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浮世絵-Golden Age of Color Prints

Sheppartonで3月7日(木)から開催!

2013年3月4日掲載

English - Japanese


The Chōfu Jewel River (Chōfu no Tamagawa)
Utagawa Toyokuni I (Japanese, 1769–1825)
Publisher: Izumiya Ichibei (Kansendō) (Japanese)
Japanese, Edo period, about 1795–1801 (late Kansei era)
Woodblock print (nishiki e); ink and color on paper
Vertical ōban, right sheet of triptych; 36.1 x 25.0 cm (14 3/16 x 9 13/16 in.)
William Sturgis Bigelow Collection 11.24991
Image courtesy © Museum Fine Arts, Boston

3月7日(木)よりShepparton Art Museum (SAM)にて、他ではみられない日本画の展示会が開催される。

日本史上最も有名な3人の絵師―鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽と当代の他の作品とともに世界的に名の知れた木版画(浮世絵)のオーストラリアにおける唯一の展示会となる。それでもまだそそられないようであれば、浮き世の時代をモチーフとした夕食会、母の日、日本をテーマにしたお茶会、木版画ワークショップやさまざまな芸術家や専門家によるトークショーといった展示会と同時に行われるイベントを耳にすればGoulburn Valleyまで足を運んでいただけるだろう。

「日本芸術の大規模な展示会はオーストラリアの美術館ではめったに開催されない」とGreater Shepparton市長のJenny Houlihanさんはこの町にとってこの展示会の重大さを語る。



Shepparton Art Museum's director, Kirsten Paisley

この展示会で飾られる作品は、世界有数の日本画コレクションの規模を誇るボストン美術館からの所蔵品である。SAM館長であるKirsten PaisleyさんがSheppartonの日本の姉妹都市を訪れたことがきっかけで、この美術館と町との提携が実現した。「これは必見です。この作品たちによって、日本が開国する直前の時期であるひとつの文化の重要な変化を垣間見ることが出来ます」と彼女は言う。Kirstenさんが誇りに思うことはもっともだ。今まで日本とアメリカでしか見ることの出来なかった100もの作品の大きなコレクションを今ではオーストラリアでも見ることが出来るからだ。

 


A Spring Outing
Kitagawa Utamaro I (Japanese, (?)- 1806)
Publisher: Tsutaya Jūzaburō (Kōshodō) (Japanese)
Japanese, Edo period, about 1787–88 (Tenmei 7–8)
Woodblock print (nishiki e); ink and color on paper
Vertical ōban; 37.5 x 26 cm (14 3/4 x 10 1/4 in.)
William Sturgis Bigelow Collection 11.14402
Image courtesy © Museum Fine Arts, Boston

浮き世―浮かれた世界

「浮き世」という言葉は、もともと仏教の用語で人間の物を所持することに幸福感を感じる性質を表す言葉であった。そして後に、ファッション、スポーツ、演劇、官能的な快楽や野外での楽しみなどを含む享楽的な都会のサブカルチャーを表す言葉となった。

18世紀の江戸時代と21世紀の現代社会との共通点を見つけるのはたやすいことだ。商人階級が成功を収めた江戸時代には争いごとはなく、人々は人生を楽しんだ。お金を持った消費者たちは娯楽、芸術や美を求めた。現代人の映画俳優、スポーツやファッションに対し没頭する傾向は18世紀の歌舞伎俳優、相撲、芸者や遊女などの官能的快楽に魅せられた人々と類似する。

 

木版印刷—商業的発明の功績

仏教のお守りや、好きな歌舞伎俳優の木版画を飾る家庭もある。ヴィクトリア国立美術館で日本芸術の専門職員であるWayne Crothersさんは「昔は、現代でいうと一度の外食分の値段で木版画一枚が買えた」という。これは当時の木版印刷の作業によって、野心的な製造者が急成長した自由な中流階級の文化的な欲を満たすことを可能にしたことを表している。製造者や印刷者が主流の欲を満たすために洗練した技術、その商業的発明がWayneさんが話す「史上最も人気があり、視覚的刺激と細密な技術を持ち合わせ、経済的である芸術品」を示している。


日本の絵師の人生

この展示会で特集される3人の絵師は、浮世絵で最も有名な3人だ。彼らは生涯を修行に捧げ、急進的な芸術の先駆者の典型像であるように、浮世絵を通して独創的な表現に没頭した。例えば、喜多川歌麿(1753年−1806年)は芸者や遊女のいる快楽の場の近くに住んだ。彼の作品は画中の人物の人格を表現している。有名な「難波屋おきた」に描かれている女性は喜多川歌麿のよく知っている女性であろう。歌麿は日本芸術史上最も女性の美、美人画を巧みにそして上品に表現すると評判を得ている。これは画中の女性と歌麿が親密な関係にあったことの結果である。

 

この展示会に特集される日本芸術は現代を反映している。この貴重な展示会を逃さないよう、是非Sheppartonまで足を運んでみてもらいたい。The Golden Age of Colour Prints は3月7日(木)から6月2日(日)まで開催される。

Shepparton Art Museum (SAM)
70 Welsford St Shepparton 3630
mail: Locked Bag 1000, Shepparton, VIC, Australia 3630
phone: +61 (03) 5832 9861 f +61 (03) 5831 8480
http://www.sheppartonartmuseum.com.au

Open 7 days, 10.00am to 4.00pm
Public holidays 1.00pm to 4.00pm
SAM is open every day except Christmas day, New Years day and Good Friday.

料金
大人:$12
コンセッション:$8
ファミリー(大人2人, 子ども2人):$28
※オンラインでチケット購入が可能です。
http://www.sheppartonartmuseum.com.au/goldenage.asp

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記事:Peter Dewar
翻訳:Madoka Mori

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