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メルボルン・リサイタル・センター

期待度大!オープンしたてのリサイタル・センター。

2009年2月8日掲載

Melbourne Recital Centre

  

 2009年2月7日にサウスバンク(Southbank)の芸術指定地区にオープンしたメルボルン・リサイタル・センター(Melbourne Recital Centre)は、2002年ヴィクトリア政府によりプロジェクトが発表され、国内外からの公募により、Ashton Raggatt McDougallによる建築デザインを採用して建設されました。

  

 外側の85枚の泡の形をした大きなガラス窓からは自然光が内部に差し込み、館内に明るさをもたらしています。壁面のデザインにも泡模様が刻まれており、外側を一見しただけではコンサートホールとは思えないような、完全な近未来的なデザインをしています。

  

 室内音楽を中心にこれからたくさんのアーティストによるパフォーマンスが既に決まっています。3シーズンに分かれて構成されるプログラム〝Opus”。1シーズン目のOpus’09 No1には国内外問わず、また音楽ジャンルを問わない内容のプログラムがびっしり。

  

 2月7日と15日にはオープニング・イベントとして無料で一般開放されます。2つあるホールでは、ミニコンサートが30分ごとに行われ、クラシック、フラメンコ・ギター&ダンサー、インディアン・ドラム&リュートなどを楽しむことができます。Foyerでは〝Kotek”によるバリ伝統楽器Gamelan Rindik(竹でできた木琴のような楽器)によるエキゾチックな演奏、片や〝The Grass Percussion Project”による現代的なパフォーマンスも楽しめます。

  

 ホールの一つであるElizabeth Murdoch Hallの中はヨーロッパのクラシックなショーボックス・スタイルでデザインされています。もちろんオーケストラ・ピットも完備。自然の木の茶色が落ち着きを与えてくれ、薄い抹茶色のシートも目に優しい色です。ホールには1000人の観客の収容が可能で、天井から壁面に至るまでに施された木の年輪の模様が、まるでうず潮のような波を思い起こさせ、迫りくる印象があります。ホールの照明のデザインも珍しい形をしています。また名前の由来であるElizabeth Murdochさんはヴィクトリア州で最も素晴らしい慈善家の一人で、2月8日に100歳を迎えられました。

  

 150人収容のSalonは、小さなコンサートやレコーディングなどの使用を目的に作られています。今にも崩れ落ちそうに積み上げられた壁には、文字やメルボルン生まれの作曲者Percy Graingerによる『Free Music No.2』の一部が彫りこまれています。照明器具も舞台装置と引けを取らないくらいに設置されています。

  

 2月8日から開催される14-concert week-long mini-festivalは、リサイタルセンターのオープンを記念して催されます(要チケット)。Herald Sunでも特集記事が組まれるほどに注目されているMelbourne Recital Centre。新たなメルボルンのランドマーク的存在として成長し、さまざまなイベントが催されることが期待できます。

  

◇Free Open Dayの様子


◇Free Open Day
開催日:2009年2月7日、15日
時間:AM10:00-PM2:00
※プログラムの詳細は下記URL参照

Melbourne Recital Centre
URL: http://www.melbournerecital.com.au/
住所:Corner of Southbank Boulevard & Sturt street, Southbank, VIC 3006
TEL: (03) 9699 2228
Box office: (03) 9699 3333

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