日本語弁論大会ビクトリア州最終選考会2019
日本語学習の成果を披露
2019年9月26日掲載
第50回を迎える日本語弁論大会ビクトリア州最終選考会2019が、9月8日(日)メルボルン大学の「Sidney Myer Asia Centre」にて開催されました。
総勢34名の参加者が、
- High School Senior Division
- Open Beginner Division
- Background Speaker Division
- Open Division
の4部門に分かれて、日ごろの日本語学習の成果を披露しました。
松永一義在メルボルン総領事は、午前の部・午後の部でもオープニングの挨拶をされました。
令和元年の今年、即位された新天皇の初めての海外への旅行がメルボルンへのホームスティであること、新天皇と弁論大会との関わりに、参加者から驚きの声があがっていました。
次世代を担う学生達との交流に余念の無い総領事は、開始から懇親会まで長丁場にわたり、本イベントに参加されました。
参加者・スタッフ・ボランティア・日本からの応援団などから一緒の写真撮影をお願いされ、気軽に応えられました。
写真撮影を趣味とされる総領事の提案で、集合写真は3S (Serious, Smile, Silly)の3種を撮影し、楽しい雰囲気になりました。
50周年となった本年ですが、高校生参加者が8名と、非常に少なかったのは、今年初めて8月下旬に行われた日本語による模擬国連に80数名の高校生が参加したためと見られます。
実行委員は、「全体として日本語関係の参加者が増えるのであれば」と、ポジティブに捉えていました。
参加者たちは、それぞれの選んだ主題を感情豊かに語りました。
日本国籍の選択の問題、初めての日本訪問、日本文化との出会いなど日本と関わりのある事柄や、自分の身の回りの事柄、社会問題、環境問題など多岐に渡りました。
多くの日本語を学んでいる学生が、出場者としてばかりでなく、ボランティアとして大会の進行を支えていました。
今年もまた、室蘭工業大学から提携校RMIT Universityへの留学生達が応援に駆けつけていました。
室蘭工業大学は、弁論大会のことを知って以降、弁論大会の開催日を確認してから、RMITでの短期研修の日取りを決めています。
ここの学生たちは、メルボルンの英語学校に通っている日本人学生と同様に「励みになる。私達も頑張る」と言います。
今年は過去最高の17名の留学生と2名の付き添いが来場していました。
建築を専攻する女子学生は、「長期に渡って使用される建物づくり」を目標にしているとのことで、メルボルンの街は理想とする都市の参考になります、と語ってくれました。
大学・学校の日本語教員、日本関連コミュニティの代表などからなる審査員による厳正な審査の結果、各部門の受賞者が決定しました。
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高校生部門とオープン部門の優勝者は、各州・準州からの選抜者と並んで全豪大会に臨みます。
本年の全豪大会は、10月12日(土) シドニーで行われます。
詳細は日本語弁論大会公式ウェブサイト http://speechcontest.jpf-sydney.net/ を参照ください。
全豪大会に参加するみなさんの健闘を期待しています。
午前の部
High School Senior Division
- 1st Prize
- Miss Catherine Liu The Mac.Robertsons Girls’ High School
- 丁寧戦争 / Manner War
- 2nd Prize
- Miss Jasmine Tsoi The Mac.Robertsons Girls’ High School
- 日本人らしさ / Japanese-ness
- 3rd Prize
- Miss Kerry ZhengPresbyterian Ladies' College
- 外国語を勉強して思う / Studying Foreign Languages
- Monash University Prize
- Miss Tyra GarciaSt. Aloysius College North Melbourne
- リーダーになるために / To become a leader
- RMIT University Prize
- Mr Anirudhh KaushalNossal High School
- 日本は寝ないの? / Japanese people don’t sleep?
- Swinburne University Prize
- Mr Shane TwomeyViewbank College
- 現在の外国語のカリキュラムはあまり効果的じゃないです / The current language curriculum is not very effective
- The University of Melbourne Prize
- Mr Luke CooperSacred Heart College Kyneton
- 高齢化人口に対処する方法 / How to Deal with an Ageing Population
- La Trobe University Prize
- Mr Rhys WilliamsSalesian College
- アニメは文化に影響を与えました / Anime's effect on culture
午後の部
Background Speaker Division
- 1st Prize
- Miss Kurea AdrianThe Mac.Robertsons Girls’ High School
- 空あり / Emptiness
Open Beginner Division
- 1st Prize
- Mr Tian HeMonash University
- 現代人が武士に対して持つ固定概念とは? / What stereotypes do modern people have against the samurai class?
- 2nd Prize
- Ms Bihong(Angelina) XieMonash University
- 私の大好きな大阪 / Osaka Lover
Open Division
- 1st Prize
- Miss Shantelle SmithLa Trobe University
- ハーフとはどういう意味ですか? / What Does It Mean to be "Half"?
- Melbourne-Osaka Sister City Award
- Mr Ryan ShawMonash University
- 日本語を学んで自分の家族史を考える / Rethinking my family history - the influence of studying Japanese
- 2nd Prize
- Miss Zahra WhitemannMonash University
- アイヌの民族の宗教と物を無駄にしない生き方 / The Ainu Religion and Conservationism
- 3rd Prize
- Mr Rory ElliottSwinburne University of Technology
- スターウォーズの文化的な影響について / The cultural impact of Star Wars
- Keiko Hongo Family Fund Commendation Prize
- Mr Elliott NeagleThe University of Melbourne
- 僕が必要だった人になりたいです / I want to become the person I needed
- Miss Jiaying ShiMonash University
- 夢の介護ロボット / An ideal nursing-care assistant robot
- Miss Cynthia LeungMonash University
- 言語により変わる視野 / Changing perceptions through language
- The Best Research Prize
- Miss Wenqi ZhaoMonash University
- 日本の憲法改正と自衛隊 / Japan's constitutional amendment and SDF
- The Best Story Prize
- Miss Chloe PratoLa Trobe University
- 精神疾患と海外旅行 / Travelling Abroad with a Mental Illness
- 3zzz Prize
- Miss Jiaying ShiMonash University
- 夢の介護ロボット / An ideal nursing-care assistant robot
- The Japanese Society of Melbourne Audience Prize
- Miss Georgie KirchmannMonash University
- 子供の夢 / Children's Dreams
文・写真:矢部勝義
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