飛騨牛といちごの普及に岐阜県と現地シェフでオンライン・ミーティング
高品質が決め手! 人気急上昇の飛騨牛といちご
2022年3月3日 公開
2月16日、飛騨牛と岐阜県産いちご(品種名: 美濃娘・華かがり)の普及をはかるため、岐阜県・在メルボルン日本国総領事館・現地シェフの3拠点オンライン会議が開かれました。
シェフの参加者は、岐阜いちごフェアを開催していた Luna's Food & Wine Bar のオーナー Mark Normoyle 氏と、昨年度農林水産省から「日本食普及の親善大使」に任命された荒金育英氏。
荒金シェフは、岐阜県と提携する大手食肉業者Global Meats Pty. Ltd. が、販売促進のために開発している「Hida Beef Kit」のアドバイザーも務めています。
焼肉セットの講習と商品開発の日、約40名の職人さん達が、荒金シェフの技を学び、夢中になりました。
メルボルンのランドマークの老舗遊園地 Luna Park の真向かいに位置する Luna's Food & Wine Bar が本会議のシェフ達の拠点となりました。
古田肇 岐阜県知事は、コロナ禍で人の交流や物品流通が困難になる中、飛騨牛や岐阜産いちごの輸出に尽力してきたことを述べられました。
さらに、牧畜大国のオーストラリアへの飛騨牛の進出時に直接オーストラリアを訪れたように、コロナ後直ちに出向いてのプロモーションを行いたいとの意向をお話しされました。
(参考記事: 岐阜県特産の飛騨牛プロモーション
飛騨牛イベント Prahran Market にて開催
12月7日(火)、飛騨牛の魅力を伝えるイベントがSt. Kildaのレストランにて開催)
島田順二 在メルボルン日本国総領事は、
・昨日、岐阜いちごフェア開催の店舗に行きました。
・総領事館主催の天皇誕生日祝賀レセプション(2月17日)で、岐阜県のブースを設けて飛騨牛やいちご等をPRします。
・領事館オフィスに、鵜飼いの絵画を展示しております。
・岐阜いちごを Strawberry ではなく、Ichigo という名称での販路拡大を提案します。
と話され、
「知事のお越しをお待ちしています。」と返しました。
在メルボルン日本国総領事館提供
本会議に先立って、岐阜いちごフェアがキャンベラ 1店舗、メルボルン3店舗で開催されていました。
オーストラリアは、農業大国・いちご大国でもあり、日本からのいちご輸入は制限されていました。
日本いちごの先陣を切って、オーストラリアへの輸出にチャレンジし、約2年前日本で初めて認可を取ったのが岐阜県です。
メルボルンの3店舗とは、Luna's Food & Wine Bar, Crux & Co., Wagyu Ya です。
岐阜いちごフェアのポスター
いちごフェアを行った Mark Normoyle シェフからは、美濃娘や華かがりはとにかく高品質であり、"Very Happy"だとの評価をいただきました。
シェフとして、
・品質の良さ
・価格
のバランスを心がけているが、この2点をクリアしているとのことです。
荒金育英シェフは、飛騨牛の良さは、口の中でとろけるような柔らかさであり、生肉が最上だと評価しました。
ステーキはある程度の噛み応えがある方が好ましい。
すでに Hida Beef は高品質という評価を得ているが、より一層の浸透のため新しい食べ方も提案していきたい、と語りました。
また、飛騨牛のブランド名浸透のためにロゴを作成し、食肉業者に提供していくアイディアを披露しました。
有意義な意見交換会議は、約一時間におよびました。
飛騨牛、いちごともに、とにかく高品質で評判が良いこと。
岐阜県がコロナやオーストラリアの検疫という問題にも臆せず、真摯に取り組んでいることを感じました。
コロナの後、飛騨牛・岐阜いちごがさらに大きく飛躍していくことが、期待されます。
文:矢部勝義
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