Heirloom で 櫻正宗 酒 Night
日本酒と料理を楽しんだ夕べ
8月5日、日本食レストラン Heirloom にて、神戸 灘の酒造会社「櫻正宗」との日本酒・料理のジョイントイベントが開催されました。
日本では現在、100社以上の酒造会社が正宗という名前を使用していますが、櫻正宗がその名を最初に使用した会社です。
1625年(寛永二年)から酒造りを始め、現在では400年余りの歴史があります。
酒造りに適した水“宮水”の発見蔵、協会一号酵母発祥の蔵、高精白米仕込を始めた蔵、全国にある「正宗」の元祖など、日本酒の歴史のキーポイントで必ずといって良いほど登場する老舗蔵です。
Heiroom 提供の料理は、
- オントレー
- 大根と豚バラのおでん
- ブルシェタ
- 牛肉のたたき
- ホタテ
- カキの柚子ゼリーあえ
- 寿司
- ダイナマイトロール
- カリフォルニアロール
- 肉巻きおにぎり
- ラムの味噌煮
- 和牛のペンネ 味噌味
カキ独特の生臭さを柚子ゼリーで解消する。米から造られた日本酒と相性の良いおにぎりの、のりの代わりに肉で巻いて、味噌でトッピングする。味噌の甘味でラムの生臭さを消して、お酒に合うようにする etc. と、和食をベースにしながらも、こちらの人にも受け入れやすい工夫をこらした品々。
料理に合わせる 櫻正宗は5種類。
このうち、“大吟醸 櫻華一輪” “純米 生もと造り 焼稀 協会一号酵母”の2つはオーストラリア初上陸とのことです。
灘より来豪された蔵元の鳳山香織氏が一つ一つお酒の説明を行いました。
料理とともに堪能した櫻正宗の印象は?
- 純米 焼稀 生一本
すっきりとして飲みやすい。 - 純米 生もと造り 焼稀 協会一号酵母
うまみがあり、のどごしがしっとりしていてグラスが進みました。 - 大吟醸 櫻華一輪
フルーツ割りなどが、女性に人気が出そう。 35%精米されているとのことでワインに近い、飲みやすいお酒でした。 - 特別純米 宮水の華
口当たりはさっぱりしていて、肉の重みを消して肉料理に合うと感じました。 - 吟醸原酒 正宗
大多数のお酒は搾った後に水を加えますが、このお酒の原酒とは水を混ぜない製法を指します。米の芳醇な味がはっきりと出たお酒でした。
左より、「純米 焼稀 生一本」「純米 生もと造り 焼稀 協会一号酵母」「大吟醸 櫻華一輪」「特別純米 宮水の華」「吟醸原酒 正宗」
本日のイベントを体験して、お酒とは料理をより美味しくする、より引き立たせるものであることを改めて確認しました。
イベントの仕掛け人、Nippon Food Distributorsの田口哲也氏も、お酒だけのイベントではなく、お酒と料理とのコラボレーションをアピールすることが狙いとのことでした。
料理とのマッチングを体験してもらう以上、お酒に見合った料理を提供したいので、どうしても有料イベント、人数限定となってしまうが、一般の方が参加できる今回のようなイベントを今後もレストランの協力を頂きながら開催していきたいとのことでした。
今回の櫻正宗とHeiroom のジョイントで、その狙いは充分に達成されたようです。
ウェブサイト,連絡先:
・櫻正宗: http://www.sakuramasamune.co.jp/
・heirloom: http://www.heirloom.com.au/ TEL:03-9639-1296
・Nippon Food Distributors:http://www.nipponfood.com.au/ TEL:03-9555-1012
文・写真:矢部勝義
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