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椅子のないカフェ。

本当に美味しいコーヒーを飲むのに椅子はいらない。

 

座らない。その分、コーヒーに集中できる。ただ、コーヒーと向き合う時間。まさに至福の時なのである。椅子のないカフェ。私にとって、そこは「おひとりさま専用」カフェである。

自分と向き合える場所。すなわち、部外者立ち入り禁止なのである。

Fitzroy にある 4ヶ月限定(予定)Pop-up Cafe Gertrude Stein's まさに「おひとりさま絶品カフェ」である。

店内の小さなカウンターテーブルと大きな地図。大きな窓から注ぐ日差しも心地よい。

椅子はなくとも人々は集まる。

毎週、月曜日の夜にはワークショップも開催される。コーヒー通にとっては、たまらない。

「酒は飲んでも、飲まれるな。」と言いますが。「コーヒーは飲んだら、飲まれてみろ。」字余りですが、その通り。

禁酒はできでも禁珈琲なんぞ、するものか。コーヒーのない人生とは、なんぞや。一生考えても、答えは出てこない。

I've had black, I've had white, & Black coffee is better.

 

すっきりした店内にはいろいろな宝が隠れている。カフェにとっていちばん大切な物。その日によって豆は違う。

豆はCoffee Supreme メルボルンのコーヒー文化を広げた老舗とも言えるだろう。メルボルンのカフェを数えたら切りがない。毎日、どこのカフェに行くのか悩みは尽きない。そして、バリスタの腕も実に高いのと同時に。客のレベルもかなりと言っていいほど高いのである。味のわかる客に嘘はつけない。多くの人は、コーヒー豆を買って自宅で挽いて飲む。私もそのうちの一人である。朝起きてすぐの一杯と、寝る前の一杯。少し変わっているかもしれないが、寝る直前に飲むフィルターコーヒーが大好物なのである。寝る前のコーヒーは自分へのご褒美。フィルターからコーヒーが落ちていくのを見ていると、今日も生きたぞ。と思えるそんな時間が大切。そう、家でも「おひとりさま」な時間があり。すなわち、部外者立ち入り禁止なのである。

引き出しの中に隠れた宝たち。コーヒー通にはたまらない瞬間である。

Coffee Specialist,  Aida 

 

椅子のないカフェには、椅子よりも大切なものがあるのだ。

 

それが何なのか、それは人それぞれであって毎回違っているのかもしれない。「おひとりさま」でも「おふたりさま」でも構わない。そこに、コーヒーがあるのなら人々はやってくる。私は、コーヒーには魔法があると信じている。一杯のコーヒーがその人の一日を変えるのだ。良いようにも悪いようにも。コーヒーを飲む理由は人それぞれである。カフェインの補給であったり、ホッと一息であったり、会話の合間であったりと。

でも、共通して言えることはただひとつ。

 

そう、コーヒーが好きなのだ。コーヒーを愛しているからなのだ。No Coffee, No Life.

 

 

椅子のないカフェにあなたは何を見つけるのだろう。

 

 

Gertrude Stein's

152 Gertrude Street Fitzroy

 

 

今週からはじまりました C for Coffee. コーヒーとメルボルンをこよなく愛するメルボルン在住の AYA & Co. がメルボルンで本当に美味しいカフェだけを私の独り言も交えながら毎週紹介していきたいと思います。コーヒーを片手にでも読んで頂けたら幸いかと思います。

 

そして、このコラム C for Coffee. コーヒーを愛するすべての人とすべてのバリスタに捧げます。

 

 

Rose is a Rose is a Rose is a Rose. (Gertrude Stein 1874 - 1946)

 

 

 

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