちをほっこりとさせてくれる。

 

街の慌ただしいカフェとは違ってゆっくりと流れる時間。さっきまで時計を見ながら早歩きしていた自分がまるで嘘のようだ。このカフェに来ただけなのに何故だろう。こんなにポジティブになれるのは。

 

その名の通り、お店の主役となる Bench に人々が集まる。そして、プラスオーラが更にプラスになっていく。こういった場所にいると、毎日の小さな悩みやくだらない事へのイライラや悩みがどうでもいいことのように思えてくるのだ。

 

たくさんの誘惑たちを前にして、勝ち目などはもはやない。あっさり負けを認めてスイーツを頼んだ。

 

天井から吊らされた緑たちはまるで小さなオアシスだ。このカフェは生きている。

 

まっすぐ続くベンチに座り Filter を飲む。そして、行き交うトラムを眺めているとまた聞こえた。

「きっと、何かがはじまる。」

 

振り返っても誰もそこにはいなかった。

 

私は偶然という言葉を信じない。この世に起こるすべての出来事は必然だと思うから。

人との出逢いもそうだと信じている。偶然の出逢いなんてこの世にない。すべて必然の出逢いだと思っている。そして、出逢いには終わりも別れもないと信じている。一度出逢ったら、すべてそこから続いているのだ。たとえ、その人が目の前から消えて逝ったとしても。人との出逢いとはそういうものだと信じている。

だから、人はそれを縁と呼ぶのだ。

 

そう、私たちは毎日必ず誰かと出逢っているのだ。私たちは決してひとりじゃない。

私たちは縁に結ばれて生きているのだ。

 

Cappuccino を片手に新聞を読む彼と交わす挨拶。これも出逢いなのである。当たり前のことが当たり前にできるという喜び。自分中心の世の中で忘れがちな心のゆとり。人とテクノロジーではなく、人と人とのコミュニケーション。

 

使用している豆は Clement まろやかな仕上がりでデザインも斬新だ。

 

お茶の種類も多くコーヒーの合間にお茶を飲むのも悪くない。

 

Barista が同じ空間にいるので、間近で Barista の動きを見ながらの1杯もいいだろう。

 

太陽に照らせれた Bench に呼ばれて思わず外に出た。プラスオーラを体中に浴びながら、静かに流れる時間を過ごす贅沢な昼下がり。そして、文句の付けようのない美味いコーヒー。

 

この贅沢な昼下がりも必然の出来事なのだ。

 

これからの季節には、とっておきの Ice Coffee - Black & white は決して外せない。

 

この La Marzocco に説明はいらない。まるでステージに立っているかのようだ。

 

真っ白な La Marzocco このカフェの主役。

 

黄金色のプレートがよく合っている。

 

メニューもシンプルでお洒落。プライスもやさしい。

 

このカフェで君は聞こえるだろうか。

 

そして、もし君がその声を聞いたなら信じて欲しい。

これからはじまる何かが、君を指名したということを。

 

人生は決して後戻りできない。前に進むしか他に道はない。もし君が泣かずにいられないのなら、気の済むまで泣いたらいいさ。大きな声をあげて気の済むまで泣いたらいい。

 

今日君が流した涙は、明日になればすべて水になるから。

 

 

Kenya or Brazil....

 

Black or White....

 

「きっと何かが、はじまる。」

 

このカフェは私の背中を押してくれた。これからはじまる何かに私は立ち向かう。両手を広げてその指名を受けようではないか。人生は一度だけ、後には戻れない。

そう、後には決して戻れないのだ。

 

君が残す足跡は、後に残るものではなくて。その先へ、先へと続いていくもの。

 

「きっと何かが、はじまる。」

振り返っても誰もそこにはいなかった。

 

 

そこには、窓に映る自分がいた。

 

 

 

Patrick, Franky and Josh - 彼らのカフェはまさしくメルボルンカフェの新しい風となるだろう。

 

 

 

 

Slater St. Bench

8/431 St.Kilda Road

 

 

 

 

始まりのあるカフェ。

私の大切な友人 J に捧げる。そして、私は彼女を指名する。

「きっと何かが、はじまる。」

 

 

 

 

 

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窓のあるカフェ。

第5杯目は、窓のあるカフェ。

 

シティの中心部 Collins Street を走るトラムに乗って、まっすぐ行くとそのカフェはある。Docklands オフィスが建ち並ぶエリアで昼間に限り人口が増える地域である。冬は風が強いことで有名だが、春夏の天気のいい日にはビルの合間でランチを片手にピクニックなどもできる。

 

このような芝生の丘もあり、とても都会の中にいるとは思えない。

この丘に登って一息するのもいいだろう。太陽を体中に浴びて光合成。

 

Code Black Coffee この店の本店は Brunswick にある。最近、シティに立て続けに新しく2店舗オープンし勢いのあるカフェとも言えるだろう。ここは、メインストリートから少し入ったところにあり静かなのも魅力だ。

 

このカフェにはほとんど壁がない。壁のかわりに窓を大胆に使い、天気の良い日には太陽の光が店内に溢れかえるのだ。大きく広がった窓の向こうにある風景を眺めながらの1杯もいいだろう。

窓辺で語らう「おふたりさま」の影たちもかわいい。

 

ちょこんとした椅子と机も「おひとりま」にはちょうどいい。太陽の日差しを浴びながら頂く昼下がりの1杯。

 

真っ白の机とカウンター。そして壁に無造作に掛けてあるエプロン。すべてが絵になる。

 

右側には立ち飲みスペースもありクイックカフェインの人たちにはもってこいのスペースとなっている。

 

全身に降り注ぐ太陽は、知らないうちに深呼吸を私たちにさせてくれる。忙しい日常で忘れがちになっていくゆとりと時間。光合成はまさに不可欠なのだ。日の当たった植物がすくすくと育っていくのと同じように、私たち人間もおひさまによって生かされているのだ。

このカフェはカフェインとビタミンの両方を与えてくれる。

 

少し前のメルボルンにはこういった雰囲気の明るいカフェはあまりなかった。昔はどちらかというと隠れ家的で薄暗いカフェが目立っていたのだ。でも最近は白を基調とし天井を高くしたり、このように太陽を堂々と受け入れるカフェをよく見かける。

人が人であるためにできること。誰もが、なんとなくそんな原点を探しているような気がする。

 

カフェインとビタミンの補給に訪れるビジネスマンたち。

 

壁に掛かったいくつもの太陽と同じくらいに輝やいている La Marzocco 

 

太陽から生まれる影絵たちが完璧といっていいくらいに店内に映し出される。この幾何学的な影が何ともいえなくたまらない。

 

きちんと並んだ豆たちが出番を待っている。

 

ハリオ製品の多いメルボルンでカリタの赤い箱たちを見て嬉しくなるのは私だけだろうか。赤のチェック柄がレトロっぽくてたまらない。

 

ブーケを付けたガイコツ模様が有名の Code Black Coffee Roasters

 

しっかりとした味わいの豆がミルクとよく合う。定番の Flat White は期待を絶対に裏切らない。

 

これからの季節に嬉しい Cold Drip も納得のいく味だ。

 

スイーツたちも忘れてはならない。ちゃんとレジの隣で熱い視線をくれているのだ。

 

このカフェで、君はいくつの太陽をみつけることができるだろう。

 

そして、その太陽がどこから昇り、どこに沈んでいくのか。そんなことを考えてみるのも悪くない。

雨の日に、ここに太陽を求めて訪れるのもいいだろう。窓辺に座り、窓をつたって流れ落ちる雨を見ながら。

 

君は何を思うだろうか。

 

ここでいいのか。これでいいのか。

雨の先は何なのか。虹は君を待っているのか。

 

どんなに強い雨だとしても、決して忘れちゃいけない。

 

 

 

止まない雨はないんだと。

 

彼女たちの笑顔もビタミンとなり私たちに注がれる。 Tahleah & Bo

 

窓のあるカフェに行こう。

 

とっておきのカフェインとビタミンを求めて。

 

 

Code Black Coffee

800 Collins Street ( Myer Building )

 

 

" If you have any answers we will be happy to provide full and detailed questions "

 

 

 

雰囲気のまったく違う2つのカフェを梯子するのもいいだろう。

Code Black Coffee Older Fleet

477 Collins Street

 

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追憶のあるカフェ。

第4杯目は、追憶のあるカフェ。

 

初めて来たはずなのに来たことがあるように思える場所。デジャブのように懐かしい思いに浸れる場所。そんな不思議な気持ちになる場所。

追憶のあるカフェ Switch Board まるで小さな街の寂びれた商店街に来たかのようだ。このカフェを紹介するのに言葉はいらない気がしてならない。何故なら、驚くほどに絵になるカフェだから。

Switch Board で撮る写真は、まるで押し入れから引っ張り出してきた思い出のアルバムにさえ思える。

黄みがかったレトロな電球と閉まったシャッターが見事にタイムスリップを演出している。

 

その先に見えるのはまるで小さなマッチ箱のようなカフェ。

 

名前のごとく本当に狭いバリスタエリア。無駄のない動きが効率よくできるようになっている。

 

おもちゃ箱のようなスペース。幼い頃に絵本で見た場所?夢のなかでここで遊んだような?あれ?誰かとよく来た?昔、男と待ち合わせした場所?そんな気持ちになる場所なのだ。

 

このドアはきっと、どこでもドアなのかもしれない。

このドアを開けたらそこは思い出の場所になるのだ。たとえ、この場所に来たことがなくても。

 

鮮やかな緑色の壁紙とポップな絵。レトロ感満載。駅の待合室のようだ。

 

ガラス越しに人々の行き来を見ながら飲むコーヒーは、まろやかで暖かい気持ちになる。

 

おもちゃ箱でコーヒーを飲む人たちも絵になるのだ。まるで絵本の主人公のように。

「おひとりさま」のとなりで語らう「おふたりさま」きっと、彼ら初めてのデートじゃないなと思いながら、2杯目のFlat White を注文した私。

 

豆は Supreme Blend South このブレンドはミルクと合わせると本当にいい味を出す。

日本人の口にも合うと思う。そして、このカフェのこだわりは決して挽きたての豆はすぐに使わず、必ず7日から10日経った豆を使用するという。

並べられた豆たちが出番を待っているのだ。このようなディスプレイは日本にはあまりないだろう。ざっくばらんに積まれた豆たち。日本だったらさっさと棚の中に隠されてしまうだろう。まるで脇役のように。

 

このカフェは本当によく流行っている。引っ切りなしに客は訪れるのだ。

寒い冬、ヒーターを囲んで Take Away コーヒーを待つのも悪くない。

 

ここは常連が多い。そして、店員はその客の注文を覚えているのだ。客の大半は 「See You Tomorrow! 」と言って去って行く。そんな会話を何度も聞いて、朝からほっこりできるのも気持ちがいいものだ。

 

カフェの溢れかえる街でカフェがどうやって生き残るのか。

 

美味いコーヒーにプラスできるもの。新品のテーブルや座り心地のいい椅子などいらない。この街では誰もそれを求めていないだろう。美味いコーヒーがそこにあれば、椅子は客が自分でみつけるのだ。

 

カフェが育つ街、そんな街に私はいる。

 

エスプレッソを飲みに来た彼の後ろで待つビジネスマン。

 

ヨーロッパの空港でフライトを待つ恋人たちのようにも思える。

 

坂に並んだ不安定なベンチにも誰も文句も言わない。

 

無造作に置かれた机と椅子たち。

 

「団体さま」のとなりで「おひとりさま」な紳士。

 

コーヒーを片手に追憶に浸る叔父さん。

 

手書きの日替わりメニューが愛おしい。これすらも絵になるのだ。

 

カップに書かれた FW 日本ではあまりない Flat White 適当に書かれた文字も心地よい。

 

Joe のコーヒーは美味しい。そして、すごくコーヒーを淹れるのが速い。

 

追憶のあるカフェには誇りを持つ男がいるのだ。

 

この箱の中で君は何を思うのか。

 

どこでもドアの行き先は君が決めればいい。

 

過去に行くのか未来に行くのか。今にとどまるのも悪くない。行き先を決めるのは誰でもない、君だよ。

このカフェの名前を決めるのは君。

 

 

そして、このドアを開けるのは君しかいないのだから。

 

追憶のあるカフェに今日も私は向かう。そこが私のはじまりだと思うから。

この街で今日も私は生きている。

 

 

Switch Board Cafe 

Swanston Street City Town Hall の真向かいのビルの入り口の奥にあります。

 

 

 

 

 

 

 

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個室のあるカフェ。

第3杯目は、個室のあるカフェ。

コーヒーを1杯飲むたびに席を移動してしまいたくなるようなカフェ。

シティ La Trobe Street の隅にある Flip Board はカフェが飽和しているシティの中にあり、数少ない「カフェ発展途上地域」にある。まさに That's Melbourne 的なカフェであろう。

人通りの少ないエリアにもかかわらず、早朝と昼下がりの店内はコーヒーを求める人たちで賑わう。日頃、私がカフェに行くと飲むコーヒーはだいたい2〜3杯。 席替えをするようなカフェはあまりないだろう。でも、このカフェは席替えをしたくなるのだ。

 

木目の店内とカラフルな小物たち。窓の外を見ながら飲むコーヒーは癒しの時間。

 

階段の隙間に見えるLa Marzoccoがたまらなく愛おしい。

 

2階にある窓側に座って、村上春樹の長編に没頭するのもいいだろう。

このカフェは長居をし「おかわり」をしてしまいたくなるのだ。スタッフもそんな空気を読んでる。過剰なサービスはしてこないという最大のサービスを与えてくれるのだ。

 

まさに、「カフェ好き、おひとりさま」の心を鷲掴みにするカフェ。

 

このカフェにリピーターが多いのもその理由なのかもしれない。1度行ったらまた行きたくなるカフェ。別宅のようなアパートカフェとでも言おうか。今日はどの部屋にしようかと迷ってみるのも悪くない。

 

まるで、いけないコトでもするかのように。

 

屋根裏部屋での秘密ミーティングもいいかもしれない。

 

お店のディスプレイもシンプルでわかりやすく、店内の所々の電球が暖かい。黄色の花が春を呼んできそうだ。

 

日替わりのスイーツもたまらない。レジ前の誘惑にあっさり負けてみるのもいいだろう。

 

ベンチに座り1階と2階で交わされる会話を想像してみるのもいいだろう。「おひとりさま」にはそんな楽しみ方もあるのだ。スペースがこれだけはっきりと個室のようにわかれているこのカフェは、よくビジネスミーティングの場所としても使われる。まさに「団体さま」向けのカフェでもあるのだ。

 

使っている豆はこれ。独自のブランドで美味い。White Coffeeとよく合い、まろやかで上品な味。

 

小ぶりのベンチに座り、ちょっと一息も癒される。

 

細長く壁にあるメニューもシンプルで絵になる。

 

恋人たちの会話には興味があっても立ち入らないのだ。それが「おひとりさま」のオキテだ。

 

 

このカフェにある椅子は電話帳をリサイクルしてできている。たくさん並んだ背表紙がものすごくいい味を出しているのだ。メルボルンではリサイクルに疎い店は決して生き残れないだろう。何故ならば、そういう店を好んで客はサポートするから。エコロジーな店には心が集う。そして、その心は人を裏切らないのだ。

 

このカフェは Design Studio Brolly Design と Bennetts Lane Jazz Club も併設しており、Coffee, Art, Music まさにメルボルンをひとつにまとめたようなカフェなのである。

 

Barista - Peter

彼の Flat white はお薦めです。おかわりしたくなる味

 

きっと、あなたはこのカフェにまた戻ってみたくなるだろう。もう一度、帰ってみたいと思うカフェ。

 

そして、このカフェに「ただいま」と言ってみるのもいいだろう。きっと Flip Board は「おかえりなさい」とあなたを迎えてくれるに違いない。

 

オレンジ色の電球たちは、優しい光を放ちながらあなたが迷子にならないように。今日も灯っているから。

 

 

Flip Board 

141 La Trobe Street Melbourne

 

 

 

 

Are we having another coffee? - Why not?

 

 

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日差しのあるカフェ。

第2杯目は、シティの中にありながら太陽の降り注ぐカフェ。

都会の謙遜を離れて、太陽の日差しを体中に浴びながら飲むコーヒーは格別だ。

よく人からどこのカフェがお勧めですか?と聞かれる私。その時のシチュエーションで答えも違う。

でも、子連れでベビーカーを連れて行ける美味しいカフェはどこだと聞かれたら。シティの中ではここしかないだろう。Federation Square の裏側にあるカフェ Pony Cafe こんなところにたくさんの緑に囲まれて、たくさんの日差しを浴びながら。そのカフェはあるのだ。

黄色の壁と木目の色合いが見ているだけで気持ちいい。

La Marzoccoの赤とチューリップの赤が黄色の壁とよく似合う。

 

子供連れで行かない私のような「おひとりさま」にとっても、このカフェはまさに秘密のオアシスなのだ。天気のいい日には本を片手に。日差しを浴びているとなんとなく、布団を干すときのように。自分も日差しに干されている気持ちになるのだ。近くで遊ぶ子供たちを見ながら飲むコーヒーも悪くない。

郊外にいるみたいに緑がたくさんある。

お店のあらゆる所に映る影がたまらなく絵になるのだ。

 

使用している豆は偶然にも前回と同じCoffee Supreme だ。天気のいい日にここで食べるのもいいだろう。メニューは至ってシンプルでヘルシーなものが多い。このお店のコンセプトもメニューを見ると一目瞭然だ。

 

平日の昼間は静かに自分の時間が持てるのもこのカフェの魅力。本当にこのカフェは時間を忘れさせてくれるのだ。私たちは忙しい日常生活の中、毎日時間を気にしながら生きている。鳴り響く携帯の音とインターネットという迷路のような世界で大切なことを忘れている。いや、忘れようとしているのだ。

最近、いつ太陽を浴びたのだろう。いつ緑を見て、いつ緑の匂いを嗅いだだろう。日向と日陰の境目もわからなくなってきている時代に私たちはいる。

Ponyに揺られるのも悪くない。

子供用の椅子に座るのも悪くない。

 

Pony Cafe というだけあってすべての家具が木でできているのもこのカフェの落ち着くところ。

ちょっとしたところが更に気持ちをほっこりさせてくれるのだ。まさに、かゆい所に手が届くカフェなのだ。

 

日向と日陰の境目にいる自分と向き合う。ここから先が日向で、その向こうが日陰。どちらに向いて座るのも良し。真ん中に座ってみるのも良し。降り注ぐ太陽の日差しが何を意味するのか。どこへ自分を導いているのかを考えてみるのも悪くない。芝生で遊ぶ子供たちを見ながら、のんびりとした時間を過ごすのも悪くない。そんな時間も自分へのご褒美なのだ。

 

だって、そこにはPonyがいるから。

 

このカフェは私にとってオアシスなのだ。疲れた時、元気がない時に来たい場所。自分の答えが見つかる場所なのだ。そして、私が唯一といっていいほど携帯をオフにするたったひとつのカフェなのだ。

モバイルフリーになれるカフェ。このカフェに電波はいらない。

 

この日差しがしっかりと私に電波をくれる。太陽の日差しと1杯のコーヒーが、私をしっかりとフルに充電してくれるから。

 

私はPonyに会いにくる。

眩しいくらいの日差しとたくさんの緑を求めて。

だって、そこにはPonyがいるから。

住所がないのでこの写真と地図を目印に。

Pony Cafe

Birrarung Marr Park - Along the Yarra River

 

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椅子のないカフェ。

本当に美味しいコーヒーを飲むのに椅子はいらない。

 

座らない。その分、コーヒーに集中できる。ただ、コーヒーと向き合う時間。まさに至福の時なのである。椅子のないカフェ。私にとって、そこは「おひとりさま専用」カフェである。

自分と向き合える場所。すなわち、部外者立ち入り禁止なのである。

Fitzroy にある 4ヶ月限定(予定)Pop-up Cafe Gertrude Stein's まさに「おひとりさま絶品カフェ」である。

店内の小さなカウンターテーブルと大きな地図。大きな窓から注ぐ日差しも心地よい。

椅子はなくとも人々は集まる。

毎週、月曜日の夜にはワークショップも開催される。コーヒー通にとっては、たまらない。

「酒は飲んでも、飲まれるな。」と言いますが。「コーヒーは飲んだら、飲まれてみろ。」字余りですが、その通り。

禁酒はできでも禁珈琲なんぞ、するものか。コーヒーのない人生とは、なんぞや。一生考えても、答えは出てこない。

I've had black, I've had white, & Black coffee is better.

 

すっきりした店内にはいろいろな宝が隠れている。カフェにとっていちばん大切な物。その日によって豆は違う。

豆はCoffee Supreme メルボルンのコーヒー文化を広げた老舗とも言えるだろう。メルボルンのカフェを数えたら切りがない。毎日、どこのカフェに行くのか悩みは尽きない。そして、バリスタの腕も実に高いのと同時に。客のレベルもかなりと言っていいほど高いのである。味のわかる客に嘘はつけない。多くの人は、コーヒー豆を買って自宅で挽いて飲む。私もそのうちの一人である。朝起きてすぐの一杯と、寝る前の一杯。少し変わっているかもしれないが、寝る直前に飲むフィルターコーヒーが大好物なのである。寝る前のコーヒーは自分へのご褒美。フィルターからコーヒーが落ちていくのを見ていると、今日も生きたぞ。と思えるそんな時間が大切。そう、家でも「おひとりさま」な時間があり。すなわち、部外者立ち入り禁止なのである。

引き出しの中に隠れた宝たち。コーヒー通にはたまらない瞬間である。

Coffee Specialist,  Aida 

 

椅子のないカフェには、椅子よりも大切なものがあるのだ。

 

それが何なのか、それは人それぞれであって毎回違っているのかもしれない。「おひとりさま」でも「おふたりさま」でも構わない。そこに、コーヒーがあるのなら人々はやってくる。私は、コーヒーには魔法があると信じている。一杯のコーヒーがその人の一日を変えるのだ。良いようにも悪いようにも。コーヒーを飲む理由は人それぞれである。カフェインの補給であったり、ホッと一息であったり、会話の合間であったりと。

でも、共通して言えることはただひとつ。

 

そう、コーヒーが好きなのだ。コーヒーを愛しているからなのだ。No Coffee, No Life.

 

 

椅子のないカフェにあなたは何を見つけるのだろう。

 

 

Gertrude Stein's

152 Gertrude Street Fitzroy

 

 

今週からはじまりました C for Coffee. コーヒーとメルボルンをこよなく愛するメルボルン在住の AYA & Co. がメルボルンで本当に美味しいカフェだけを私の独り言も交えながら毎週紹介していきたいと思います。コーヒーを片手にでも読んで頂けたら幸いかと思います。

 

そして、このコラム C for Coffee. コーヒーを愛するすべての人とすべてのバリスタに捧げます。

 

 

Rose is a Rose is a Rose is a Rose. (Gertrude Stein 1874 - 1946)

 

 

 

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