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英語子育て、成功のための50カ条 その5

 「子どものアイデンテティを守れ」


英語子育てをしていく上で気をつけなければならないのが、子どものアイデンテティを確立させてあげることです。

オーストラリアに住んでいる時に日本語も英語もどちらもネイティブの80%くらい話せる友達がいました。そういう人達は親がオーストラリアに移住してきて、自分はオーストラリア生まれというケースが多かったです。日本語でも英語でも問題なく会話はできるのですが、なんかちょっと変なのです。友達の一人は自分の日本語が少しおかしいということに高校生になって日本から来た留学生たちと遊ぶようになり気がつきました。それでも英語が100%ネイティブレベルならいいのですが、こちらも微妙にズレがあります。オーストラリア人の友達とあまり出かけずに、オーストラリア在住の日本人と主に遊んできたので、オーストラリア人にとって当たり前の感覚を持っていないのです。

そして友達は「俺は日本人でもなければオーストラリア人でもないと思う」と寂しそうに言いました。


わが家の場合は、日本に住んでいて僕も妻も日本人ですので、日本が基盤になります。よって日本人としてのアイデンテティを確立してあげなければいけません。まずは言葉です。日本語を100%ネイティブとして習得してもらうのが第一で、その上で英語をできるだけネイティブレベルに近づけたいと考えています。次に文化です。1月に七草粥を食べるとか、豆まきとか、ひな祭りなど日本的な風習はできるだけ一緒に体験するようにしています。今後は日本の歴史についてもしっかりと教えるつもりです。言語・文化・歴史の3つを理解すれば日本人としての誇りが持てるようになると思っています。

外国に住んでいる方は、今後お子さんにどのような人生を送っていってもらいたいのか、自分たちの生活はどうなるのか、この国にずっといるのか、帰国するのかをよく考えて、基盤を日本にするのか今住んでいる国にするのかを考えてください。そして基盤となる国の言語・文化・歴史を教えてあげてください。

普段物事が上手くいっている間にはそんなに気になりませんが、困難にぶつかった時には「自分は○○人である」というアイデンテティが心のより所になると思います。



※読者の方からの質問や応援メッセージ大歓迎です。コメントお待ちしております。

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プロフィール

高橋正彦:1977年、静岡県浜松市生まれ。中学卒業後、単身メルボルンに渡りブライトングラマースクールに入学。同校では、3年がかりで学校側に打診をしサッカー部を創立、初代キャプテンを務める。1998年中古CDショップ「音吉プレミアム」を立ち上げ、世界中の人達との交流を始める。2007年9月、単行本『イタリア人は日本のアイドルが好きっ』を出版。2009年5月には世界中のオタクと交流するOTAKU SPECIALISTとして、NHKから英語でインタビューを受け、その映像が世界80カ国で放送された。

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