■The South Melbourne Street Fair■
夏の午後にぴったりの、ゆる~いフェスティバル。
2012年2月22日掲載
シティからYarra River を越えてすぐ、アーバンエリアの貴重な台所であるサウス・メルボルンマーケット。
そのランドマークを中心に、記念すべき第一回目となる「THE SOUTH MELBOURNE STREET FAIR」が、2月19日に開催された。
メイン会場となるのはClarendon & Cecil St の一帯だ。
普段は食材を求めて訪れる人々も、今日ばかりは買い物の手を休め、軒並ぶストールに吸い寄せられていく。
飲食系の出店数は20以上あり、しかも各店手抜き感が全くなし。どこのフードも美味しそう!
スペイン料理のストール前は、大鍋で調理されているパエリアの香りに誘われ黒山の人だかりが。
歩道者天国として封鎖され、穏やかで心浮き立つ空間となったCoventry St 。
メルボルン下町の縁日。それを想定して赴いたので、正直ストリートのおしゃれな佇まいに驚かされた。
スタイリッシュなインテリア系ショップが立ち並び、合間にはこれもデザインに気合の入ったカフェやレストランが隣接しているのだ。
ギャラリーやブティックも。改めてゆっくりと散策に訪れたくなる。
Prahran マーケットで食材の吟味 → Chapel ストリートでウィンドウショッピング。
休日プランのこの最強コンボに比肩する、とまでは言わないまでも、
South Melbourne マーケットで夕飯のお買い物 → Coventry ストリートで気になるインテリアグッズをチェック。
この流れも、かなりいいかも?
営業時間後のショップのウィンドウを覗き込む人の姿もちらほら。
サウスメルボルン一帯の “隠れた名店” にスポットライトを当て、地域活性を視野に入れたと思われる本イベント。その目論見は大当たりと言えるだろう。
通行者には風船や、のりでつけるタイプの口ひげなどが運営スタッフからにこやかに配られていた。
家族で来場される方々にも、もちろん配慮がなされている。
会場には「キッズ・ゾーン」をはじめ、カップケーキ・デコレーションやタペストリーのワークショップなど親子で楽しめるプログラムが多数用意された。子供たちの笑顔が眩しい。
メルボルンのフェスティバルは地域に根ざすものが多いが、このイベントもそのルーツを辿るのだろう。
来年もきっと、夏の午後をゆったりと楽しめるお祭りとして、サウスメルボルンの街にやさしい週末を届けてくれるに違いない。
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