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コマのように舞う踊りセマとは?

イスラム神秘宗教儀式だった。

日本‐トルコ友好年を記念するフェスティバルがフェデレーションスクエアBMWエッジで行われた。

トルコの秘宝、伝統芸能 旋回の踊りセマ



 トルコの中南部アナトリア地方の都市、コンヤ(Konya)に伝わる宗教舞踊セマ(Sema)。
セマは、メブラーナ教の宗教儀式の際に踊られる旋回舞踊。

スカートをはいた信者が伝統音楽に合わせて旋回する。
回転は、天体の宇宙における運行を表している。
回転することで、神との一体を図る。祈りの一種である宗教儀式。
1時間ほど4名の踊り手が旋回運動を続ける。
 



1923年のケマル・アタチュルクによるトルコ革命では、霊廟は、破壊されてメブラーナ教団は、解散させられた。
近年になって霊廟が復興され、セマも復活し観光に一役かっている。
今日のフェスティバルには、トルコから本格的な踊り手がメルボルンを訪れた。

トルコは、アジアとヨーロッパにまたがる大国。イスラム教。
サッカー協会、オリンピック委員会ではヨーロッパの一員。
EUへ加盟申請中だが、イスラム教国家でありなかなか認められない。
人口7500万人。


今年は、日本‐トルコ友好120周年記念の年。日本とトルコの友好は、1890年にさかのぼる。
オスマントルコ帝国のフリゲート艦エルトゥール号が和歌山県串本町沖で沈没し、乗組員587名が水死した。

台風の強風にあおられて岩礁に座礁、機関部に浸水して水蒸気爆発を起こしたもの。
串本町の住人は、懸命の救出作業をして69名を救出。
その後、日本政府の救援活動が行われ、新聞情報などにより多くの義捐金募金が寄せられた。
生存者は、日本海軍軍艦によりトルコまで送り届けられた。

トルコ側でもこのニュースは大きく取り上げられた。
日本政府と日本国民が救援活動を行い、生存者をトルコまで送り届けたことがトルコ政府とトルコ国民の間で、たいへんな評価を受けた。
 



トルコの民族楽器クデュム Kudum ([二つ一組の小型の太鼓で、撥で叩いて演奏する打楽器)

コンヤは、紀元前7世紀頃に成立した古代からの都市。
世界で初めて鋳造貨幣を製造したリディアの都市。

ギリシャ、ローマのキリスト教の都市であったが1076年からは、イスラム教になった。
イスラム教の神秘主義派スーフィズムのひとつメブラーナ教団(Mevlana)の中心地となる。

コンヤは、イスラム教の宗教都市として多くのモスクがあり、メブラーナ教団の創設者メブラーナ・ジェラレッディン・ルミの霊廟がある。
メブラーナ教団は、15世紀にはオスマントルコ帝国の国教として隆盛した。
 

民族衣装のトルコ女性と、日本側出演者の記念撮影。
只野徳子さん、笛福朗(フエフクロウ)、和太鼓竜胆(坂本敏範さん)

撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡマニュアル露出 スポット測光 絞りF2.8 1/500秒 ISO感度 1600 露出補正 AWB 画質圧縮率 sRAW2 レンズ EF 70-200 mm f/2.8L 発光
撮影 板屋雅博
 

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